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128話 アマゾニア戦争 13

台風が日本海上を通り抜けるようです。せっかくの休みが雨模様ですね。決戦まで焦らして申し訳ありません。もうすぐに戦闘が始まります。

ネットゲームを通して知り合った千葉県の方は、前回の台風の影響を受けられたそうです。読者の方に被災者の方が居れば頑張って下さい!!

 「エリック、アレグリア侯爵の歩兵達はどんな様子だ?」


 歩兵2000を丸投げした軍団(レギオン)突撃(マーチ)の指揮司令所に居る部下のエリックに無線機で、アレグリア侯爵から預かった歩兵の様子を聞く。


 「既に指揮系統が確立されており、エルフだからといって話を聞かないことも無くて順調です。

  彼ら、アレグリア侯爵の軍団(レギオン)の中でもエリートではないでしょうか?」


 無線機から聞こえて来る内容に、マコトはアレグリア侯爵の高笑いを脳裏に思い浮かべるのであった。


 「追加の銃器、弾薬の補充は大丈夫か?」


 「今のところ用意した弾薬庫には弾薬箱が山積みで、銃も最低でも1人1挺は銃を持ち、余裕の有るところは弾薬庫に予備として保管しています」


 「分かった。足りなくなりそうになったら、早めに言え。すぐに補給を送る」


 「連中、自前の回復魔法を使える衛生兵に、応急処置法まで知ってました。

  ウチのやり方を大分前から調べてたみたいですね」


 「あの御方ならばやりかねないな。

  それと分かっていると思うが、陣地の中央部分はお前達突撃(マーチ)とアレグリア兵で固めて、両翼に葬送曲(レクイエム)の部隊で固める。意味は分かるな?」


 「我々は囮兼壁(おとりけんかべ)、敵が我々に群がっているうちに両翼の高火力で敵を削ると・・・・」


 「そうだ、最も危険かつ重要な役割だ、頼むぞ!!」


 「重迫撃砲の目標選択の優先権を頂ければ!!」


 「ちゃっかりしているな。コールサインはモーター1だ、生き残れよ!!」


 「司令こそ、司令指揮所を前線に移すと聞きました。

  出陣なさるおつもり何でしょう?」


 「今回の(いくさ)では、多くの死傷者が出るだろう。

  知ってたか?ウチの軍団(レギオン)は減らずの軍団って呼ばれていてな?結成以来1人も欠員を出したことが無いんだ。

  口の減らない奴らは不死者(アンデット)の軍団何て言ってたりもするらしいが、今回の(いくさ)は今までと違う。

  そんな中で1人後方には居れんわな?」


 「私は、貴方の部下で有ることを誇りに思います!!」


 エリックは、右のこめかみに拳を当てる葬送曲(レクイエム)の挙手の敬礼をし、涙した。

 そんなエリックにマコトは、


 「良いって、良いって、そんなことはな。今は自分の部下達の事を考えてやれ」


 そう言って、マコトは無線機を切った。

 振り向くと司令指揮所の全員がマコトに対して、敬礼していた。

 そんな彼らにマコトは、右手をヒラヒラと振ると、


 「ハイハイ、そういうことは良いから、お引っ越しだよ?準備、準備」


 と(つと)めて明るく振る舞った。

 マコト自身は、愛用の19式自動小銃を手に取り、弾倉の中をチェックした。


 「頼むぞ相棒、1人でも多く国に帰してやるんだ」


 弾倉を叩き込み、槓悍を引き弾薬を薬室に送り込む。安全装置を確認してベルトを使って19式自動小銃を肩にかける。

 弾帯に弾倉を目一杯詰め込むと、無線機等を背負い、書類カバン等を持った司令指揮所要員に笑顔で語りかける。


 「さぁ、皆のところに行こうか・・・・」








 

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