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224話 魔王 8

日曜日休日出勤で時間がないので急ピッチで書きあげました。誤字脱字報告ありがとうございますm(_ _)mあまりに数が多く、ヒイヒイ言いながら確認作業をしております。カッコいい言い回し等あり参考になります。

 小都市国家連合領 港湾都市 沖合い8km


 航空機で広範囲に散布したセンサーブイによりマコト達は、海龍(シードラゴン)ゾディアックの動向を追っていた。今居るのは、高度500mに滞空する空中空母飛鳥(あすか)の戦闘指揮所で艦長の横で簡易椅子に座っていた。


 『全軍に通達します!ゾディアックの跳躍は高度30mまでが確認されていますので、こちらが空中に居るとしても油断すること無く最低高度100mを維持して下さい!!』


 戦闘指揮所の女性オペレーターが、海龍(シードラゴン)ゾディアックに対する注意喚起を繰り返し無線で行っている。今回の作戦には水上艦艇は参加していない。ゾディアックに対して無力な水上艦艇は港湾内部で、港に上陸して来るであろう両生類系の魔物に対しての援護砲撃に徹してもらうことになる。


 『センサーブイに感有り!!エリア71、深度150mを港湾都市方面に向かって移動しています。現在エリア68、水中を約20ノット(時速約37km)で移動中です。速い!!』


 海域に散布した数百のセンサーブイが海龍(シードラゴン)ゾディアックの影を捉える。このままでは10分もしないうちに上陸を許してしまう。


 「空中戦艦、長門、比叡に通達。主砲にて牽制砲撃を実施せよ。合わせて通達、空中特殊空母赤城に魔導動甲冑部隊の出撃を要請して同艦に搭載してある魔導爆雷5個を装備させ、エリア66に急行させよ!!」


 「了解しました!こちら空中空母飛鳥、空中戦艦長門応答して下さい!」


 「こちらは空中空母飛鳥、比叡、戦闘指揮所応答して下さい」


 「空中特殊空母赤城、こちら飛鳥、魔導動甲冑の出撃要請です・・・」


 オペレーター達が次々とマコトの命令を各艦へと伝達していく。

 空中戦艦、長門と比叡の各部に搭載された127mm砲が稼働して海面を指向して行く。


 「指示を待たずに撃てい!!」


 ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!


 空域の一部が砲煙の白煙に包まれた。20門以上の127mm砲の全力砲撃であった。果たして・・・・。


 キシャ~~!!


 砲撃による水しぶきもかくやという水柱を立てて、海龍(シードラゴン)ゾディアックが浮上して来た。その全身を被う蒼黒い鱗、怒りに満ちた紅いルビーのような片眼の巨体まさしく海の王者の貫禄を漂わせていた。

 ゾディアックは、その片眼で周囲を伺い敵対者が付近に居ないことを知ると、一鳴きし再び海中に姿を消そうとした。


 そうはさせまいと時速100km以上の速度で海面スレスレを飛行して来たのは、ヤマト公国軍の誇る5騎の魔導動甲冑であった。

 彼等は急上昇するとゾディアックの上空で☆型に散り、抱えていた魔導爆雷を投下した。


 ボチャッ!!


 海中に没する5個の魔導爆雷。


 「起爆!!」


 ゾディアックの魔石を感知して臨界状態にあった魔導爆雷の起爆スイッチが空中空母飛鳥の艦長によって押下された。


 ボコン!!ドシャ~ン!!


 海中で魔導爆雷が5個同時に炸裂して、ゾディアックを囲うようにして水柱が再び立つ。身体のほとんどが水中に没しているゾディアックを爆発の圧力が襲う。


 ギシャ~!!


 その全身から紅い血が流れ出し、口からも血の泡を吐いていた。しかし、まだ致命傷ではない、そしてマコト達葬送曲(レクイエム)とヤマト公国軍の攻撃も終わっていなかった。


 『各艦、電磁投射砲(レールガン)発射用意、目標ゾディアック!!撃てい!!』


 8本の光の線が海の王者、海龍(シードラゴン)ゾディアックを貫いた。海の王者はそれでも、鳴き声を発しようとしたがそのまま海中に没し始めた。


 「魔導動甲冑部隊全騎出撃してゾディアックにワイヤーを掛けよ。海の王者の骸むざむざと魚の餌にはさせん。我々が有効活用させてもらう」


 マコトは魔導動甲冑部隊の指揮をとり、海龍(シードラゴン)ゾディアックの骸を回収した。空中空母飛鳥の戦闘指揮所では、その作業の終了と共に強敵であったゾディアックに黙祷を捧げた。



 一方その頃の港湾都市の港では万を超える魔物を順調に殲滅していたが、死骸が障害となり殲滅速度が落ちて魔物の上陸を許しつつあった。死骸の山を水上艦艇の砲撃で吹き飛ばす案が検討される中、海龍(シードラゴン)ゾディアックの討伐の一報が地上部隊にも入った。それを合図にするかのように両生類系の魔物達は波が引くかのように姿を消していった。


 これにより武装の必要がなくなったとし、港湾都市守備隊の武装解除が行われて港湾都市首脳部は降伏文書に空中戦艦長門艦内で署名して一連の小都市国家連合との戦争は、ヤマト公国軍による小都市国家連合を構成する全ての都市の占領という形で幕を下ろして小都市国家連合という国は地図上から姿を消した。





 

誤字脱字報告、評価、ブックマーク等の応援ありがとうございますm(_ _)mこの作品が気にいって頂けた方でまだの方は、作品の下に有ります☆マークで評価を頂けたら作者は飛んで喜びます。感想を頂けたらひっくり返るかもしれません。その際は豆腐メンタルなんで宜しくお願いします。

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