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103話 論功行賞 4

祝Pv17万、ユニーク2万5000件。投稿回数を減らしたことによる影響も少なく、ここまで来れました。読者の皆さま、ありがとうございます。

 『こちらは、軍団(レギオン)葬送曲(レクイエム)である!!

 無駄な抵抗は止めて投降しろ!!』


 マコトの拡声器での呼び掛けに、100人程の盗賊が武器を捨てて投降して来たが、残りの1000人近い盗賊団は街への攻撃を止めようとはしない。

 戦闘による興奮で、いわゆるハイ状態になっているのだろう。


 「痛い目に遭わないと駄目なようだな・・・・」


 マコトは、投降して来た盗賊を捕縛しながら呟いた。


 「車載、5・56mm軽機関銃ゴム弾装填、撃ち方よ~い」


 高機動車4両、軽装甲機動車2両に搭載された軽機関銃が音を立てて装填される。

 歩兵戦闘車の35mm機関砲と、軽装甲機動車に搭載した12・7mm重機関銃は、保険として実弾を装填して待機している。


 「目標、街の外壁に取り付いた盗賊団!!撃ち方始め!!」


 タタタタタン、タタタタタン、タタタタタン、タタタン


 6梃の軽機関銃が音を立てて発射される度に人の山が崩れて行く。

 しかし、自業自得とはいえ、梯子(はしご)で外壁の上部まで登っていた奴は落下して大丈夫なのだろうか?

 まあ、下にも人が多く居るからよっぽど運が悪くなければ死ぬことは無いだろう。

 射撃を開始して10分程すると、500m程離れた外壁の周りは、うめき声をあげる盗賊団で溢れかえっていた。


 『これが最後の警告だ!!

 投降しろ!!投降するならば、白旗を上げろ!!』


 すると、人の山の中から槍に白っぽい服や布切れを結び付けたものが、いくつも上がった。

 マコト達は20人程が19式7・62mm自動小銃を実弾を装填して構えながら接近して、残りの30人程が盗賊団の捕縛をして行った。

 その頃になるとイースタの街からも200人程の衛兵が出て来て捕縛を手伝い始めた。

 時折、抵抗する盗賊は容赦無く射殺した。


 1時間もすると漸く全員の捕縛が終わり、1203人の盗賊団が捕縛され30人程が射殺された。


 捕縛した盗賊の人員整理を行っていると、衛兵を引き連れたイースタ子爵が現れた。


 「マコト殿、イースタの街はまた貴方達に救われましたな!!」


 マコトは首を振り


 「いえ、たまたま王都に向かう途中に出くわしただけで、助けるのは当たり前ですよ」


 「何とも頼もしい御言葉!!流石はマコト殿。

 して王都にはなに用で?」


 「子爵はご存じ無かったのですか?

 この度、数々の戦功が認められて褒美を賜ることになりまして・・・・」


 「おお!!あの噂はマコト殿でしたか!!

 久々に平民から貴族に取り立てられる者が居るということで宮廷燕達が、騎士爵か、男爵か、それとも子爵か?と騒いでおりました。

 足を引っ張られ無いようにお気を付け下さい」


 「忠告ありがたく頂戴致します。

 それで、盗賊団の処遇ですがどのように致しましょう?」


 「1人頭金貨1枚1万円でよろしければ300人までならば、我が街で引き取ることが出来ます。

 残りは王都にて売却されたらいかがでしょうか?

 勿論、移送の為の人員は無料でお貸ししますよ」


 確かに900人もの捕縛した盗賊を移送するのはマコト達50人では面倒である。


 「ありがたくその申し出、お受けさせて頂きます」


 「おお、それでは支払いの方を先に済ましてしまいましょう」


 そう言って、イースタ子爵が持って来させた革袋には、白金貨1枚と少しの大金貨、そして大量の金貨で300万円用意されていた。

 白金貨が1枚でも入っていたのは、子爵の見栄だろうか?

 そして、盗賊の移送に100人の衛兵を借りることにした。

 その夜は、マコトは子爵家に招待され、一晩を過ごした。






 

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