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162話 開戦 1

今回は少し短めです。スミマセン。仕事が忙しく書きながら寝込んでしまいました。

 マコトが領都ノースガルドで、ワイワイやっていた頃、王都ゲイボルグの王城は重苦しい雰囲気に包まれていた。

 それは、イスマル皇国との外交の様子を物語っていた。

 イスマル皇国は、あくまでも(おのれ)の非を認めずに、逆にゲシュタルト王国に海賊行為の犯人扱いしたと、賠償と謝罪を求めて来る始末である。


 事ここに至っては、ゲシュタルト王国としても座して居る訳にもいかず、イスマル皇国に最後通達を出した。

 (いわ)く、イスマル皇国は海賊行為を認め関係各国に謝罪すること

 (いわ)く、イスマル皇国は被害者に対して賠償を行うこと

 (いわ)く、イスマル皇国は海賊行為で得た財貨を全て放棄すること

 (いわ)く、イスマル皇国は大砲の所有、研究を中止すること


などであった。

 しかし、イスマル皇国はこれらの通達を全て一蹴した。

 これに激怒したゲシュタルト王国国王ヘイマンは、イスマル皇国征伐の軍を上げた。

 国軍4万、貴族軍2万の総動員数6万だが、補給部隊も含んだ数であり、どちらかというと懲罰を与える意味合いの軍の動員であった。

 ヘイマン国王はマコトにも、使者を送り軍団(レギオン)で、イスマル皇国の海岸線を脅かすように命じた。


 命令を受けたマコトは通常の船舶による部隊編成と、(ひそ)かに建造していた

飛行戦艦、比叡と飛行駆逐艦、島風に出撃態勢を取らせた。

 そして、3日後、国王ヘイマンによるイスマル皇国への宣戦布告の使者が帰国したことから、ゲシュタルト王国軍によるイスマル皇国侵攻が始まった。


 イスマル皇国は、王都の守りばかり固めて、国境線の守りは、その周辺を治める貴族達に任せっきりだった為に、貴族達はろくに守備を固めることも出来ず各個に撃破されたり、降伏して行った。

 海岸線の陽動を任せられたマコトだが、ただの陽動で済ませる気はなかった。

 あわよくば、大きな港町をいくつか占領して、船舶の寄港地とするつもりであった。

 まずは、水先案内人として、経験豊富な商人を雇い、寄港地として利用出来そうな港や軍港を見付けると、飛行駆逐艦島風を送り込み、降伏勧告を行い降伏すれば良し、弓矢や魔法で抵抗して来れば、主砲の76mm砲で、警備兵の詰所や軍船を攻撃して無力化して、通常船舶に乗り込んだ陸戦隊が港を制圧するということを繰り返した。

 飛行戦艦比叡は攻撃力が強すぎる為に、港から見える位置に浮遊して港の守備隊の心を折って行った。





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