252話 合同結婚披露式典 IN王都 1
少し間隔が開いてしまいました。体調不良ではなく休日出勤等が重なりまして単純に時間がありませんでした。コロナも第8波と言いつつもニュース番組における割合が少なくなっていますね。年末に向けて頑張ります!!
ゲシュタルト王国 王都ゲイボルグ 王城
「皆様、司れ・・・マコト様は無事に援軍と合流して空中艦隊と此方に向かっているそうです!」
アナスタシア第1王女(前第1王女がマコトの暗殺を企てて廃嫡となりアナスタシアが繰り上がり前第1王女は居なかったものにされた)の私室でコーヒー(ヤマト公国からの輸入品)でティータイムをしていたマコトの婚約者達のもとに武装侍女隊から朗報がもたらされた。
「王都へは明日の昼頃に到着する見込みとのこと」
「レイム副隊長、その情報は王国にも伝わっているのですか」
ミナサリア嬢は確認する。
「はい、王国上層部には別の者が行っております。今頃はハイマン国王陛下にも上奏されている筈です」
「では、明日の昼からは王都内で艦隊とマコトを迎える歓迎式が催されるでしょうね。なんとか式典に間に合いそうです」
アリシアが日程の心配をする。
「ヒイラギ様にお会いするのは本当に久しぶりですわ」
アナスタシア王女が再会を喜び、三者三様の反応を見せる。
「それなのですが、歓迎式の警備の関係でアリシア様の意見が欲しいと王国騎士団から言って来ております」
「事前の打ち合わせ通りにして親衛隊、武装侍女隊からの人員もで対応する予定だったのではなかったの?」
「それが、空中艦隊という今までにない存在がおりますので未知の経験ということで騎士団がいまだに混乱しているようです」
「王都の防衛戦でその存在をしっかりと見せ付けた筈ですけど、逆にその活躍に畏縮しているのかもしれないわね。王都上空に艦隊を進入させて良いのか?と。分かりました、現在上空に居ます『金剛』と『雷』を参加させて予行演習を行います。本当にもっと早く言って欲しいです」
アリシアがため息を付く。
「それでは皆様、式次第の予定ですが明日はヤマト公国軍の王都入場行進、明後日は事前の準備と来賓の方々と姫様方、ヒイラギ公王様の顔合わせの夜会、明明後日が合同結婚披露式典の本番となります。その後は国民への顔見せや、パーティーへの出席となります」
アナスタシア王女の側近である若い侍女長が今後のスケジュールを共有する。彼女は王女の乳姉妹である幼なじみで彼女も王女の輿入れに付いて来て、ヤマト公国へと来ることになっている。
約24時間後 午前10時ごろ
「艦隊が王都から約20kmの位置に到着し、地上部隊の揚陸作業を行い完了次第此方に向かって進発するとのことです」
レイム武装侍女隊副隊長が再び王女の私室に集まった面々に通信内容を伝える。因みに通信機器は王城内にある部屋に設置されているが内部は非公開になっている。
「やっとですね。到着が正午頃になっていますがこれはわざと昼食の時間帯にして経路に集まる群衆を抑制する目的ですか?」
アリシアがレイム副隊長に質問する。
「いえ、公国と違い王国にはまだ昼食の習慣が一般的ではありません。公国はその改革で食糧生産性が劇的に向上して三食摂る余裕がうまれましたが各国はまだそのレベルに達しておりません。第一、パレードに参加できなかった王国民から不満が出てしまいます。正午頃なのはただ単に偶然で切りが良いからです」
「分かりました。ありがとうございます」
「それとですが・・・」
レイム副隊長が言葉を詰まらす。
「どうしましたか?」
ミナサリア嬢が促した。
「・・・・、マコト様が結婚不安になって魔導動甲冑で旅だとうとしたのを親衛隊が捕まえたそうです。武装侍女隊が旅支度を協力しており一部白兵戦になりかけた模様でして」
レイム副隊長は自分もその場に居たかったのか、それとも流石に当事者である姫様方には言いにくいのか複雑な顔をしていた。
「「「・・・・・!!?」」」
今回は戦闘等はありませんでした。タイトルが流石に長くなったので変えてみました。最後に爆弾を投下しましたが普通にハーレムなんて身近にない日本人がこんなことになったらこうなるって思い書きました。(一応ネタばれ防止)寒くなったり暑くなったりしますけど皆さんお身体に気を付けて下さい。




