100話 論功行賞
祝100話目!!心持ち少し長目に書いて有ります。応援ありがとうございます!!
Pv15万、ユニーク2万3000件達成です!!
バイパー8機がかりによる火龍アラドームの空輸計画は問題無く完遂された。
気掛かりだった飛行場への到着時のごろつき共の暴徒化も、200人を超える団員で仮収容所取り囲み、暴徒化する素振りを見せたらゴム弾と飛行場ではお馴染みの消防車による放水を行うことによって大規模化することを阻止した。
アラドームはこれから念入りに解体されることになる。
牙や骨は装飾品や薬に、鱗は防具に、内臓類は薬に、肉は高級食材にと若年龍とはいえ龍には無駄な箇所が一切無い。
マコトは魔石と鱗、作り出される薬品の一部以外は市場に放出するつもりだった。
多額の金が流通することによって、今回の騒動による景気の悪化を少しでも良くする狙いがあった。
かなり、放出する品は渋ったつもりであったが、そこは龍の素材、軽く白金貨5000枚50億円の利益が出た。
その利益の一部で、マコト達はドリンドルの街で難民に対する炊き出しを毎日行った。
火龍アラドームの処遇に関して、アシュラ王国から正式な抗議があったが、今回実際に被害に遭って難民対策にも苦慮する中に700人もの武装したごろつき共を使い、戦闘状態を引き起こしたアシュラ王国に対してゲシュタルト王国国王ヘイマン・ゲシュタルトは激怒しており、懸賞金の白金貨1万枚100億円はいらないから謝罪に来い!さもなければ戦争だという内容の書簡を抗議の返信として出しており、アシュラ王国は今や上に下にと大騒ぎだ。
アシュラ王国の手先として使われ捕縛されたごろつき共は全員奴隷に落とされて、今回の騒動で被害に遭った街や村の復興にこきつかわれて、罪の軽重に応じて奴隷から解放される可能性もあるということであった。
マコト達葬送曲の元には、ゲシュタルト王国各地から報酬金や
被害に遭った街からの特産品等のお礼の贈り物が届き、その対応にてんやわんやだった。
マコトがアラドームにより負傷させられた後にたどり着いたアイノ村の避難民達は、鉱山都市ドリンドルに避難して来ていた、村人達と再会して一緒にアイノ村に帰ることになったが、アイシャとマラ婆さんは希望してホームベースに残ることになった。
アシュラ王国の使者は、戦犯として王都に移送された。
マコトはアラドームの鱗から一種のボディアーマーを作り出して、防弾仕様の現在のチョッキにプラスして、防刃性能も加えることを計画していた。
また、アラドームの素材からは万病に効き、部位欠損さえも癒す万能薬も少量ながら作り出されていた。
これらは一部を軍団の為に残して、あとはゲシュタルト王国国王に献上するつもりだったがこのような物、どのようにして献上したものか?と考えていると、ゲシュタルト王国側からマコトに王都ゲイボルグまで来るようにとの通知がやって来たのだった。
その通知によると、アレフガルド王国戦、城塞都市防衛戦、盗賊団討伐戦、火龍討伐戦等の数々の論功行賞がようやく決まったので、その式典に王都まで来るようにとのことだった。
その知らせに、軍団内は沸き立った!!
遂に司令が貴族に!という話から始まり、男爵イヤ子爵は固い!領土は貰えるのか?それとも年金が貰える法衣貴族?と軍団内での噂話はエスカレートしていった。
式典は1ヶ月後ということであったが、余裕をみて2週間前に出発するつもりだった。
万能薬をはじめとした献上品の数々に、武器、弾薬、水、食料の物資に旅先で使う、予算等の準備に、留守番部隊への十分な物資の補給、やることはいっぱいあったが、王都へと向かうのは50人規模で部隊編成をした。
歩兵戦闘車 2両
高機動車 4両
軽装甲機動車 4両
3・5tトラック 2両
それぞれの車両に燃料補給の為の牽引車を繋ぎ、長旅に備えた。
トラックには万能薬や、ドリンドル産の貴金属製の品々を積載して護衛の団員を搭乗させた。
さぁ、久しぶりの王都ゲイボルグへ出発である!!
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