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191話 王都炎上 8

昨日、県外への外出制限が解除されて、ようやく、数ヶ月ぶりに実家に帰ることが出来ました。お酒が入った状態で投稿しています。負けるな!コロナ!!

 王都の王立高等学院内で、激しい屋内戦闘が行われている頃、王都郊外では飛行戦艦比叡から陸軍が吐き出されていた。

 

 「20式重戦車3両、陸戦隊員300名、補給物資の揚陸完了しました!!」


 「良し、これより、王都ゲイボルグの郊外に展開した、アシュラ王国とイスマル皇国の野営地を奇襲する」


 「指揮官殿、アシュラ王国には竜騎士(ドラグーン)の航空戦力が有ります。そちらの対応は?」


 「それは大丈夫だ。王都の西の街イースタに展開した、飛行空母赤城の航空部隊が対応する予定だ。そら、来た」


 ゴー!!


 飛行機雲を引いていくつもの機影が王都ゲイボルグの上空を支配していく。


 「良し、それでは全軍前進開始、王都を侵略者共から解放するぞ!!」


 「「オオオーッ!!!」」


 「戦車前進!!脅威目標を発見次第に攻撃せよ」


 『了解!』


 



 その頃、王都を守る第1の門が、イスマル皇国の爆裂筒の集中砲火を受けて崩落していた。

 王立高等学院は、第2防壁の内側に有る。

 

 第1の城門を突破したアシュラ王国とイスマル皇国の連合軍は、家屋に放火しながら第2の城門を目指して侵攻を続けた。

 第1の城門と第2の城門の間の街には、王都ゲイボルグの貧民や一般人が生活しており、略奪の対象とは見なされてはいなかった。

 しかし、住民を目的とした暴行事案は、そこかしこで発生していて守備隊との散発的な戦闘が発生していた。

 

 そこに、軍団(レギオン)葬送曲(レクイエム)の主力は襲いかかる。

 イスマル皇国とアシュラ王国の侵攻軍の主力は、王都ゲイボルグ市街地へと侵入しており、野営地には大した戦力は補給部隊とその護衛の2万程の兵士しか残っていなかった。

 

 葬送曲(レクイエム)の20式重戦車は主砲の120mm砲の榴弾砲を全力砲撃して、車載の12・7mm重機関銃を辺り構わず、ぶっぱなした。

 補給物資の明かりとりの油等に引火して、野営地はたちまちの内に火の海と化した。

 残って抵抗を続ける護衛部隊も戦車小隊に随伴する歩兵300にたちまちの内に殲滅された。



 王都郊外のアシュラ王国と、イスマル皇国の部隊は殲滅され、残された戦力は王都ゲイボルグに侵入した7万程の兵力だけとなった。


 「「うわぁ~!!」」


 葬送曲(レクイエム)の部隊は、破壊された第1城門から、アシュラ王国とイスマル皇国の追撃を開始した。


 「お、おい!アレはゲシュタルト王国兵じゃ無いのか?何故後ろから来るんだ?」


 「知るかよ。とにかく迎撃するんだよ!」


 「アシュラ王国の竜騎兵はどうしたんだ?」


 「一部は、王立高等学院と王城の制圧に、残りは我々の援護の筈だが・・?」


 「上空を見ろ!鉄の竜騎兵が、アシュラ王国の竜騎兵を攻撃している!?」


 「アレは、ヒイラギ辺境伯の軍団(レギオン)葬送曲(レクイエム)だ!!」


 「あの悪魔共か?じゃあ逃げないと?」


 「逃げるって何処にだよ?前方には敵、左右は火の海、後ろにも敵、詰んでるじゃあ無いか?」


 「じゃあ、どうするんだよ?」


 「俺に聞くなよ」


 「ギャオオオオ~!!」


 「嗚呼、また竜騎兵が殺られた・・・」



 『こちらは、ゲシュタルト王国軍、軍団(レギオン)葬送曲(レクイエム)だ!アシュラ王国、イスマル皇国の諸君、降伏せよ!!君達に逃げ場は無い!』


 拡声器を使用して、20式重戦車から降伏勧告を行う。


 「お、俺は降伏するぞ!まだ死にたくない!!」


 「お、おい待てよ、俺もだ!!」


 わ~っとばかりに数千人の兵士が降伏する。

 中には、上官と部下の間で戦闘が発生した部隊も有るようだ。

 市街地戦闘でも、全ての部隊が降伏した訳では無く、にらみ合いが続いている。






 

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