157話 領地開発 9
スミマセン体調不良で予約を忘れていました。
マコト達と海賊達のオハナシの結果、海賊共のアジトが判明した。
オハナシの内容から戦力はほぼ残っていないとのことだったが、マコトは海賊共のアジトである小島を、シーサーペント号、ヨルムンガルド号、アークライト号の3隻で包囲した後に、多目的戦闘ヘリ、バイパー2機による空爆を行った後に空と海の両方から攻めた。
巧妙に偽装された砲台から、船に向かって砲撃が行われるが、バイパーが速やかにロケット弾で沈黙させる。
押収した海賊船の大砲の構造から、この大砲は爆裂系の魔法で、燃焼作用や破裂効果を持たせた砲弾を撃ち出す物で、海賊船に一部だけ乗り込んでいた人種の魔法使いが居なければ効果を発揮しないとのことだった。
(アマゾニア王国人たる獣人は魔法が使えない)
砲台の大砲が使える、このことから、海賊のアジトの小島にも黒幕たる人種が居ることは明らかで、今回のアジトの攻撃は、この黒幕の捕縛が目的であった。
ロケット弾で吹き飛んでしまったかもしれないが、まだまだ居るだろう。
バイパーから、16人の団員が降下し、船からはマコトを含めた32人の団員と臨時で雇った冒険者50人が上陸する。
彼らはいわば、動く盾だ。警報装置と言っても良い。
報酬に釣られてノコノコと島の奥地へと進んで行くが、落とし穴に落ちる者、弓矢で針ネズミにされる者、爆裂系の魔法で吹き飛ばされる者、様々だ。
マコト達は、その後からより用心深く侵攻して行った。
攻撃が始まって6時間が経った。これまでにアマゾニア王国人らしき獣人23人を射殺して、12人を捕虜にしていた。
黒幕らしき人種も3人を確保していた。
冒険者達は散々で、17人が死亡し、21人が重傷を負っていた。文字通り半壊である。
しかし、生きて帰りさえすれば大金貨5枚50万円の報酬なので、生きている冒険者達は皆嬉しそうである。
中でも、人種の1人を生け捕りにした冒険者は報償金で白金貨1枚100万円のボーナスを得たので、仲間からたかられていた。
今回は特別に死亡した冒険者にも見舞い金で大金貨1枚10万円が支給されることになっており、冒険者ギルドを通して遺族や、仲間達に分配される。
金貨をばらまいたからこそ、短期間に50人もの冒険者が集まったとも言える。
死んだら自己責任の生き方の冒険者だからこそ、今回の依頼に食い付いたとも言える。
因みに冒険者に払われる報酬の半分は、シーサイドを拠点とする貿易商から出ている。
マコト達は、さっさと海賊共の根城を押さえると、書類や、海図、略奪品を押収してヨルムンガルド号で捕虜を引き連れてシーサイドに帰還した。
これから、黒幕の人種達としっかりとオハナシしなければならないのだ。
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