表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
244/355

244話 合同結婚披露式典 4

ヤバいヤバい。07:00投稿予定でしたが、つい先程まで編集してました。早起きして書いたので寝不足です。なのでテンションおかしい箇所が所々あります。滑り込みセーフ!!感想お待ちしてます|д゜)チラッ

 地上 ヤマト公国軍地上野戦司令部 エリア(ベータ)


 「・・・・・」


 豪奢で真っ黒な厳めしい制服を纏った1人の男が車椅子に座り、戦闘が行われている地上と空中を眺めていた。


 「ヒイラギ司令、此処(ここ)も危険です。せめて屋内へ」


 車椅子を押す黒と白のツートンの侍女(メイド)服を着た武装侍女隊の隊員がマコトに呼び掛けた。周辺には同じ服装の侍女や黒い軍服を着た兵達が周囲を警戒していた。


 「歯痒いなぁ」


 マコトは独白する。


 「聖教国の送り込んだテロリスト共の火災を収める為とはいえ大規模な環境干渉魔法『恵みの雨』を執り行い、こんな身体になるとは・・・・」


 「誰も司令を非難するようなことは。居たら我々が処理いたしま・・・」


 武装侍女(メイド)がマコトをフォローしようとしたが、


 「正面火力も防衛戦力も十分、増援の見込みもある状態で大量の魔物だと!!楽しそうな(うたげ)じゃないか。自分も身体さえ動かせれば参加するのに!」


 「・・・・・(怒!!)」


 彼女はマコトを無理矢理に避難させようと車椅子を押し始める。


 「冗談だよ。自分は此処に居る。共に戦地に立てないならば、戦場に()らねば自分の気がすまない」


 そう言ってマコトは車椅子のポケットから18式短機関銃(サブマシンガン)弾倉(マガジン)を取り出し膝の上に置いた。

 武装侍女は車椅子を止める。


 「自分は大丈夫だ。君たちは退避を・・・は、しないだろうな。一緒に居てくれるのかい?」

 

 マコトは彼女、武装侍女隊の隊長に問う。


 「我々がヒイラギ司令を置いて退避するなどあり得ません。其れよりも今のお身体では腕を上げるのも御辛いと軍医から聞いております。無理をなさらないで下さい。それと「居てくれるのか」などと悲しいことをおっしゃらないで下さい」


 彼女、武装侍女隊隊長はスカートの中から18式短機関銃(サブマシンガン)を取り出し槓桿(こうかん)を操作して薬室に9mm弾を送り込んだ。


 「我々に、「居ろ!」と御命じ下さい。地獄の釜の底までもお供致します。そうでしょう、皆?」


 「「OORAH(ウーラー)~!!」」


 武装侍女隊の面々が各々の銃火器を掲げて、(こた)えた。


 「やだ、何、この男前の集団」


 マコトは呟く。


 「戦う侍女(メイド)さんを軽い気持ちで許可したつもりだったのに何で海兵隊(マリーン)が異世界に誕生しているんだ?」


 親衛隊の隊長、こちらも女性だった。が走って来た。


 「何、武装侍女隊は司令にアピールしているんですか!私達だって司令の為なら氷結地獄(コキュートス)にだって付いて行きます!そうでしょう、貴方達!!」


 「「WE GOT IT MAM(その通りです上官殿)!!」」


 親衛隊員達が唱和する。

 親衛隊隊長がどうだ!と言わんばかりに武装侍女隊の隊長に胸を張る。結構女性らしい部分が服の上からも強調される。武装侍女隊の隊長が視線で殺してやると言わんばかりに相手を睨み付ける。因みに彼女はスレンダーなタイプだった。

 マコトは2人に挟まれて、密かにため息をついた。2人はヒートアップして争奪戦を始めた。


 「「どっち!?」」


 マコトは「あっち」と言って逃げようと思ったが車椅子の車輪を回せるだけの体調は戻っていなかった。


 「どっち?ではないだろうが!状況を考えろ。自分もそう易々と魔物に殺されてやるつもりはないが、此処は戦場だ。各々の職責を自覚しろ!」


 マコトは叱られて2人はシュンと静かになった。周りの武装侍女隊員や親衛隊員は我関せずで周囲の警戒に戻っていた。


 「皆の気持ちはありがたい。正直、自分のような人間には過ぎた兵たちだ」


 2人とも、バッと顔をあげるとマコトに視線で訴えかけたが口を挟むことはなかった。


 「そんな者たちの想いに応える為にも自分は(しょう)たる自分を演じなければならない。自分は、ヤマト公国軍総司令官ヒイラギ・マコトは此処(ここ)に戦場に共に居るのだと。命令だ、私を守ってくれ」


 マコトはそう恥じらうように微笑んだ。それを見て親衛隊隊長も武装侍女隊長もボッと顔を赤らめた。マコトは本人も自覚しているがイケメン(死語)ではない。どちらかと言えば無骨者だろうと本人も思っている。しかし、幾多の戦場をくぐり抜け、様々な経験をして人として(しょう)としての人間味が深まっていた。そんなマコトがふと見せた恥じらいに2人はギャップ萌えしてしまった。

 ・・・・誰、得だ?


 「お、お任せ下さい。我々が司令に傷ひとつ付けさせません」


 「ズ、ズルいですよ貴女。私達こそが司令の髪の毛一本に至るまでお守り致します」


 2人は、そう言って部下に指示するべく離れて行った。その場には車椅子のマコトが独り残された。


 「アレ?誰が押してくれるんだ?」







久しぶりのマコト登場です。自分に自信のないヘタレ主人公ですが自分の責任を果たそうと努力します。沢山の感想、ブックマ一ク、良いねをお待ちしてます|д゜)チラッ←お気に入りです。最近は外の草の成長が早いので草刈りを頻繁にしないと草ボ一ボーです。(アレ?ボーボー言うよな、方言じゃないよな?)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ