表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
119/355

119話 アマゾニア戦争 4

祝Pv25万、ユニーク3万5000突破!!週に2回しか、投稿しなくなっても変わらない応援ありがとうございます。暑い夏が過ぎたかと思えば雨の日々、皆さんどのようにお過ごしでしょうか?気候の変化に体調を崩されないように御祈り致します。

 王都でのヘイマン国王の演説から2日後、アマゾニア王国討伐軍は王都ゲイボルグを出発した。

 とはいえ、総勢8万にもなる軍勢だ、出発するにも時間がかかり出発が中頃だったマコトの率いる軍団(レギオン)葬送曲(レクイエム)が宿営地を出発することができたのは、昼を過ぎてからだった。先鋒は、辺境伯等の大物が務めて中軍はマコト達のような中小の貴族が占め、後衛は伯爵等の先鋒から洩れた大物貴族が務めた。


 他国の軍勢とは競い合う間柄の上、地理的条件も相まって合流せずに別ルートから、アマゾニア王国に侵攻する手筈になっている。

 マコト達の居る中軍には意外なことに総指揮官であるヘイマン国王陛下とアレグリア侯爵の姿もあった。

 他の大貴族達は、手柄を挙げようと先鋒か後衛を望んだがこの2人はこの中軍のマコトの近くこそが一番安全だと分かっていたのである。

 他の男爵や子爵といった中小の貴族達は、王族にアピールするチャンスとばかりに士気が上がっていた。


 王都出発から10日後、マコト達は国境を越えてアレフガルド王国の商業都市フォレスタに到着した。

 マコト達の攻撃による外壁や、城門の損傷も植物の成長の頼もしさからか、大分回復しているようだった。

 アマゾニア王国による略奪もここまでは及んでおらず、戦後特需もあって都市は賑やかさを取り戻しつつあった。

 ゲシュタルト王国のアマゾニア王国討伐軍の本隊は都市の外部に陣を敷き、貴族達は都市内部へとくり出して、行軍の疲れを癒した。

 


 マコトも数人のエルフの護衛を付けて商業都市フォレスタを楽しんでいると、路地裏から悲鳴が聞こえた。

 マコト達が悲鳴の聞こえた場所に向かうと、エルフの姉妹とそれを囲む十数人の人族の姿があった。

 

 「貴様ら、ゲシュタルト王国の貴族バルトマン子爵が相手をしてやろうと言うのだ。大人しく来い!!」


 人族の中から下卑(げび)た声が聞こえて来た。

 どうやら、国王の宣言を変な受け止め方をした馬鹿貴族が先走り、アレフガルド王国で蛮行を働こうとしているらしい。


 「ハルタだか何だか知らないけど、私達に言うことを聞かせたかったらたった2日で城門を破壊した連中を連れて来るのね!!私達はゲシュタルト王国に降伏したんじゃない。彼らに降伏したのよ!!」


 どうやら彼女達はフォレスタを陥落させたのがゲシュタルト王国正規軍ではないことを知っているようだった。元兵士なのかもしれない。

 しかし、エルフの負けん気も大したものだ。

 あれから何ヵ月も経っているのに、まだゲシュタルト王国の統治を拒むとは。

 イヤ、この場合はあの馬鹿貴族達を拒んでいるのか。

 そんな事を考えている間に事態は動こうとしていた。


 「ええい、訳の分からん事を!!お前達無理やりでも構わん、コイツらを連れて来い!!」


 そう言うと、自称バルトマン子爵は配下をけしかけようとしたが、


 パン!!


 一発の銃声が路地裏に響き渡った。


 銃声に驚いた、一同が見た先には面倒くさそうに19式自動拳銃を空中に向けたマコトの姿があった。


 「何をしてんだブタが・・・・・・」







誤字脱字報告、感想、評価、ブックマーク大歓迎です。応援宜しくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ