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ビブリス到着

 車窓から見える風景は草原、木。木。木。

 じゃがいも畑かな、というのは見えます。

 小麦畑はありません。葉物系の野菜畑もなし。


 そこで思ったのは、やっぱりドイツって野菜が採れないのかな、と。

 日本ならよくあるビニルハウスとか、ほうれん草、キャベツ畑みたいなものが見当たらないんですよ。ワインのぶどう畑とひまわり畑ならありましたが。


 なるほど、寒冷な気候か土のせいか野菜が育ちにくいのか。それなら、野菜ではなくチーズと肉が主な食生活になってしまうのももっともです。


 また、車窓からは風力発電機が並んでいるのがよく見えました。大きな四枚の羽が回ってる扇風機の大きいやつ。

 そこで質問。


「ドイツの電力は風力発電なんですか?」


 原子力発電はメルケルさんが止めましたよね。


「そうそう。風力発電が大きいよ」


 D先生の旦那様が答えてくださいました。


「本当に足りない場合は外国から電気を買うけど、今は供給が足りています。大丈夫」


 だそうです。

 足りるの? すごい。

 この理由はですね、これから先身に染みて感じたエコ生活で納得しました。

 ドイツはエコ大国なんですよ、本当に。これは日本人は少し見習わなきゃと私も思いました。


 何回か乗り換えてビブリスに到着。

 ビブリス駅。一台だけあるエレベーターが止まっておりました。最後まで修理されることなく動かないままでした。


 下車して線路下の地下道を通りますが、これがまた壁が落書きだらけでございます。

 ドイツは街並みとか通りとか整然としてゴミがなくて綺麗なんですが、最後まで不思議なのが落書きの多さ。それが少しショックでした。

 日本に比べるとなんでここまで? ていう莫大な量ですよ。観光名所も、文化遺産も。

 電車の車体も落書きが多くてですね。消さずにそのまま走ってますし。

 ドイツの悪そうな若者がとりあえずすることが落書きなのでしょうか。落書きはそんなに咎められないのかな。


 地下道を出て駅を出ると、とたんに自転車で何人かの男性が脇を通り過ぎて行きましたが。


「きっと、今の人たち、僕より若いんでしょうねえ」


 若先生の言葉に頷きます。

 おっちゃんに見えましたが、ティーンエイジャーだったのでしょう。はっきり言ってやっぱり欧米の方は老けて見えます。


 夕食を近くのスーパーで購入することにしました。私は飛行機の中で食べたばっかりなのと、最後の機内軽食をお持ち帰りしたので、飲み物を買うことに。

若先生は早速、ビールとチーズ買ってらっしゃいましたね。


 そうそう、ドイツのスーパーですが。

 17時に締まります。きっちりと。

 日曜日は休み。え、休みなの?

 深夜までやってるコンビニの姿はもちろん見当たりません、ありません。


 皆さん、平日の17時前に欲しいものはちゃんと買ってらっしゃるんですよ。


 これ、スーパーマーケットだけの話ではありせんからね。

 都会の繁華街もそう。

 百貨店とか、服屋さん、雑貨屋さん。

 ほとんどのお店は日曜日、お休みです。平日は17時まで。

 飲食店はもちろん、夜もやってますけど。

(田舎の飲食店は17時に閉まったりします)


 衝撃でした。日本の感覚では疑問が湧きましたよ。

 服、休日に買えないのに、いつ買うんですか?

 平日で17時前に仕事終わって、買い物することが可能なの?

 お店、それで儲かるの?


 不思議でした。みんなほとんどネットで買い物してるのかなあと疑いを持ちます。


 でも昔は日本もそうだったはずなんですよね。便利さを追求して今のような状態になっちゃったんですよね。コンビニが当たり前になってますもんねえ。


 はあ、エコ、ですよ。

 エコの国。


 もちろん、お買い物にはエコバッグ必須です。レジのところに可愛いエコバッグが売っていたりします。

 私たちは見るからに外国人なので「レジの最後にカバンからエコバッグ出した方が良いよ」とD先生のアドバイスを受け、そのとおりにいたしました。

(日本から持ってきたエコバッグなんですが、そのお店の売り物のエコバッグなんじゃないか、という疑いを持たれるため)


 私は水とアセロラジュースを購入。(お茶はもちろんありませんでした。紅茶はあったんですが、砂糖入り。中国に行った時も思ったんですが、砂糖の入ってないお茶が売ってるのは日本だけなのでしょうか?)


 その他ちらちらと店内を見ましたが、やっぱり食品のサイズボリューム全てがビックですねー。袋入りのドーナツを見ると、ドーナツ一個の大きさが日本の三倍ぐらいでございます。うえっぷ。見るだけでお腹いっぱい。


 さて、ドイツのレジはですね、ベルトコンベアに自分でカゴから商品を出して並べます。店員さんの操作によりベルトコンベアがガタガタ動き、止まりを繰り返し、順番に顧客を捌いていくのです。

 自分と他のお客さんの商品を区別するために、境目に置くプラスチック棒のようなものがあります。


 今まで見たことのないレジだったので新鮮でした。




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