254話 合同結婚披露式典 IN王都 3
今回はいろいろとネタを仕込んでみました。気付いたら感想で報告して下さいませw
パン!!
部屋に乾いた音が鳴り響く。
「貴方が、貴方が私をこんなにしたのよ!?本当に貴方が異世界人であったのには驚いたわ。でも、だからと言って貴方のことを諦める理由にはならない!婚約破棄?冗談じゃないわ、貴方が責任を持って『私を一生護ってよ』!!」
ミナサリアはそう言い涙しながらマコトを抱き締める。
「離さない離さない離さない離さない離さない離さない離さない離さない離さない離さない離さない離さない離さない離さない離さない離さない離さない離さない離さない離さない離さない離さない離さない離さない離さない離さない離さない離さない離さない離さない離さない離さない離さない離さない、許さない、離さない離さない離さない離さない離さない離さない離さない離さない離さない離さない離さない離さない離さない離さない離さない離さない離さない離さない離さない離さない離さない離さない離さない離さない離さない離さない離さない離さない離さない離さない離さない離さない離さない離さない離さない離さない・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
壊れたように同じ言葉に繰り返す。(何か混じってた気もするが)
「だから、愛してる」
そう言うとミナサリアはマコトにキスした。
日本では彼女居ない歴(自覚)=年齢(26歳)だったマコトには1日に美人に立て続けキスされるなどあり得なかった。
その為、外見とは裏腹に精神的に立っているのも精一杯でふらふらであった。
「私も、私もマコト様を好きです。宰相の伯父様や他の方々からはお姉さまのせいで関係の悪化した両国の掛橋になるようにと言われました。お父さm・・、ハイマン国王陛下からは私の好きなようにして良い、と言われましたけど初めてお会いした時から優しそうな方だと思いましたがその気持ちは変わっておりません」
アナスタシアも涙を拭いながら想いを告げる。
「わ、私にはまだせ、接吻は恥ずかしいですが・・・・えい!!」
そう言いながらミナサリアがサッと避けるとマコトに抱き付いた。
「フン、フン、フン、フン、フン、フン!!」
マコトの胸に顔を押し付けて呼吸を荒げているようだが。
「そこら辺で止めて下さい。アナスタシア様」
アリシアがアナスタシアを引き離す。
「嗚呼、マコト様の匂いが!!!」
匂い???
「とにかく、私達はこの婚約は無理強いされたものではありません。どうか自身のことを卑下して貶めるのでは無く自信を持って下さい」
そう言って、ポイっとアナスタシアを放り投げるとアリシアはマコトに対して微笑んだ。
彼女達の意志表明に流石の庶民の柊も覚悟を決めた。即断即決がなければ、この異世界では生き残れない(いろんな意味で)
「皆にそこまで言わせて逃げ出せば私は一生後悔するだろうな。言葉が足りないが言わせて欲しい『ありがとう、私と人生を共にしてくれて』」
「「「はい!」」」
3人の返事が重なる。その笑顔は本当に綺麗だった。
「それでは支度をしませんと」
アリシアはそう言うと部屋の扉を開ける。
ドサドサッ!!!
複数の人が重なって倒れる。
「貴女達!」
「す、スミマセン!!」
どうやら、艦の乗組員や武装親衛隊の隊員が聞き耳を立てていたようだが、
「貴女達もプロならば振動集音マイクや盗聴機を使いなさい!」
ミナサリアがずれた指摘をする。ヤンデレ美人の面目躍如だろうか。それよりも、アリシアに情報収集機器を要望されて、スキル異世界マーケット製の数々を渡したがまさかミナサリアの手にも渡っていたのか。マコトはその考えに至り血の気が引いた。
「私達は王城に戻って式典の準備をします。ヘリの用意を、マコトも王都へ進行する部隊の指揮を取って下さい」
そう言ってアリシアは面々を引き連れて部屋を後にする。
「・・・公王様も大変ですね」
1人残った艦の幕僚らしい男性将校に同情される。
「聞こえていたなら助けてくれよ。100%私が悪いけど」
マコトは思わず愚痴を言う。
「貴方様の国では女性を敵に回せば生きていけません。ご存知でしょう?」
男性将校はそう経験がありそうな言い方をする。
「貴官は苦労しているのか?」
「黙秘します。まぁ女性が強い国は良い国です」
男性将校は苦笑する。
「ありがとう。集結した部隊の陣容はどうなっている」
「こちらに」
将校はバインダーに挟まれた書類を渡してくる。
空中空母 赤城 飛鳥
空中戦艦 比叡 金剛
空中巡洋艦 高雄 夕張 長良
空中駆逐艦 白波 綾波 島風 雷
主力戦車 20輌
装甲車両 40輌
トラック 30輌
歩兵部隊 1000名(人間、エルフ、ドワーフ等混成)
各種砲・自走砲 20門
他にも書類はあるが、大体このような内容だった。
「人員に対して車両が多いが行進ならばこんなものか」
「はい。ゲシュタルト王国をはじめ各国はまだまだ我が国の力を知りませんので群衆に紛れている各国の諜報員に示威する目的もあります」
「不測の事態は?」
「我々とは別に武装親衛隊内の精鋭30名が多目的戦闘ヘリ、バイパー3機に搭乗して王都から5分の場所に秘匿待機してます。王国の顔を潰さない為にはこれぐらいかと」
「やる時は、彼我の損害に構わずに徹底的に殺れ。躊躇が人を殺す。責任は私がとる」
「そのように伝えます」
「これから礼服に着替えか。上空なんだから見えないのでは?」
「万が一がありますので」
「地上部隊は前進を開始せよ。艦隊はその後だ」
「了解しました」
寒くなり作品を書いてる時もストーブを点けるか悩むようになりました。皆さんも風邪、インフルエンザ、コロナに気を付けて下さいm(_ _)m応援宜しくお願いします。




