211話 大改革 8
コロナが離れて暮らす弟の会社で発生したそうです。だんだんと身近に迫って来ますね。早くワクチンなり、出来れば良いのに。自分は気休めですがインフルエンザの予防接種に行って来ました。
某国 森林上空
『ヒャッホー!!今日も可愛い子ちゃんは上機嫌だぜ!!』
『ゴーレム3、遊びじゃないんだぞ。推進剤は節約しろ!』
『良いじゃないですか!せっかくの実戦なんですよ。取れるデータは録っておかないと』
『機体は大事にしろよ。何せ本体の駆動源に1個、推進機用に1個のC級の魔石を使っている豪華仕様だからな!』
『こちら、ゴーレム2。ゴーレム3、推進剤の消費量が多すぎないか?』
『こちら、ゴーレム1。近付いて機体を確認する。接近するから軌道を変えるな』
『ゴーレム3。了解』
『ゴーレム3、推進剤の循環パイプから推進剤が漏れているぞ!!』
『え!?』
『こちら、扶桑メカニック班。シュタイン班長です!曹長、機体にまた無理をさせたのね?』
『そんな、シュタイン班長、俺は空中1回転をしただけで・・・』
『魔導動甲冑はまだまだ試作の域を出ないのよ!!空中1回転なんて・・・』
『こちら扶桑、空中管制。ゴーレム3帰艦せよ』
『そんな!俺はまだ行けるのに!!』
『貴重な機体を失う訳にはいきません。命令です。ゴーレム3帰艦して下さい』
『・・・ゴーレム3。了解』
『扶桑、空中管制よりゴーレム小隊。三機一組から、二機一組に移行せよ!』
『ゴーレム1、了解』
『ゴーレム2、了解』
『電磁投射砲発射まで、後10秒。エリア72から距離をとって下さい。3・2・1、発射!!』
ヴ~ン!!
試作兵器実地試験空中母艦 扶桑
「試作兵器NO143、電磁投射砲発射しました!・・・目標地点に着弾を確認!!」
「「オオオオッ!!」」
森林内 地上小隊
「クソ!!鼓膜が破けるかと思ったぞ!」
「気のせいですよ。それよりオーガは?」
「3・4・5・・・8体が吹き飛んだ!!残りは13体だ、いいか?13体だぞ!!扶桑に伝えろ!!」
試作兵器実地試験空中母艦 扶桑
「地上の小隊から報告!!砲撃によりオーガ8体が消滅、残存する敵は13体だそうです!」
「ゴーレム小隊に連絡、オーガは13体だ」
某国 森林上空
『ゴーレム小隊、こちら扶桑、空中管制。地上部隊からの報告だ。電磁投射砲によりオーガ8体を撃破、残存する敵は13体だそうです』
『ブリーフィングより1体増えていないか?』
『事態は流動的だ。1体増えたんでしょう。武装の確認をして下さい。戦闘になります』
『ゴーレム1、20mm機関砲、80mmミサイルポット、近接戦闘刀、異常無し』
『ゴーレム2、76mm対物ライフル、近接戦闘刀、異常無し』
『空中管制了解、幸運を!!』
『よし、ゴーレム2、敵は奇数だ。撃破数で勝負するか?』
『止めときますよ。目の前の敵を淡々と攻撃するだけです』
『カメラが、砲撃跡を確認した。オーガも確認した!ミサイルポット4発を熱源感知式で発射する。それを合図に戦闘を開始する』
『ゴーレム2、こちらでも確認しました。遠距離支援は任せて下さい』
『オーガ4体をロックした。ミサイルを発射する!!』
バシュ!!バシュ!!バシュ!!バシュ!!
徹甲榴弾弾頭のミサイルが4体のオーガに向かって発射された。
ド~ン!!!
ミサイルはほぼ同時に着弾した。4体のオーガが炸裂した。
『戦闘開始!!』
ゴーレム1が、最も付近のオーガに20mm機関砲弾を叩き込む。
ゴーレム2は、空中にホバリングしながら、オーガを狙撃していく。
オーガが次々と撃破されていく。
『流石、シュタイン班長達の作った魔導動甲冑だ!オーガが相手にならない!』
『ゴーレム1、チェック6!!』
ゴーレム1の背後から接近していたオーガをゴーレム2の76mm対物ライフルが吹き飛ばした。
『サンクス、ゴーレム2!!』
『どう致しまして』
「「ウォォォォォ!!!」」
『何だ?何の声だ?』
『ゴーレム1、9時の方向です!!オーガロードです!!』
『最後の1体は奴か!!』
オーガロードは、他のオーガが3~4mの身長に対して6~7mと全長9mの魔導動甲冑に近い体格であった。オーガロードは4m程の鉄柱を棍棒のようにしてゴーレム1に突進して来る。
『くたばれ!!』
ゴーレム1の放つ20mm機関砲弾を鉄柱で防ぎつつ、なおも接近して来た。
『コイツを喰らえ!!』
ゴーレム2がオーガロードを狙撃する。しかし、それさえも鉄柱で防ごうとしたが、鉄柱は大きく曲がり、オーガロードは大きくバランスを崩した。
『コイツ~!!』
ゴーレム1は背面に装備していた近接戦闘刀を引き抜くと、その3mの刀身をオーガロードの胸に突き刺した。そして、刺したまま刀身を回転させて傷口を開かせると刀身を引き抜いた。
オーガロードは鉄柱を取り落とすと、傷口を両手で押さえるが出血は止まること無く続き、やがて倒れた。
『ゴーレム1より扶桑、空中管制、推進剤がビンゴだ。迎えに来てくれ』
『扶桑、空中管制、了解。地上部隊から報告です。オーガロードからB級の魔石を確保したそうです。ボーナスものですね』
『今は帰ってシャワーを浴びたいよ!』
『同じく、ゴーレム3はどうしてる?』
『シュタイン班長に怒られながら、部品交換中です』
『『ハハハハハッ!!』』
推進剤の尽きたゴーレム1・2は、迎えに来た扶桑の格納庫にウィンチで引き揚げられて、扶桑は再び、雷獣の墓場に進路を取った。
だんだんとSFチックになってきてしまいましたが、あくまでもファンタジーです。誤字脱字報告、感想、評価、ブックマーク大歓迎です。応援宜しくお願いします。誤字報告された方ありがとうございましたm(_ _)m




