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121話 アマゾニア戦争 6

Pv26万、ユニーク3万7000を突破しました。週に2回の投稿で毎週のように記録更新の発表が出来て嬉しい限りです。

九州、中国地方は雨が酷かったですが大丈夫でしょうか?住んでる場所はあまり影響を受けませんでしたが、まだまだ雨は続きそうです。気を付けて命を守りましょう。

 「駄目だ・・・・」


 マコトの答えは、即答だった。


 「何故なんですか・・・・」


 エルフの姉妹も食い下がる。

 マコトは、指を1本立てる。


 「まず第1に君達は自分らの軍団(レギオン)の事を知っているかもしれないが、我々は君達の事を何も知らない」


 2本目の指を立てると、


 「第2に君達には入団する資格が無い」


 3本目の指を立てると、


 「この軍団(レギオン)は、君達の復讐の道具じゃない」


 マコトは、手を下ろす。


 「以上が君達を入団させる訳にはいかない理由だ」


 「資格って、資格って何なんですか!!」


 エルフの妹の方が叫ぶ。


 「犯罪奴隷であることだ・・・・」


 マコトの護衛をしていた古参のエルフ、エリックが言った。


 「俺は先のゲシュタルト王国との戦争で捕虜になり、アレフガルド王国を含め引き取り先が無かった為に犯罪奴隷にされた。

  そんな俺を奴隷商会から買い取ってくれたのが団長だった。

  勿論、理由はあった。

  俺に何も無かったからだ。

  何も無いからこそ団長を裏切ることはない、ただそれだけだ」


 マコトはエリックに対して何も言わず、ただ一言余計なことをと呟いた。


 「何なんですか!そんな無茶苦茶な資格、納得出来ません」


 姉の方のエルフが言った。


 「君達に理解も納得もして貰おうとは、思っていないよ」


 マコトは冷たく突き放した。


 「それでも、それでも姉の(かたき)が取りたいんです!軍団(レギオン)に入れて下さい!!」


 「堂々巡りだな。どうしたら良いと思う?発言の責任を取るんだ」


 マコトは、エリックに不用意な発言をした責任を求めた。


 「俺としては、仮入団という形にしてはどうかと思います」


 「続けろ」


 マコトは先を促す。


 「死んでも自己責任という内容の誓約書を書かせ、武器を与え最前線に立たせれば良い盾になるかと。

  軍団(レギオン)正規団員の消耗も防ぐことが出来ます」


 「ふ~ん、肉の盾ねぇ?役に立つのか・・・・?」


 「あくまで軍団(レギオン)葬送曲(レクイエム)とは別の組織です。

  何なら、俺が指揮を取りますよ」


 「小火器のみで重火器は渡せないぞ?」


 「充分かと」


 「ちょっと、ちょっと私達抜きで何を話を進めているのよ!」


 エルフの妹の方が話に割り込む。


 「少し黙っていて貰おうか?大事な話をしているんだ」


 エリックが腰の19式自動拳銃をエルフの姉妹に向けると、先ほどの騒動からそれが武器だと分かっているエルフの姉妹は震え上がった。


 「良し、規模は1000人前後、全員を志願兵として近隣の街からかき集めろ。

  軍団(レギオン)名は、突撃(マーチ)だ」


 「ありがとうございます!!」


 「えっと・・・どうなりました?」


 エルフの姉妹の姉の方が恐る恐るマコトに尋ねる。


 「喜べ、戦争に連れて行ってやる。指揮官はそいつだから、言うことを聞けよ」


 マコトは、笑いながら言った。

 エリックは、同族のエルフの姉妹に対して、


 「獣人共に恨みのある奴らをかき集めろ!!フォレスタだけじゃ無く、近隣の街からもだ!!復讐の機会を与えてやると言って集めろよ」


 言ってから気付いたかのように、エリックは姉妹に対して、


 「お前らの名前は?」


 「シルフィ」


 と姉の方。


 「ソフィア」


 と妹の方。


 「これからは戦争の準備だ。お上品には生きられないぞ!貴様ら!!」


 「「り、了解しました!!」」


 流石に、元防衛戦の生き残りだけあって姉妹の順応は早かった。







 

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