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247話 合同結婚披露式典 7

うわ、執筆してたら寝落ちして、何とか起きたので仕上げをしてたら07時過ぎてました。最近寝不足です。そんな急いで書いたので粗が目立つかもしれませんので気付き等有りましたら教えて下さい。

 「バカダ侯爵、他国とはいえ王家の方に対する敬意に欠けるのではありませんか。それに(わたくし)達は仮初めなどではなく、正式なヤマト公王様の婚約者です」


 ミナサリアがバカダ侯爵を(たしな)める。しかし、バカダ侯爵は鼻を鳴らすと、


 「ミナサリア嬢、今此処には蒼き血の者は我々3人しか居りません。私の前では飾らずに本音を話されても大丈夫なのですよ?」


と言い放った。アリシアや、侍女達も居るにもかかわらずさも自分達は特別なのだという素振りであった。


 「黙りなさい。侯爵ふぜいが未来の(わたくし)の伴侶を愚弄することは許しません。貴方は理解しているのですか?我々王国は続く戦乱で荒れた国土を復興させる為の莫大な資金を公国から借り受けているのです。それ1つを取っても王国にとって公国はかけがえのない関係だというのに」


 アナスタシア王女が呆れた様子でバカダ侯爵を叱責した。


 「嗚呼、本当に嘆かわしい!王女殿下あのような何処の馬の骨とも分からない成り上がり者の所に身売りに行かないといけないとは・・・・このバカダ、私めが国政の中心にいれば王女殿下をそのような惨めなことをさせなかったというのに・・・・」


 「私を、王家を愚弄しましたね。騎士達よ、その者は王家の施策に逆らった反逆者です。処断しなさい!」


 アナスタシア王女がその可憐な姿に反して苛烈な命令を即座に下した。バカダ侯爵に付き従っていた4人の騎士達に動揺が広がる。


 「こ、この小娘が!!王族だからと私が下手(したて)に出ていれば調子に乗りよって。下民出身の下級騎士共そんな娘の言うことなぞ聞かんでいい、帰るぞ!!」


 「逃げるのですか、反逆者。マコト様やアレグリア叔父様が王国をイスマル皇国やアシュラ王国からの侵略から守った功績で陞爵されたことに難癖をつけてお情けで伯爵から侯爵になった派閥の力に頼るしかない卑怯者!あら、本当のことでしたわね失礼?」


 アナスタシア王女は溜まっていた鬱憤を晴らすようにバカダ侯爵を口撃(こうげき)する。もしかするとバカダ侯爵の馬鹿さは今に始まったことではないのかもしれない。


 「こ、この!!」


 逆上したバカダ侯爵は傍らの騎士から剣を奪おうとした。しかし、


 ブッ!!


 固い、分厚い肉が斬られる鈍い音がした。


 「あ、あ、あ、」 


 バカダ侯爵の左肩から右脇腹にかけて斜めに深い斬撃の線が走っていた。バカダ侯爵が言葉にならない声を出す。血が豪奢な貴族服を濡らす。


「・・・・!!」 


 目も()むけたくなる醜い顔して無言でバカダ侯爵は右手をアナスタシア王女に伸ばし、前に進もうとした。


 パン!!


 一発の銃声がしてバカダ侯爵の額に穴が穿たれる。と同時に騎士達が剣を抜き四方からバカダ侯爵の身体が倒れる前に刺し貫いて立った姿で空中に(はりつけ)状態にした。


 騎士の一人がバカダ侯爵が事切れていることを確認して残りの3人に頷くと一斉に剣を引き抜いた。支えを失ったバカダ侯爵の身体は床に崩れ落ちる。一連の事態に逃げようとしていた3人のバカダ侯爵の取り巻きの貴族は次の瞬間、衣装部屋の壁に待機していた筈の侍女達に取り押さえられた。


 「アナスタシア王女殿下、我々は王家に逆らう意思は持ちません反逆者を討ち取ったのは証明です。何卒寛大な処置をお願い致します」


 リーダー格であろう騎士がアナスタシア王女に釈明する。


 「貴兄等は何者です。ただの騎士ではありませんね。もしや、」


 拳銃を手にしたままの状態でレイム副隊長が騎士に問う。騎士はため息を吐くとアナスタシア王女の前で(ひざまづ)いた。


 「我々は王国の影です。ハイマン国王の命によりバカダ侯爵の動静を探っておりました」


 「ウグッ!!」×3


 次の瞬間に侍女達が取り巻き貴族達の喉を何処からか取り出したナイフで切り裂いていた。


 「やっぱりね。以前にウチの公王の周囲を探ってただろう?嗚呼、一応は存在は秘密なんだったね。勝手に片付けたけど良かったかな」

  

 悪びれる様子もなくレイム副隊長は王国の影のリーダーに謝罪した。  


 「遺体の始末は私達の方でしましょう。しかし公国の女性達は皆さんこのように手練れなのですか?」


 リーダーは若干引きながらアリシア、アナスタシア王女、ミナサリア、レイム副隊長に問う。4人は顔見合わせる。侍女達も何時の間にか立ち上がっていた。


 「「何のことでしょうか?」」


 女性陣全員が笑顔で異口同音で首を左に傾げる。その様子に王国の影の男性陣は恐怖し、ヤマト公王の身を案じた。









 

次回からは主人公サイドに舞台は戻るつもりです。応援宜しくお願いします。評価、いいね、ブックマーク宜しくお願いします。そういえば、純銀製のドックタグを持っていましたが黒くなったのでネットで調べて歯磨き粉で磨くと綺麗になりました。傷が付いたような気がしますが、ああいう物は傷付いてなんぼで飾っておくものではないですねW

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