245話 合同結婚披露式典 5
お久し振りです。生存報告がてら投稿します。今回は深夜に変なテンションで執筆をしています。なので読まれたらおかしな箇所がありましたら感想等でご指摘下さい。
ゲシュタルト王国 王都ゲイボルグ 王城衣装部屋
「これがヤマト公王様がご用意された異国のドレスですか」
「ええ、私も詳しくは知らないけれどマコト様によると此方のは白無垢、色打掛、引き振袖、振袖というらしいわ」
「ミナサリア義姉様、こちらのドレスは私達の知っているものに近いですけれど意匠がとても綿密です」
「まぁ、アリシアさん、義姉様だなんて他人行儀です。何時も通り、『ミナ』と呼んで下さい」
「しかし、ミナサリア義姉様、今まではとにかく、この合同結婚披露式典が終われば私達はヤマト公王の第一夫人、第三夫人となります。今からでも公私の区別をしなければ、ここには侍女の方もいらっしゃいますし・・・」
「あら、大丈夫です。ここにいらっしゃる侍女さん達はヤマト公国から一緒にいらした方達です。ヒイラギ様個人に忠誠を誓う彼女達が私達の不利益になるようなことはしません」
軍団、葬送曲の現団長アリシアと、アレグリア公爵令嬢ミナサリアは揃って壁際に立つ侍女達に眼をやると、彼女達はにっこりと笑みを浮かべた。
2人は侍女達に口元が見えないように振り返り、こそこそ話しを始める。
「ちょっと、ちょっと!彼女達本当に司令のことを狙ってるじゃあないですか!!」
「マコト様のことを私は何年も待ったのよ。こんなに泥棒猫がいるなんて・・・彼は私の物なのよ!!」
「何気なく司令のことを独り占めしないで下さい!!」
ひそひそ話しが何時の間にやらギヤァギヤァと言い合いになっていた。
彼女達が何をしているかというと一週間後にまで迫った合同結婚披露式典の為の衣装合わせを行っていた。
「しかし、マコト様も式まで一週間しかないというのに未だに公国で作戦行動中とか?式までにいろいろな準備もありますし移動時間もあります。そろそろ此方に向かって頂かないと式に間に合いませんね」
「どうやら、他国の人間が公国で破壊活動を行う為に侵入したようです。難しい舵取りが求められるでしょう。しかし、少し連絡が遅い気もします」
2人が慣れない着物類を侍女達の手を借りて会話しながら着付けをしていると衣装部屋の部屋の扉が強く叩かれた。出入口付近にいた侍女がアリシアの顔色を見て扉の鍵を解錠する。
「失礼します!!」
室内にいた白色を基調とした侍女服を着た侍女達と違い、入って来たのは黒と白のツートンの侍女服を着た武装侍女隊の副隊長であった。
「古き森での作戦行動中に司令が体調を崩されて現在、脱出作戦が行われているという情報が!!」
そこから2人の変化は対象的だった。アリシアは立ち眩みがして足元が覚束なくなり、ミナサリアはマコトを危険にさらした現地の作戦指揮官に対してヤンデレ気質のヤン(狂気)を発動していた。
先に述べた通りに深夜に執筆しましたので眠くて仕方がありません。なので文字数が一定の数値を超えた切りの良い場所で今回は終わらせて頂きました。誤字脱字、感想、いいね。をお待ちしております。




