15話 ドリンドルにて 8
少し書き方を変えて見ました。読みにくい等有りましたら、感想等で、どしどしご意見下さい。
アイテムボックスにビッグボアを収納すると、マコトとアリシアはドリンドルの街に帰還した。
冒険者ギルドの受付で、51体分のゴブリンの右耳を提出して17件分のゴブリン討伐常設依頼を完了したと8万5000円、金貨8枚、銀貨5枚を受け取ると、受付嬢にビッグボアの買い取りを相談した。
するとギルド裏手の解体作業場に直接行くようにアドバイスされた。
説明された場所に行ってみると、スキンヘッドの筋肉を盛り上がらせた、血塗れのエプロンの男性が待っていた。
「よう!俺は解体作業場のマーカスって者だ。受付の嬢ちゃんから聞いたが、ビッグボアだって?何処にあんだい?」
「此処だ。」
とマコトは解体作業台の上にビッグボアを取り出す。
「おおっと!!兄ちゃんアイテムボックス持ちかい?今、査定するから待ってな。おお~い仕事だぞ!!」
マーカスが叫ぶと作業場のあちこちから似たような男性達が集まって来た。
「ビッグボアか大物だな?」
「血抜きはされてないんだな?アイテムボックス?なるほど!」
「どうやって倒したんだ?」
「ココだな。穴がある。」
「頭を一撃か?凄い奴がいたもんだ。」
「肉質に問題は無い。血抜きは今からでも大丈夫だ。」
「牙も2本とも無事だ。毛皮にも傷は無い。」
「これは、久々の高値が期待できるな。」
作業場の男達の査定は20分程で終わった。
マーカスが羊皮紙のメモを持ってやって来た。
「待たせたな。それで、買い取りが牙が2本で20万、毛皮が150万で、肉が430万、合計600万円だ。」
そう言って白金貨6枚を取り出す。
「どうする?額が額だからな。ギルドに預けて帰るか?」
マーカスがそう言って心配して来る。時折あることなのだろう。
マコトが代表して300万円ずつ、マコトとアリシアの口座に振り込むように依頼する。アリシアは何か言いたそうだったが押しきった
金毛の山羊の蹄亭に帰ると2人で乾杯をした。
予想外の臨時収入にアリシアは興奮気味だったが、使い道となると孤児院への寄付がしたいとのことだった。
マコトは、使い道は自分で決めれば良いと肯定した。
マコトにはある考えがあった、それはチームの増強、火力の強化だった。
運良くアリシアという天性の狙撃手に出逢えたが、こんな幸運が何度も続くとは考えていない。
ましてや、オーバーテクノロジーとも言うべき銃を預ける気にもならない。
そこで、マコトはある手段を取る気でいた。
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