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122話 アマゾニア戦争 7

仕事が忙しく、腰を痛めました。今回の作品はそんな中に急いで書いたので、粗さも目立つかもしれませんが、感じたことはどんどん感想で書いて下さい。追伸 身体の体調管理には気を付けましょう。

 1週間後、フォレスタ郊外の葬送曲(レクイエム)の簡易陣地の側に設けられた広場には、1000人を超えるエルフが集まっていた。


 「集まったな」


 「集まりましたね」


 「他人事のように言っているが、お前がコイツらを統率するんだぞ?」


 マコトは、エリックに対して言った。



 「俺は妹の(かたき)を取るんだ!」


 「お前もか?俺は娘の(かたき)を取る!」


 そんな会話が集まったエルフ達の間で交わされていた。

 アマゾニア王国軍は、先の戦での退却時と飢饉が起きてからは、アレフガルド王国で好き勝手し放題だったが、その分多くの恨みを買っていた。


 「婆さんアンタにゃ無理だよ」


 「そうだ、敵討ちは俺達に任して村に帰るんだ」


 「儂は孫娘を獣人共に貪り喰われた!奴らに一太刀でもあびせなければ、孫娘も浮かばれん!!」


 エルフがいかに長命とはいえ不老不死ではない。

 いかにも、余命いくばくもなさそうな老エルフまでもが、志願していた。


 「ああいう奴は(はぶ)けよ」


 「了解しました」


 「いくら肉の盾にするんだとはいえ、後方で祈りを捧げる人間の1人や2人必要だろう」 


 マコトは、そう(うそぶ)いた。




 あまりにも、高齢過ぎる者、幼少過ぎる者、重傷を負っている者を省き、ちょうど1000人程になったエルフ達の前で、エリックが演説を行う。


 「諸君!!君達はアマゾニア王国の獣人共に理不尽にも、家族を友を奪われた。

  しかし、今回その復讐の機会を得た!!

  葬送曲(レクイエム)この名を先の戦で聞いた者も居るだろう。

  彼らの扱う武器を得て、アマゾニアの獣人共に地獄を見せることができる。

  我々は軍団(レギオン)突撃(マーチ)として最前線に立つ、覚悟は良いか!」


 「「オオオオオオッ!!!」」


 1000人が一斉に雄叫びを上げた。中には気持ちが押さえきれず涙している者達も居た。


 

 その頃、マコトはエルフ達に供与する武器を、スキル武器創造の力でせっせと造っていた。


 主力武器は、19式ボルトアクションライフルだ。

 裏切られた時や、敵に奪われた際の事を考えて、自動小銃ではなく手動のボルトアクションライフルとしたのだ。

 1回に装填できる弾丸は5発、クリップでまとめてあり、それを1発撃つ度に槓悍を引いて排莢しなければならない。

 他には、5・56mm軽機関銃を10挺と18式手榴弾を準備した。


 19式7・62mmボルトアクションライフル 1000挺

 5・56mm軽機関銃 10挺

 18式手榴弾 4000個


 これが、エルフの義勇軍、軍団(レギオン)突撃(マーチ)の当面の装備である。

 服装は森林地帯に合わせたOD(オーディー)色で、19式鉄帽(てっぱち)は支給したが、防刃装備までは用意できなかった。


 葬送曲(レクイエム)の分の装備品の補給を考えると、これがしてやれる最大の援護だった。

 勿論、司令官に任命したエリックの他に数人の団員を配置して無線機を持たせることは忘れなかった。

 更に1週間、この間に突撃(マーチ)の団員は自らの使用火器の取り扱いを徹底して覚えさせられた。

 ゲシュタルト王国軍が商業都市フォレスタに到着して2週間後、ついに進軍の準備が整いアマゾニア王国への侵攻を再開した。




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