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153話 領地開発 5

寒くなって来ました。皆様も健康にはお気を付け下さい。

今日で初投稿からちょうど1年です。応援ありがとうございます。

 アーマードスタンプボアを敢えてアイテムボックスに収納せずに、3・5tトラックに無理やり積載してロードルの村に帰還した。

 村は森の主とも言えるアーマードスタンプボアの討伐に沸いた。

 スタンプボア種は他のボアと違い、木から落ちたアプルの実を(むさぼ)るのでは無く、アプルの樹に体当たりして無理やり実を落として実を(むさぼ)っていた為にアプルの樹に対する被害が馬鹿にならなかった。

 その中でも、アードスタンプボアは樹の根っ子までむき出しになるまで、樹を押し倒して樹に成るアプルの実を(むさぼ)っていた為に、その度々にアプルの樹が駄目になっていたのだ。

 ロードル村に滞在して3日目の昼は村中大忙しだった。

 2日目の夜にマコト達、軍団(レギオン)葬送曲(レクイエム)の団員(今は、一応ヒイラギ辺境伯の部下として振る舞っている)が仕留めて来たアーマードスタンプボアを含めた98頭のボア種の解体に追われていたのだ。

 普段は農耕を主にしている為にこれほどの肉はなかなか手に入る機会が無いので、なるべく干し肉等にして村で備蓄したいという村長の請願から、獲物はほとんどロードル村に寄贈することになった。

 保存する為にも鮮度が命ということで、解体の経験のある者は主婦まで動員しての一大解体劇である。



 アーマードスタンプボアは、その巨体から肉も大味(おおあじ)と思われがちだがその攻撃力から広い縄張りを持ち、その縄張りでも一番良い餌場を独占している為に良いものばかりを食べているので肉質は極上である。

 なかなか討伐されるものでは無いので、ゲシュタルト王国のヘイマン国王への献上品にしようとアイテムボックスに仕舞い込んだ。

 森の主とも言えるアーマードスタンプボアを仕留めた上に150頭近いボア種を狩ったことから、ロードル村の問題も片付いたとマコトは判断して3日目の昼間は団員達に十分な休養を取らせ、夜は解体されたボア達の肉を使っての宴会となった。


 4日目の朝に、マコト達一行は村人と、ロードル村に駐在している武官と文官に見送られて次の視察地である港町シーサイドへと向かった。


 後日談であるがアーマードスタンプボアの解体は、領都ノースガルドにある冒険者ギルドに直接持ち込んだ。

 解体場にアイテムボックスから取り出されたアーマードスタンプボアを見て、ギルドの解体場の責任者のエルフは腰を抜かしかけていた。

 アーマードスタンプボアとなると普通の獣や魔物と違い、魔獣という扱いになる

ことを知らされた。

 普通の魔物と違う点は火龍アラドームにもあった魔石の存在である。

 火龍アラドーム程の物では無いが、アーマードスタンプボアの心臓付近にも人の頭程の魔石があった。

 肉は部位毎に切り分けられて、時間凍結の魔法の付与されたマジックバックに入れられて王都へと冒険者ギルドの高ランクのAランク冒険者が護衛して送られた。

 マジックバック()みで、かなりの価値の献上品となった。

 冒険者ギルドで、もう1つの知らせがあった。

 マコトとアリシアは最高ランクのSランクとなっており、軍団(レギオン)葬送曲(レクイエム)はゴールドランクに、突撃(マーチ)はシルバーランクに昇格となった。

 ヘイマン国王からは、感謝の手紙が直接に近衛兵からもたらされた。

 鉱山都市ドリンドルの本拠地(ホーム)の広間には、火龍アラドームとアーマードスタンプボア(国王によりアームドと命名された)の魔石が並んで展示されることとなった。





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