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127話 アマゾニア戦争 12

29万Pv、ユニーク4万1000件達成!!応援ありがとうございます。夏もピークが過ぎ、過ごしやすい季節になって来ました。皆さんはいかがお過ごしでしょうか。

季節の変わり目で体調にお気を付け下さい。アマゾニア王国本国に未だに侵攻出来ず、まだまだ難所が続きそうです。

 「はあ!?後方が退却している?」


 マコトは、驚きの声を上げた。


 「この戦争は奴らが始めた戦争だろう?その当事者が何故逃げ出しているんだ!」


 「しかし、後方に配置された部隊からの報告です。間違いないかと・・・・」


 「不味いぞ、いくらウチの軍団(レギオン)が強力とはいえ、戦争は数だ。

  (ただ)でさえ数で負けているのに、更に数が減らすとは貴族共は狂ったのか?」


 「それについては、私が説明しよう」


 「アレグリア侯爵!!」


 混乱する軍団(レギオン)葬送曲(レクイエム)の司令指揮所に現れたのは先ほど出て行った筈のアレグリア侯爵だった。

 アレグリア侯爵は、ゲシュタルト王国軍の指揮所であった出来事を包み隠さず暴露した。


 「殿(しんがり)だと!?戦いはまだ始まってさえいないのですよ!!」


 「ヒイラギ子爵、()が出ているよ?」 

 

 「すみません、しかし、貴族達はこの城塞都市ガルムを出て、何処で40万もの大軍を迎え撃つつもり何でしょうか?」


 「恐らく、商業都市フォレスタだろうな。大規模な城壁を持つのは後方にはそこぐらいしかない」


 「しかし、そこを抜かれれば、もうゲシュタルト王国の領土まで隔てるものは何も無いのですよ!!」


 「4ヶ国連合の他国と協力出来れば何とかなると考えているらしいが・・・・」


 「その援軍は今何処に?」


 「・・・・・・・・・・」


 「その案を考えた貴族達は頭にお花畑が咲いているに違い無い!!」


 「・・・・どういう意味かね?」


 「すみません、頭の中が異常だという意味合いの比喩です」


 マコトは、ひとしきり頭の中で考えを巡らすと、


 「アレグリア侯爵、貴方もここを発って下さい」


 「しかし、それでは・・・・・」


 「そして、他国の援軍をここに!!城塞都市ガルムに連れて来て下さい!!

  逃げ出した貴族達の所なんぞでは無く!!それまでの時間は稼ぎます」


 「ヒイラギ子爵、君は・・・・」


 「ご心配無く、死ぬ気など毛頭有りません。4日、4日持たせてみせます。

  その間にどうか援軍を・・・・宜しくお願いします」


 「分かった。しかし、私の軍団(レギオン)の内500が騎馬であとは歩兵だ。

  2500の歩兵は足手纏いになる、置いて行かせて貰う」


 「閣下・・・・・」


 「ついでに彼らに「銃」とやらの使い方を教示しておいて貰うと助かる」


 アレグリア侯爵は、とびきりの笑顔でそう言った。

 マコトは苦笑いしながらも、


 「それぐらいならば仕方ありませんな」


 と応えた。

 アレグリア侯爵に、笑顔のまま、


 「そう捨てたもんじゃないぞ?将来君の軍団(レギオン)になるかもしれないのだからな・・・・・」


 「えっ!?今何て言いましたか?」


 「それでは、私は先を急ぐぞ!!一刻も早く援軍を見つけねば!!」


 そういうと、アレグリア侯爵は従卒の連れて来た馬に飛び乗った。


 「だから!さっき何て言いましたか?」


 「では、暫しの間去らばだ!!」


 アレグリア侯爵の馬が走り出すと、500騎の騎兵が後に続いて立ち去り、後には2500の歩兵が残された。


 「敵の到着まで後、数時間しかない!!突撃(マーチ)の歩兵1人にアレグリア侯爵の歩兵2人を付けて、即興(そっきょう)で19式ボルトアクションライフルの使い方を学ばせろ。

  残りの500人は塹壕の拡張と戦闘が始まったら、弾薬の運搬だ。

  綺麗なお姉さんの教官で無くて悪いが、手取り足取り教えて貰え!!」



 ドド~ン!!ドンドン!!ドカ~ン!!


 遠くから続けて爆発音がする。先攻した多目的戦闘ヘリ、バイパー部隊が攻撃を開始したらしい。

 長い4日間が始まる。







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