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248話 合同結婚披露式典 8

主人公サイドに帰って来ました。早く話しを進めたいですが中々。私事ですが仕事が上手くいかず軽いノイローゼ気味です。異世界トラック来ないかな?なんて思っています。

 大森林地帯上空 空中戦艦比叡艦橋 


 空中戦艦比叡はマコト達の居る、地上野戦指令部に向けて飛翔して来る大小様々の飛翔型魔物の混成群に向かい戦闘速度で進路を取っていた。


 「シューゼンバッハ艦長、超長距離対空ミサイルの射程圏内に成竜級(ドラゴン)2を捉えました」 


 火器管制を担当する管制官の1人が艦長に報告する。前述の通りヤマト公国軍は設立間もない前例の無い組織であり、装備も人員もまだまだ充足には程遠かった。そこで、熟練者が必要な管制官等は役割を分割することにより、砲撃、ミサイル、対空機銃の統括といった3人の火器管制官がいた。


 「各目標に向けてミサイルを1発ずつ発射し5秒後に続けて再度発射せよ。1発目で仕留められれば良し、外れたり威力が足りなかったとしても2発目で撃墜できる筈だ」


 「了解しました。以降目標をドラゴンA、ドラゴンBと呼称します。超長距離ミサイル、大嵐(ハイパーストーム)をドラゴンA、ドラゴンBに向けて発射しました」


 空中戦艦比叡の両舷を1発ずつのミサイルが通過していく。


 「続けて、大嵐(ハイパーストーム)第2弾を発射、しました」


 先のミサイルを追い掛けるようにして再びミサイルが艦の左右を通過していく。


 数分後。


 「大嵐、第1弾が間もなくドラゴンA、ドラゴンBに到達します。4、3、2、1、着弾!」


 艦橋に居た乗組員の視線がミサイルの翔んで行った方角に向けられるが数十キロ先で爆発した爆煙は見ることが出来なかった。


 「ドラゴンA、ドラゴンB共に健在の模様。大嵐の第2弾が到達します。4、3、2、1、命中しました・・・・・目標、消失(ロスト)しました。撃墜です」


 「こちらでも確認しました。成竜級(ドラゴンクラス)2、レーダーから消えました」


 ミサイルの火器管制官と対空レーダーを確認していたオペレーターからドラゴン撃破が報告される。


 「ミサイルで撃破されたドラゴンを見て、『汚い花火だ』と言って見たかったが・・・・」


 シューゼンバッハ艦長が残念そうに言う。


 「では、制空戦闘機か地上の対空砲部隊に転属願いを出されれば宜しいのでは?本国で最近流行りの映画の観すぎです」


 参謀の1人が呆れた様子で艦長に苦言を言う。


 「勿論、冗談だ。他の航空目標や友軍の状況はどうなっている」


 艦長は艦橋の乗組員達からの冷たい視線から逃れようと話題転換をする。


 「制空戦闘機隊は交戦を開始していますが敵の数が多すぎて弾切れになる機が既に出ています。燃料の方も厳しく、最寄りの基地まで数百キロは有りますので戦闘復帰には暫しの時間が必要です。また、魔導動甲冑部隊ですが元々は大森林で作戦中の工兵部隊の支援目的であった為に弾薬は乏しく近接戦闘刀で白兵戦を行っている模様です。敵航空目標ですが間もなく本艦の対空機銃の有効射程を入ります」


 オペレーターからの報告に艦長は顎に手をやり考え込む。


 「艦長!地上野戦指令部からの通信です。どうしますか?」


 他のオペレーターが報告する。


 「地上からか?繋いでくれ」


 無線が艦橋のスピーカーに接続され、銃声が聞こえ始めた。


 「シューゼンバッハ少将か?こちらは陸軍のカンダハール少将だ」


 スピーカーから戦闘音と共に渋い低音の男性の声が聞こえた。


 「空中戦艦比叡艦長シューゼンバッハ少将です。どうしましたか?」


 「敵の飛翔型魔物の駆逐状況をお聞かせ願いたい。ドラゴンは撃破されたようだが他の魔物についてはレーダーのみでは状況が判断が難しい」


 「ご承知の通り、ドラゴンは撃破しましたが敵の数が数でして駆逐には今しばらくの時間が必要です」


 「・・・・そうか」


 カンダハール少将からは重い空気感が伝わって来る。


 「実は、現在地上では工兵部隊、陸軍部隊、儀式に参加したエルフの魔法部隊、親衛隊が参加して防衛戦闘をしているがさすがに数が多く、少しずつではあるが負傷者も出てきている。陣地も大森林を切り開いた場所に仮設で設けたもので堅固とは言えない。余力のある内に脱出したいが・・・」


 「マコト様は何と?」


 「あの方は前線で武装親衛隊や武装侍女隊に混じって戦っておられる」


 シューゼンバッハ艦長は笑い出しそうな、呆れたような顔をする。


 「それはまた、大変ですな」


 「あの方は本来、身体が動かないのだから車椅子で退避壕でお待ちいただく筈が侍女に車椅子を押させて行ってしまわれた。だから、マコト様と負傷者を脱出させる為にも空の敵を何とかして欲しい!!」


 カンダハール少将の要請に対して、シューゼンバッハ艦長は苦悩の表情を浮かべ、


 「私もそうしたいが、こちらの戦力が少なく無理だ」


 2人の少将は頭を抱えた。









今回は少し長目です。また眠い眼を擦りながら執筆したので、変な場所があるかもしれません。私のモチベーションを上げる為に感想、評価、良いね、お願いします。勿論、誤字脱字の報告もお待ちしております。

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