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117話 アマゾニア戦争 2

台風10号が日本海に消えてもなお、暑い日々が続く中、皆様いかがお過ごしでしょうか?自分は嫌な仕事を年上の同僚に押し付けられて、汗を流す日々過ごしております。そろそろ、ガッン!!と言ってやるべきでしょうか?難しいところです。

では今週もまた、宜しくお願いします!!

 「では、戦場はアレフガルド王国ですか」


 「ウム、外地での戦闘になる為に補給線が伸びるのが、問題だな」


 マコトは、思った。アレグリア侯爵は爵位だけの人物ではない。補給線の重要性を理解した立派な人物だと。


 「ヒイラギ子爵、今までの会話は国王陛下、兄君が発表するまで極秘だぞ!?」


 「分かっております。離反者の防止と内応者対策ですね」


 先の戦でゲシュタルト王国正規軍は万単位の損害をアマゾニア王国相手に出している。

 今回諸侯等を招集したのは、正規軍の立て直しが進んでいないことを示していた。

 そんな相手にまともに戦争をしようとしているのだ。

 事前にその事を知れば、何らかの理由を付けて出兵を拒否しようとする者が現れるかもしれない。

 同じ理由で自分だけは助かろうと、敵と事前に通じようとする者が出るかもしれない。

 防諜対策は、当然だろう。

 しかし、疑問も残る。

 貴族達は、忠誠心からゲシュタルト王国に忠誠を誓っている者ばかりではない。

 その多くが、今の自分達の地位を保証してくれているからこそ、ゲシュタルト王国に忠誠を誓っているのだ。

 そんな彼らが他国に遠征して、見返りも無しに士気を維持できるだろうか?


 「アレグリア侯爵閣下、諸侯等にはどのように説得なさるのですか?」


 「ヒイラギ子爵、恐らく、イヤ必ず死地に向かって貰う卿にだからこそ言おう。

 ゲシュタルト王国はアレフガルド王国を近く併合する。

 諸侯には、その新天地が報奨として充てられることだろう。

 場合によってはアマゾニア王国もその対象になることも考えられる」


 「では、陛下はアマゾニア王国を・・・・!?」 

 

 「ああ、かってない凄惨な戦となるだろう。

  今後立ち直ることができないまで、叩き潰すことになる。

  勿論、我が王国だけでは無理だ、先の戦と同じく4ヶ国連合軍でアマゾニア王国を消滅させる」


 「陛下は、そこまで・・・・・・」


 「ヒイラギ子爵忘れてはならぬぞ!アマゾニア王国は先の戦でアレフガルド王国に対して同盟を結んでいたにもかかわらず王都を蹂躙し、その民を喰らったのだ。

  アレ等は既に人種ではない、魔物と同じに考えるべきだ」


 「兵らを統制するのが、大変そうですな」


 「それが我々の仕事だからな、手段は選んでは居れんよ」


 マコトは、いくら敵とはいえ種の存続をかけた殲滅戦に団員達のメンタル面での負担を考えた。

 殲滅戦ともなれば、幼い獣人の子供を手にかける事もあるだろう。

 憎い人食いの獣人とはいえども、言葉は通じるのだ。

 命乞いをされて躊躇わない者が居るだろうか?

 そんな疑問が心の隅に残った。





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