123話 アマゾニア戦争 8
暑かったり、大雨だったりの変な気候の中、皆さんどのようにお過ごしでしょうか?自分はこの作品が投稿される土曜日は会社の研修で仕事です。
なので、急いで書き上げて少し短めなのはご容赦ください。仕事が終わり次第に日曜日分の執筆に取り掛かります。休み欲しい!!27万Pv、ユニーク3万8000件突破
ゲシュタルト王国軍は、まず城塞都市ガルムを目指した。
先の戦では激戦地となり、その後はゲシュタルト王国が商業都市フォレスタと共に実効支配していた。
アレフガルド王国を度々諸外国の侵攻から守って来た城塞都市であるが、今もその役割に変わりはない。
アレフガルド王国の首都アースガルドを守ると同時に交通の要所でもある為に、アマゾニア王国から侵入して来るアマゾニア王国軍や、賊に狙われ易い都市でもあるのだ。
エリックの元で副官を務めている、シルフィとソフィアのエルフの姉妹の姉の最後の地でもある。
ここでまずはアマゾニア王国からの侵入を阻み、後顧の憂いを絶ちきって、アマゾニア王国へと侵攻する予定であった。
ゲシュタルト王国軍8万が、ガルムの建物を利用しつつ野戦陣地を構築していると、早速獲物が掛かった。
アマゾニア王国の賊が集結して膨れ上がった3万の集団だ。
ゲシュタルト王国軍が到着したばかりで何の準備も出来ていない内に奪えるだけ奪い盗ろうと臨時で集結した烏合の衆だ。
既に展開を終えて、準備万端で待ち構えている軍団が居るとも知らずに・・・・・。
『距離8000』
「距離8000!!」
ダークエルフの偵察隊からの情報を基に、葬送曲の誇る155mm榴弾砲3門が準備を整える。
「弾種フレシェット」
「弾種フレシェット!!」
先の戦で初お目見えした鋼鉄の矢じりを数百本降り注がせる死の砲弾。
マコトは、平野部でのこの兵器の有用性に目を付け、かなりの数を砲弾運搬車両に積載していた。
その死の砲弾が、今再びアマゾニア王国の賊共に降り注がんとしていた。
「装填ヨシ!」
「装填ヨシ!発射!!」
ズズドン!!
一斉に発射された為にほぼ1発の発射音しか聞こえなかったが、3門の155mm榴弾砲が火を噴いた。
シャシャシャ、ブ~ン高めの角度を取り発射された砲弾は、空中分解し内部に収納されていたフレシェット弾を放出する。
アマゾニア王国の獣人達が最後に聞いたのは、蜂の羽音のようなものだった。
ザクザクザク!!
フレシェット弾は、獣人達の身体に刺さるというよりも貫通した。
当たり前だ、元々はトラック等のソフトスキンの軽装甲の車両の破壊も視野に入れた物なのだ。人種の身体等簡単に貫通してしまうだろう。
ギャアギャア!!ガゥガゥ!!
本来ならば王国を名乗るだけあって、人語を解する筈なのだがフレシェット弾のあまりの威力に獣に戻ったかのように喚き続ける。
第1砲撃で1000近い獣人を屠った。
しかしこれは試射、これに調整の施された砲撃が獣人の賊共を襲う。
戦いは始まったばかりなのだ。
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