表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
177/347

177話 領地改革 7

仕事、仕事でアイデアが思い付かない!!しかも部署移動で覚えることが沢山ありそうです。皆さんも春を控えて就職や進学等有りますか?忙しいですね、この時期!

新型コロナに負けずに頑張ろう、世界!!

 「後退だ。10km後退して戦線を立て直す」


 簡易塹壕陣地の前方は魔物の(むくろ)で埋まり、射界の妨げになって来ていた。

 

 「特科部隊と工兵の施設部隊を先に下がらせて陣地の確保をさせろ。我々はその後に後退する」


 「了解しました!」


 「敵、第81波!!ジャイアントオーガが3体です!」


 「アレは魔石持ちクラスだな。決死隊を組織しろ、84mm無反動砲で下半身を吹き飛ばしたら魔石の確保に向かわせる。他の素材は要らんが魔石は惜しい」


 「了解。15名程志願させます」


 「司令、後退させた施設部隊から報告!8km程後退した場所に良い場所があったとのことです」


 「わざわざ報告するようなことか?自分は10km後退しろと言った筈だが?」


 「追伸!来れば分かるとのことです」


 「ふん、何か見付けたな?」


 「報告!ジャイアントオーガ撃破!!魔石2個を回収したとのことです!なお、負傷者が2名、1名は重傷とのことです」


 「了解した。負傷者と魔石は優先して後退させろ。我々も下がるぞ、比叡に援護砲撃をさせろ」


 「了解しました」

 

 「総員、乗車!後退する」




 

 「何だ此処(ここ)は?」


 マコト達は森の中の開けた場所に居た。

 そこには泉が湧き出ており1本の木が生えた中島があり、荘厳なイメージを受けた。


 「何なんだ、此処(ここ)は!?」


 思わず2回言ってしまった。


 「司令の旦那、アレは世界樹の若木だ。儂も見るのは初めてだがな」


 ドワーフの工兵小隊のドンゴが髭をしごきながら、マコトに説明する。


 「それで?何故、此処(ここ)に陣地を構えたんだ?」


 「まあ、見てな」


 ドンゴは言いながら、バケツに泉の水を汲むと魔石回収の決死隊で負傷した2人に近付くと水をぶちまけた。


 「???」


 重傷だった筈の団員までも驚いたように起き上がった。


 「どういうことだ?ドンゴ?」


 「儂も爺さんから聞いた話だが、世界樹には死者をも生き返らす力が有るって話だ。コレは若木だから、そこまでの効能は無いが効果は見ての通りだ」


 「なるほど、此処に陣地を構えた理由は分かった。しかし、良くこの樹が世界樹だと分かったな?」


 「そこは、ソレ。一緒に後退して来たエルフ共が見付けたのよ」


 「なるほど、エルフにとっても世界樹は特殊な存在なんだな。何にせよ、コレで負傷者を気にせずに戦えるな!!」


 「そういうことだ!司令の旦那!後で報酬に旦那の世界の珍しい酒を頼むぜ!!」


 「しょうがないな。ほどほどにしとけよ」


 「敵襲!!ゴブリンファイターとゴブリンウォーリアーだ。数は100」


 「ゴブリンの進化種だ!油断せずにたっぷり弾丸を叩き込め!!」


 森の木々の隙間から、魔物達が姿を現す。


 「撃て!!」


 ドドドドドドン!ドドドドドドン!タタタタタン!タタタタタン!パンパンパン!


 500近い銃口から銃弾が飛び出る。

 ゴブリンファイター達はたちまちのうちに撃ち倒される。


 「第86波!コカトリスだ、息吹き(ブレス)に注意しろ!」


 コケ~!!


 コカトリス達は森を抜けると、羽ばたいて跳んだ。


 「飛んだ!?」


 「イヤ、アレは跳躍しただけだ、撃ち落とせ!!」


 しかし、次の瞬間30匹近いコカトリスは空中で息吹き(ブレス)を吐いた。


 「うわぁ~、俺の腕、俺の腕が!!」


 「誰か助けて!メアリーがメアリーの顔が石に!!」


 十数人の団員が、まともにコカトリスの石化ブレスを受けてしまった。

 特効薬など有る筈も無い。が、


 「泉の水をぶちまけろ!!」


 マコトは団員達に指示した。

 コカトリスをこれ以上近付けまいと弾幕を張る中、数十人の団員がバケツリレーで泉の水を陣地内に運び込む。

 石化した部位に泉の水をかけると、白い蒸気のようなものが上がって石化した部位が元通りになった。


 「良し、これで特殊能力を持った魔物が現れても大丈夫だ。後4日間しのぎきるぞ!!」


 「「オオオオオッ!!」」







 

誤字脱字報告、感想、評価、ブックマーク大歓迎です。応援宜しくお願いします。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ