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143話 新領地 6

Pv40万を突破しました。感想も頂き感無量です。これから少し内政の話しが続くと思いますが、時折戦闘場面も入れていければと思っています。

 首都ゲイボルグの西の街イースタにマコト達の軍団(レギオン)の車列が到着すると恒例になった歓迎の宴が開かれた。

 マコトは、イースタ子爵の館を訪れて文官の斡旋の礼を述べた。

 

 「なんのなんの、飛竜(ワイバーン)や、盗賊団に襲われていた街を救って下さったドリンドル子爵に漸くお返しらしいことが出来て私も一安心ですよ。

  それに、役職につけなかった家臣達の子弟に仕事を与えることが出来て私の方が礼を言いたいぐらいです」


と言ってマコト達をもてなした。

 マコトは、軍団(レギオン)の半数をイースタに残すと、首都ゲイボルグを目指して出発した。

 普通ならば1日かかる道のりを、マコト達の車列ならば昼過ぎに首都に到着した。

 団員達を複数の宿に分散させて宿泊させると、王城に登城した。

 門番に、マコトが首都に到着したことと、宿の名前を告げると城を後にした。

 

 宿に戻ると、宿は人混みに囲まれていた。

 どうやら、服装から領地を持たない年金だけで生活をする法衣貴族達のようだった。

 そのうちの1人がマコトのことに気付いたようだった。

 後は我先にと競争するようにマコトに詰め寄って来た。


 「ドリンドル子爵!!私はアルト男爵です、どうか私の息子をどうか家臣に!」


 「子爵!私の弟を貴方の家臣に!!」


 「ドリンドル子爵、どうか私の娘を奉公にどうでしょう?」


 どうやら法衣貴族達の目的は、子弟の売り込みのようだ。

 しかし、何処からマコトの陞爵(しょうしゃく)を知ったのだろう?

 マコトは何も言わずに、宿へと進み、それを団員達がマコトを囲んで法衣貴族を押し退けて宿に入った。

 法衣貴族達は宿の中にまで入って来ようとしていたが、軍団(レギオン)の団員が入口を固めていた。

 しばらくすると、宿の前が静かになった。

 マコトが窓から覗いて見ると、王からの使者を示す騎馬に乗った近衛騎士の一団と馬車が宿の前に来ており、それを遠巻きに法衣貴族達が見ていた。

 1人の近衛騎士が宿に入って来ると、護衛の団員と話しをしている。

 一言二言(ひとことふたこと)会話をしていたかと思うと、団員が宿の2階のマコトの部屋にやって来て、国王の謁見が本日行われるということであった。

 数日は待たされることを覚悟していただけに、マコトは急いで登城の準備をした。

 城へは、迎えの馬車が連れて行ってくれるそうだ。

 護衛の団員を2人連れて、マコトは団員達が法衣貴族を押し退けて作った道を通り馬車に乗り込んだ。

 馬車はゲシュタルト王国のヘイマン国王の待つ王城へと走り出した。




 

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