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266話 新婚 2

今週は体調不良の為に短いです。

 報告書の山を順に片付けながらマコトはため息をついた。


 「組織が軍団(レギオン)から公国と大きくなって事務作業も増えた。今までは軍の事務方に兼任で処理してもらっていたが内容が軍事関係ばかりでなく外交、内政に関するものも増えた。そろそろ国の組織改革を行わなければ。もとは平の公務員だぞ?管理職でもないのに組織改革なぞできるか!!騙し騙し来たが限界かなぁ」


 再びため息をつく。


 「さしあたって、おおざっぱに考えると・・・」


 軍事


  陸軍 海軍 空軍 親衛隊 武装侍女隊


  冒険者・軍団(レギオン) 葬送曲(レクイエム) 突撃(マーチ)


  衛兵隊(各都市、街) 駐在武官(村、集落)


 内政


  文官 駐在文官(村、集落)


 外交


  -------


 「アレ!?」


 軍事ばかり注視し過ぎて他がすかすかだった。冒険者ギルド、商業ギルドなどの各ギルドが穴埋めをしていたから破綻していなかったようだ。


 マコトの顔を冷や汗がダラダラと流れる。ギルドに依存するなど領地経営として下策だった。予算のない小規模領地ならばともかくヤマト公国は広大な領土、潤沢な収入のある大領だ。領内の経済を領主以外が握ることなど許されない。


 「これは結婚後の式典なぞ言ってる場合ではないな」


 軍の事務方が優秀過ぎて問題が露見してこなかったのだろうが、これは健全な組織運営とは言えない。極端な話し事務方が国の予算を軍事に注ぎ込んでもマコト以外にそれをふせぐことができないのだ。


 「至急の要件だ。直ぐに来てくれ」


 艦内電話で目当ての人物達を自室に呼び出す。


 「君達は部屋の前に待機してくれ。呼んだ者以外は室内に通すな」


 次に室内に居た武装侍女2人で人払いをする。


 「畏まりました」


 2人は艦内廊下に出ると扉の左右に立ち待機する。マコトは報告書に目を戻した。


 10分ほど経過しただろうか。扉がノックされた。


 「マコト様、参謀のミラ殿が来られました」


 武装侍女が伺いを立てる。マコトが入室許可を出す。


 「失礼します。親衛隊参謀のミラ・ノです」


 1人の女性将校が入室し、後にこちらも女性2人が続いた。

 

 

 

スミマセン。体調が回復しましたら、今週もう一回投稿しようと考えています。

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