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161話 ラブレター 2

仕事に復帰したら、体調が悪化しました。今の仕事向いて無いのかな?でも、投稿は頑張ります。

 マコトは使者が持ち帰った手紙を早速開封した。

 中身は、返事が来たことの喜びでいっぱいであった。

 海賊の討伐や、魔物との戦いでマコトが先陣を切ることへの不安も綴られていた。

 最後は、マコトに迷惑はかけたく無いが1ヶ月に1回は便りが欲しいこと、例の伯爵家の次男坊が相変わらずミナサリア嬢にちょっかいを出して来ていることで締めくくられていた。

 マコトはミナサリア嬢が怒っていないことに安堵しつつ、しつこい伯爵家の次男坊というのが気になっていた。

 王都の法衣貴族達の中には、一代で辺境伯まで登り詰めたマコトのことを成り上がり者として(うと)んでいる者も多いという。そんな貴族達の1人だろうか?

 黙って見ているのもマコトの精神衛生上良くないし、まとわりつかれているミナサリア嬢の心労はいかばかりだろうか。


 早速マコトは自分の存在をアピールする作戦に討って出た。

 まず王都の学院の学院長宛に手紙をしたためて、学院への寄付金を白金貨100枚1億円行い、更に砂糖、胡椒、ドライフルーツ各1tを贈って学院の学食で使って欲しいとも書き綴った。

 そして、ミナサリア嬢には、自身のスキル異世界マーケットから真珠のネックレスや、宝石の宝飾品を宝石箱いっぱいに贈った。

 これらは、領地内の巡察で領内で産出することを確認した物ばかりで、少々ズルいがマコトの領地内で産出された物の贈り物とすれば辺境伯領の株も上がることだろう。

 

 マコトは贈り物や、寄付する物品を3・5tトラック5両に積載して、護衛に軽装甲機動車2両、高機動車2両、3・5tトラック2両と1個小隊のエルフの団員を付け、小隊長には特別に軍団(レギオン)突撃(マーチ)の団長を務めたエリックと同期の古参のエルフ、アミールを任命した。


 アミールに宝石箱と手紙を託すと、盛大に見送った。

 2週間後、アミールと小隊の団員達は無事に領都ノースガルドに帰還した。

 途中に、野盗による襲撃が1回あったそうだが、軽く殲滅したらしい。

 アミールは学院長とミナサリア嬢からの手紙を受け取っていた。

 特に学院長からは、


 「何故このような大規模な寄付をしてくれるのか?」


 としつこく訪ねられたそうだが、打ち合わせの通りに辺境伯マコト・フォン・ヒイラギ・ドリンドルからの善意の寄付金と寄付だと押し通したようだ。

 しかし、それも学院長室前で眼を輝かせて待ち構えていたミナサリア嬢の存在で

遠回しに答えが出ていたようなものだが。

 


 ミナサリア嬢はマコトからの手紙を廊下で受け取るなり、その場で読み出した。

 一緒に居た、お付きの女給からお小言を貰いながら、手紙を読み終わると宝石箱を受け取って、中から真珠のネックレスを取り出すと女給に手伝って貰いながら、その場で首にネックレスをかけて、何処かへと走り去って行った。

 残された女給は、今日はミナサリア嬢は何を言っても無駄でしょうから明日また訪ねて来るようにアミールに頭を下げると宝石箱を抱えてミナサリア嬢の後を追って走り出した。

 恐らくは、(くだん)の伯爵家の次男坊に見せ付けに行ったのであろう。

 アミールは、静かに今宵の宿を探す為に学院を後にした。





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