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126話 アマゾニア戦争 11

3連休いかがお過ごしでしょうか?自分は最近体調が悪いので、病院に行った後は部屋に引きこもります。小説を読んだり、内容を考えたり、ゆっくりと過ごさせて頂きます

 先行して離陸した多目的戦闘ヘリ、ヴァイパーから無線が入る。


 「こちらスネーク2、敵地上空ですがアマゾニア正規軍には陣形も何も有りません。

  数に任して押し寄せている感じです。

  総数は目測ですが40~50万かと思われます。

  但し、正規軍だけで無く民間人も混じっているようで、武器も持たず判別は難しいですが老若男女が混じりあっている箇所も所々(ところどころ)確認出来ます」


 「了解、スネーク2。

  HQよりスネーク1そちらの兵装を報告せよ」


 「スネーク1了解、スネーク1~6は固定装備の30mmバルカン砲に加え、ハイドラ70ロケット弾×2、7・62mmミニガン×2を装備どうぞ!!」


 「了解、スネーク1。

  HQより全スネークへ、オールウェポンズフリー繰り返すオールウェポンズフリー!アマゾニア王国軍後方を全力で攻撃せよ!!情けは無用だ殲滅せよ!!」


 「「了解!!」」




 マコトは一息付くと、


 「次は地上部隊か、しかし、40万だと?アマゾニア王国は民族移動でも始めたのか?」


 そう独白するが、それが遠からず近からずなのを知るのは戦後になる。


 

 「地上部隊準備完了しました!!」


 歩兵部隊は塹壕に潜み、車両部隊も専用に掘った塹壕に入りハルダウン状態で砲頭や車載機銃のみが、地上に顔を出している状態である。


 155mm榴弾砲や120mm重迫撃砲は後方に隠蔽陣地を築き、前線には有刺鉄線や指向性散弾地雷が山のように配置された。


 これ等の報告をエリックと同期のルミナが報告して来た。


 「ルミナよ、思えば遠くに来たもんだな?」


 「ハイ?」

 

 「イヤ、コダの森でボアやらゴブリンだのを相手にしていたのを思い出してな?その頃からしたら、色々と変わったなと思ってな?」


 「あぁ、成る程そういうことですか確かに色々なことが有りましたけど、私達は司令に付いて来れて幸せでしたよ?」


 「止せよ、大戦(おおいくさ)の前に、死亡フラグが立ってしまう・・・・」


 「フラグ・・・・ですか?」


 「イヤ、こっちの話だ。気にしないでくれ」


 「了解しました!では部下の所へ、戻ります!!」


 綺麗な敬礼をすると、ルミナは塹壕へと走り去って行く。


 「昔話とは、年を取ったかな?異世界転移して2年も経っていないのにな。

  だからこそ、アイツ等を死なせる訳にはいかない・・・・」


 マコトは1人独白すると背後に置かれた木箱に目をやった。




 場所は変わり、ゲシュタルト王国軍指揮所の天幕。

 

 「アマゾニア軍め!!数十万だと、何処にそんな兵を隠して居たのだ!」

 

 「退却だ、一時的に退却して他国の軍勢とも協力すれば、数の不利は補える!」


 「あの成り上がりの子爵の軍団(レギオン)はどうして居る?」 


 「地面をあちらこちら掘り返して、その中に潜んで居るどうも戦う気らしい」


 「好都合だ、奴らに殿(しんがり)を任せて我々は後退すれば良い!!」


 「そうだ、その通りだ!!」


 「彼らも名誉な任務を与えられて本望でしょう!」


 その場に居る貴族達の意見が、マコト達、葬送曲(レクイエム)突撃(マーチ)

囮にしての退却に傾いたところで、一筋の閃光が指揮所の机を叩き切った。


 誰あろうアレグリア侯爵の剣であった。


 「数で不利なのは仕方がない、だが生け贄同然の殿(しんがり)を他家に押し付けて退却するとは、恥を知れ!!」


 アレグリア侯爵はマントを(ひるがえ)すと同時に天幕の入り口に向かった。


 「ア、アレグリア侯爵どちらへ?」


 1人の貴族が尋ねる。


 「無論、戦場へ!!」


 そう言って立ち去るアレグリア侯爵を尻目に残りの貴族達は逃げる算段を進めて行った。







 


 


 

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