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124話 アマゾニア戦争 9

な、何とか書けました。会社の研修って高校の頃の退屈な授業みたいで眠くて大変でした。その上内容の小テストまで有るもんだから気が抜けない。昼食後が一番キツかったです。

 葬送曲(レクイエム)の攻撃は、155mm榴弾砲による砲撃から始まった。


 『諸現同じく!!効力射!!』


 「効力射、撃ち方始め!!」


 ズズン、ズン!!


 3門の155mm榴弾砲は、休み無くフレシェット弾をアマゾニア王国の賊に降り注がせた。

 3万近く居た賊軍は、半分程に減りボロボロになり気力のみで歩き続けているようだった。

 

 マコトは無線機を取った。


 「葬送曲(レクイエム)HQより、突撃(マーチ)HQ」


 無線機に雑音が入り、エリックが無線機に出た。


 「こちら突撃(マーチ)HQ、どうぞ」


 「君らの出番だ120mm重迫撃砲に敵の退路を叩かせる。

  突撃し、逃げ道を失った敵を蹂躙(じゅうりん)せよ!」


 下手をすれば、120mm重迫撃砲の砲撃に巻き込まれるが、その程度で怯む葬送曲(レクイエム)の団員ではない。


 「了解しました!!軍団(レギオン)突撃(マーチ)前進します!!」


 「武運長久を・・・・」


 マコトは無線機を置いた。



 その頃エリックは、50個小隊を作り5個中隊にまとめた1000人のエルフの義勇兵に対して、無線機で指示を出していた。


 「1個小隊20人ずつでまとまって動け!!相手はボロボロになった敗残兵だ。相手の規模が大きければ、隣の小隊と協力して叩け!!

  今が稼ぎどきタイムだぞ、お前ら!存分に恨みを晴らして来い!!」


 「「ウォォォォ!!」」


 OD色(オーディーしょく)一色(いっしょく)に染められた軍服をまとったエルフの軍勢が駆ける。

 途中で虫の息の獣人の頭を半長靴で、おもいっきり蹴飛ばしながら。

 視界に未だに健在な獣人の集団を捉えた。


 「第3中隊第26小隊、接敵!!攻撃に移ります!」


 「こちら第4中隊第31小隊、3000程の敵を発見!援護を!」


 「こちらは第4中隊第34小隊と37小隊、援護に向かう!」


 「第1中隊第7小隊です。100匹程の獣人を殲滅、索敵を続行します」


 次々と味方優勢の無線が入って来る。

 エリックは戦果拡大の為に、指揮所に残した第5中隊を戦線に投入するかと考えていると、


 「こちら第17小隊、第1中隊のほとんどの小隊で攻撃を仕掛けているが5000程の敵を崩せない。至急、応援を!!」


 エリックは無線機を取った。


 「第17小隊、こちらHQ第5中隊と共に援護に向かう」


 「了解!ヤツら死体を盾にしててなかなか倒せない」


 「了解した。10分で向かう」


 エリックは無線機を置いたが、すぐに指揮所用の無線機が鳴る。


 「こちら葬送曲(レクイエム)HQ、突撃(マーチ)HQどうぞ」


 「突撃(マーチ)HQです、葬送曲(レクイエム)HQどうぞ!!」


 「イライラしているようだな?何か上手くいかないことでも?」


 「貴方ですか?あの精鋭集団を残したのは・・・・」


 「何のことだかさっぱり分からないな?援護が必要か?」


 「我々だけで敵を殲滅して見せます!突撃(マーチ)HQアウト!!」


 エリックは乱暴に無線機を置くと、19式自動小銃を手に第5中隊と共に走り出した。


 無線を途中で切られた形になったマコトは、怒りもせずに無線機を置いた。


 「後進が育つことは良いことだ。しかし、同胞だからと言って感情移入し過ぎるのは良くないぞ、エリック」


 マコトは司令指揮所の机で腕を組み、古くからの戦友に言葉を投げかけた・・・・。




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