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184話 王都炎上 1

コロナによる非常事態宣言が延長になりそうです。自粛、自粛、自粛!うんざりです。なので、此処でぐらいは、自由に発言します。10万円給付金早くください!!

 「失礼します!!」


 マコトの治める領都ノースガルドに有る、軍団(レギオン)葬送曲(レクイエム)基地(ベース)にあるマコトの執務室が乱暴に開け放たれて団員が駆け込んで来た。


 「何事だ?」


 ミナサリア嬢からの手紙への対応に苦悩していたマコトはぶっきらぼうに訊ねた。


 「ドリンドルに王都ゲイボルグからの早馬です!王都がイスマル皇国とアシュラ王国の連合軍に奇襲されたとのことです!!」


 普段は通信指令室に詰める団員が爆弾を投下する。


 「何故、王都が奇襲を受ける?イスマル皇国とアシュラ王国だと、どちらも王都から国境は離れている筈!!ええい、通信指令室に向かうぞ!」


 マコトは同じ施設内に有る通信指令室に向かった。


 「ドリンドルとの通信は繋がったままか?」


 通信指令室に入るなり、マコトは大声で聞いた。


 「はい、ドリンドル側では引き続き、王都からの使者から情報を引き出している模様です。その情報によりますと、イスマル皇国と国境を接する貴族が裏切り敵軍の侵入を手引きして他の貴族は混乱しているところをイスマル皇国の大砲とアシュラ王国の竜騎士(ドラグーン)により蹂躙されたようです」


 「く、イスマル皇国の大砲の製造技術は徹底的に叩いた筈だったが漏れがあったか?戦後の講和交渉でも製造と研究を禁止したが無駄だったか」


 「はい、それとアシュラ王国の竜騎士(ドラグーン)の精強さは周辺諸国でも有名ですから、砲撃の混乱の後に竜騎士(ドラグーン)に襲撃されれば一般の軍では荷が重いでしょう」


 「それで、王都の守りは?裏切った貴族というのは?」


 「ヘイマン国王陛下は、王都ゲイボルグに籠城を決めたようです。裏切ったのは、司令もご存知のハイネマン伯爵とサルマン伯爵とその取り巻き達です」


 「アイツ等か!!イスマル皇国の捕虜になった時から通じて居たに違い無い!王都の守りは大丈夫なのか?」


 「流石に王都の防備態勢までは味方とはいえ、教えられていませんが諜報部隊の情報によりますと、王都を囲む二重の防壁と最終防衛線になる王城ゲイボルグの防壁が頼りかと、王都を守る兵力は近隣の貴族の兵力が1万、王都の市民兵が1万5000、王国軍が2万5000の5万となると諜報部は予想しています。対する敵軍はアシュラ王国のワイバーンに乗る竜騎士(ドラグーン)が500、走竜(そうりゅう)等の下位竜に乗る騎兵が2000、イスマル皇国の歩兵が10万に大砲が100門と見られております」


 「大砲やワイバーン相手に城壁がどれだけ役に立つかが問題だな」


 「王都では既に前哨戦が始まっており、砲撃で城壁が崩れたり、竜騎士(ドラグーン)による攻撃で火災が起こっている模様です」


 「一般市民や非戦闘員の避難はどうなっている?」


 「ヘイマン国王陛下も出来る限り避難させようとしたようですが、竜騎士(ドラグーン)の空からの攻撃が激しくほとんどが王都内に取り残されている模様です」


 「・・・・ということは王立学院に居るミナサリア嬢も王都内に取り残されているということか」


 「司令!ここは空中艦隊だけでも先行させて王都救援に向かうべきです」


 「司令」


 「司令!!」


 「まぁ、待て、敵軍に関しては自分もはらわたが煮えくり返る想いだ。しかし、イスマル皇国もアシュラ王国も我々、葬送曲(レクイエム)の恐ろしさは知っている筈だ。なのに何故、王都強襲に取り掛かれた?何かを見逃している。各方面に異常が無いか問い合わせを行え、同時に空中戦艦比叡、空中空母赤城、空中駆逐艦島風と、綾波を王都に向かわせる準備を・・・・」


 「司令!!港街シーサイドを始めとする各港にそれぞれ100隻を超える艦隊が現れたとの報告が!!」


 「そら、見ろ。敵さん俺達を分散させる気だ」







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