177話 領地改革 7
仕事、仕事でアイデアが思い付かない!!しかも部署移動で覚えることが沢山ありそうです。皆さんも春を控えて就職や進学等有りますか?忙しいですね、この時期!
新型コロナに負けずに頑張ろう、世界!!
「後退だ。10km後退して戦線を立て直す」
簡易塹壕陣地の前方は魔物の骸で埋まり、射界の妨げになって来ていた。
「特科部隊と工兵の施設部隊を先に下がらせて陣地の確保をさせろ。我々はその後に後退する」
「了解しました!」
「敵、第81波!!ジャイアントオーガが3体です!」
「アレは魔石持ちクラスだな。決死隊を組織しろ、84mm無反動砲で下半身を吹き飛ばしたら魔石の確保に向かわせる。他の素材は要らんが魔石は惜しい」
「了解。15名程志願させます」
「司令、後退させた施設部隊から報告!8km程後退した場所に良い場所があったとのことです」
「わざわざ報告するようなことか?自分は10km後退しろと言った筈だが?」
「追伸!来れば分かるとのことです」
「ふん、何か見付けたな?」
「報告!ジャイアントオーガ撃破!!魔石2個を回収したとのことです!なお、負傷者が2名、1名は重傷とのことです」
「了解した。負傷者と魔石は優先して後退させろ。我々も下がるぞ、比叡に援護砲撃をさせろ」
「了解しました」
「総員、乗車!後退する」
「何だ此処は?」
マコト達は森の中の開けた場所に居た。
そこには泉が湧き出ており1本の木が生えた中島があり、荘厳なイメージを受けた。
「何なんだ、此処は!?」
思わず2回言ってしまった。
「司令の旦那、アレは世界樹の若木だ。儂も見るのは初めてだがな」
ドワーフの工兵小隊のドンゴが髭をしごきながら、マコトに説明する。
「それで?何故、此処に陣地を構えたんだ?」
「まあ、見てな」
ドンゴは言いながら、バケツに泉の水を汲むと魔石回収の決死隊で負傷した2人に近付くと水をぶちまけた。
「???」
重傷だった筈の団員までも驚いたように起き上がった。
「どういうことだ?ドンゴ?」
「儂も爺さんから聞いた話だが、世界樹には死者をも生き返らす力が有るって話だ。コレは若木だから、そこまでの効能は無いが効果は見ての通りだ」
「なるほど、此処に陣地を構えた理由は分かった。しかし、良くこの樹が世界樹だと分かったな?」
「そこは、ソレ。一緒に後退して来たエルフ共が見付けたのよ」
「なるほど、エルフにとっても世界樹は特殊な存在なんだな。何にせよ、コレで負傷者を気にせずに戦えるな!!」
「そういうことだ!司令の旦那!後で報酬に旦那の世界の珍しい酒を頼むぜ!!」
「しょうがないな。ほどほどにしとけよ」
「敵襲!!ゴブリンファイターとゴブリンウォーリアーだ。数は100」
「ゴブリンの進化種だ!油断せずにたっぷり弾丸を叩き込め!!」
森の木々の隙間から、魔物達が姿を現す。
「撃て!!」
ドドドドドドン!ドドドドドドン!タタタタタン!タタタタタン!パンパンパン!
500近い銃口から銃弾が飛び出る。
ゴブリンファイター達はたちまちのうちに撃ち倒される。
「第86波!コカトリスだ、息吹きに注意しろ!」
コケ~!!
コカトリス達は森を抜けると、羽ばたいて跳んだ。
「飛んだ!?」
「イヤ、アレは跳躍しただけだ、撃ち落とせ!!」
しかし、次の瞬間30匹近いコカトリスは空中で息吹きを吐いた。
「うわぁ~、俺の腕、俺の腕が!!」
「誰か助けて!メアリーがメアリーの顔が石に!!」
十数人の団員が、まともにコカトリスの石化ブレスを受けてしまった。
特効薬など有る筈も無い。が、
「泉の水をぶちまけろ!!」
マコトは団員達に指示した。
コカトリスをこれ以上近付けまいと弾幕を張る中、数十人の団員がバケツリレーで泉の水を陣地内に運び込む。
石化した部位に泉の水をかけると、白い蒸気のようなものが上がって石化した部位が元通りになった。
「良し、これで特殊能力を持った魔物が現れても大丈夫だ。後4日間しのぎきるぞ!!」
「「オオオオオッ!!」」
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