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28話 コダの森にて 6

皆さんの感想、ブックマーク、評価が作者の励みになります。どうぞ応援宜しくお願いします。ブックマーク30件突破です。沢山の応援ありがとうございます。

 3・5tトラックでコダの森の中層近くまで行くと、マコトはトラックをアイテムボックスに収納した。

 トラックに怯えたのか、魔物による襲撃は無かった。

 マコトは無線のメリット交換を実施した。

 「HQより各ユニットリーダー報告を。」

 「A班6名異常無し。」

 「B班6名異常無し。」

 「C班4名異常無し。」

 「HQ了解。軍団(レギオン)としての初仕事だ。葬送曲(レクイエム)の名を広めて行く過程だ。張り切って行くぞ!!」

 『了解!!』

 今日のマコト達の目標は、オーク達の集落を特定して殲滅することだ。

 先日のオークとの遭遇した地点から、A班が放射線状に広がって捜索して行き、

その中央をC班を中心としたパンツァーカイル方式でB班がその周囲を固めた。

 本来なら火力の高い軽機関銃のC班を外周に配置するべきだが、即応性に欠ける為、即応性の高いB班を外周に配置した。

 「A3からHQ。」

 「HQよりA3どうぞ。」

 「オークとは、関係有りませんがハニービーの巣を発見しました。」

 「ハニービー?」

 「A1よりHQ。ハニービーとはエルフの間でも、珍味とされる蜂蜜を集める魔物の一種です。」

 「A3からA1見たこと無い程大きな巣です。」

 「A1からA3本当に?」

 「HQからA班今はオークの集落が目標だぞ。」

 「B2からHQ。しかし、ハニービーの蜜は高額で取引されます。任務の間の副次収入としては破格かと。」

 エルフ達の興奮具合に、マコトも折れて、苦笑しながら、

 「HQより各ユニット了解した。ハニービーの巣を回収するぞ。」

 『了解!!』

 「A班は周囲の警戒、B班、C班は集合。」

 ハニービーの巣の有るという場所に行って見ると、1本の巨木を覆い隠さんばかりに、猫程も有る蜂が巣を作っていた。

 「コイツらがハニービーか。どうやって蜜を回収する?」

 「簡単ですさ。木を切り倒せば良い。」

 「これだから、ドワーフは・・・。」

 「何じゃ!?なんぞ言いたいことでも有るんかい!!」

 「別に。マコトさん。ここは私達エルフに任せてもらって良いですか?」

 「良いけど、エリック何か策が有るのかい?」

 「ええ、まあ見てて下さい。」

 そう言って、エリック達エルフは、森から薬草や枯れ木を集めると、火を付け巨木を燻り出した。

 「燻り出しかい?」

 「ええ、これくらいでは、魔物であるハニービーは死にませんから、一時的に巣から追い出すことが出来ます。」

 


 1時間もすると着けた火も消えて、辺り一面にハニービーが転がっていた。中には一際大きな女王蜂の姿もあった。

 「これで死んでいないというから恐ろしい生命力だな。」

 「マコトさん、早く今のうちに巣を切り出してしまいましょう。」

 「分かった。」

 マコトは、異世界マーケットで45㍑入りのビニール袋を大量に購入した。

 そして、まさか、こんな事に使われるとは思ってもいられなかったであろう、旧日本軍で使われていた軍刀を11本創造の力で作成した。

 人を切る為に、考案された軍刀を蜂の巣を切り取る為に使うとは何事か!と言う人も居るかもしれないが、他に適当な物がマコトには思いつけなかったのだ!!

 こうして蜂蜜たっぷりの巣を切れ味抜群の軍刀で、バッサリと、切り取っては袋に詰めるという作業を2時間程続けるとなんと80袋。

 一袋辺り10kgとしても、約800kgもの蜂蜜が取れたのだ。

 蜂の子も居たが、その部分はハニービーを保護する為に残しておくのが流儀だとして、捕ることはしなかったが、それでも大量の蜂蜜が手に入った。

 一部は売るにしても、残りはエルフ達に振る舞うのが良いなと、マコトは思った



 蜂蜜たっぷりの袋をアイテムボックスにしまうと、オークの集落の探索を再開した。

 冒険者ギルドの方でも、見張りは派遣しているらしいのだが、マコト達に大打撃を与えられてからは、頻繁に住処を変えているらしく、冒険者ギルドでも、派遣した者との連絡の確保に四苦八苦している状況のようだった。

 探索を再開してしばらく、先行している狙撃班から無線が入った。

 「A4からHQ。」

 「HQよりA4送れ。」

 「A4からHQ、前方に人族を発見した。我々と同じく、樹木上に居り何かを監視している模様。」

 「HQよりA4、恐らく冒険者ギルドの派遣した監視者だ。密かに接触できるか?」

 「A4からHQ、了解。」

 どうやら、オークの集落を間もなく発見出来そうだ。






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次回更新は2月15日午前7時を予定しています。

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[気になる点]  猫程もある 大きな蜂が 集める 蜜がある大きな 花が あるのか それとも 何か 他の 物が 蜜を出していて それを 集めているのか はたまた ハニービー自体が 蜜を生成 する事が 出…
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