21話 コダの森にて 4
いよいよ仲間も増えて戦闘シーンも増えてきますが中々書くのが難しいです。おかしいところ等有りましたら、どんどんご指摘下さい。
「HQよりA1そこから窪地の中央は確認出来るか?どうぞ。」
「A1からHQ確認出来る。中央には群れのボスと思われるゴブリンシャーマン1体確認。どうぞ。」
「HQ了解した。A2、A3集落の門番のゴブリン2体は確認出来るか?」
「A2、肯定。」
「A3、確認。」
「よしHQより各ユニット、Aチームはそれぞれの目標を狙撃後、その他の脅威の排除。B1はHQと共に中央突破、B2、B3は側面援護。C1は集落の入り口の封鎖、1匹も通すな。了解か?」
『了解!!』
「良し、状況開始!!」
パ、パーン、パーン
遠くから銃声が響く。
「A1、目標排除」
「A2、目標排除」
「A3、同じく排除」
「良し、扉は開かれた。突入!突入!!」
HQことマコトを先頭に、B1と呼ばれたエルフが19式自動小銃を構え脇を固め、B2、B3がその背後を守りデルタフォーメーションでゴブリンの集落に突入する。
「C1配置完了!!」19式軽機関銃を持った男性エルフのエリックが集落の入り口で逃げようとするゴブリンを待ち構える。
銃声が集落のあちこちで聞こえ始めた。
「B2、2キル。」
「A1、ハートショット1ダウン。」
「B3、1キル。」
「HQ、3キル。」
「C1、こちら5キル。押し寄せて来る!!援護を。」
「HQ了解。B1と共に大通りに出る、良いか?」
「C1からHQ、B1良いぞ。」
タ、タ、タン、タン
「C1、こちらHQ3キル、後は任せた。横道に入る。」
「C1了解!!ウォ~!」
19式軽機関銃が唸る。
タタタタタン、タタタタタン、タタタタタン
指切りで5発ずつ位を連続して撃つようにして、銃身の加熱を防ぐ。
「HQ、こちらC1、7キル!!」
「HQより各ユニットC1に獲物を全部盗られるぞ。」
「A2、ヘッドショット1キル。C1後ろがお留守よ。常にチェックシックス」
「HQより各ユニット撃ち方止め、撃ち方止め。A2ので最後のようだ。」
「ゴブリンシャーマンに率いられた26体のゴブリンを8人で無傷で圧倒。やっぱり銃って凄いわ。あっ、以上A1。」
6人のエルフを仲間にしたマコト達は日々コンビネーションの訓練をしていた。狙撃銃の班をA、自動小銃の班をB、軽機関銃の班をCと区別して部隊運用していた。
最初は、何もかも初めて尽くしで迷っていたエルフ達も1週間も訓練すると無線の扱いにも慣れて、2週間目からは実戦訓練に移っていた。
相変わらずの冒険者ギルドの常設依頼の討伐Eー2を使ってゴブリン退治の毎日だが、一向に減る気配がない。
今日に至っては上位種に率いられた集落を発見する有り様であったが、既に彼らの敵では無かった。
6人は犯罪奴隷の為、全員の実績はマコトとアリシアの物となり、マコトはDランクに、アリシアはCランクへとランクアップしており、あまりのゴブリンの討伐件数から、ゴブリンスレイヤーズと呼ばれ始めた程であった。
しかし、あまりゴブリンを狩り過ぎると、他の冒険者に迷惑をかけるので、採集
依頼等を受けようとすると、受付嬢に驚かれる程マコト達は武闘派と思われているのであった。
そこで、常設依頼の採集Eー13トリアージ草と採集Dー3マジール草を受けてドリンドルに貢献することにした。トリアージ草は以前にも採集した回復薬の原料でマジール草は鉱山や病院で働く魔法使いが使用する魔力回復薬の原料であった。
久しぶりの採集依頼は街に貢献する狙いと共に森の中でエルフ達にリフレッシュして貰いたいというマコトの思いもあった。
チートスキルのマップ作成を使い2種類の薬草の群生地を見つけては自由に採集することを繰り返したせいで、予想以上に薬草が集まり、冒険者ギルドでの報酬が大金貨の山となってしまったのは笑い話しである。
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