フランクフルトからビブリスへ移動 1
(映画観過ぎで)目がチカチカしながら空港に降りました。涼しいです。
九月の後半ですが、この時期のドイツは最高気温16度ぐらい。日本ではこのとき30度だったそうです。
荷物がベルトコンベアーで運ばれてくるのを待つ間にトイレへ。
チップとかいるのかな?とドキドキしましたが誰もいませんでした。日本のトイレと変わりありませんが、手洗い場の位置が高かったですね。
さて、私と同じようにトイレ行って帰ってきた若先生が。
「男子トイレの小便器、あるじゃないですか。あの位置がすごく高かったですよ。僕は届きましたけど、あれ、日本人だと届かない人いますよ。いや、届かなかったら洋式にはいればいい話なんですけど」
なるほど。脚が長い西洋人仕様なんですね。
荷物を取り、入国審査に行きます。
こう言うとエラそうなんですが、私の印象ではドイツの方は普通の仕事ぶりに見えました。
日本の入国審査官の方だと
「オラオラ、1秒たりとも無駄な時間はないぜ!さばいてやるからさっさとこっちに来な! ノロノロ来るんじゃねえ!」
というキビキビした感じじゃないですか。こっちが焦ってしまうくらいの。
あれが最上だとすれば、ドイツの方は中程度。
反対にロシアの入国審査はすんごくのんびりだったのを思い出しました。
(隣の同僚とおしゃべりしながらとか。うーん、国民性? 社会主義の名残り?)
さて、隣のブースの入国審査官のペアの男女お二人は夫婦だったそうで、日本人のおばさまにきゃあきゃあ言われてました。職場結婚か。ふーん、そして仕事の時も常に一緒なのかー。
入国審査を抜けると、私たち二人の引率の先生が待っていてくれました。
D先生とします。
D先生はドイツの男性と結婚された一児の母。4歳のお嬢さんと手をつないで私たちを迎えてくださいました。
ハーフのお嬢さんは色が白くて小造りの顔立ちで可愛いです。やっぱり、混血になると美形が多いのかな。
「じゃあ、列車に乗りましょう」
列車の時間が来るまでの間、しばし駅の中のスーパーマーケットをのぞきました。
ザ・ドイツの初スーパー!
「すごいボリュームですね」
「すごく美味しそうですね」
若先生とテンション急上昇です。
惣菜デリがあってですね。
ザ・ソーセージとか。ハムとか。腕の逞しいおばさまたちが切り分けるのを待ち構えています。
なんだかよく分からないけどサラダなんだろうな、というものとか。(ひよこ豆となんかの和え物)
パック詰めの寿司もありました! サーモンとイカとイクラ。日本と味は変わらなそうだな。
さ、とお菓子や嗜好品の陳列棚を見てから私はシーフードとキノコと豆腐と野菜を探しました。
実はスンドゥブの素とアヒージョの素を日本から持ってきておりまして。
「自炊出来るよ、多分」
と話に聞いていたので作るつもり満々だった私。そして、それを肴にワインとビールを飲むつもり満々だった私。
……あれ?
私はあっけにとられました。
野菜、これだけ?
ジャガイモとブロッコリーと人参と玉ねぎとパプリカもろもろ。
葉っぱがないなあ。ほうれん草とか青梗菜とか白菜とか、そういう系がない。(レタスはある)
キノコ! は見つけたけどエリンギとマッシュルームだけ。(サイズはとてもでかい)
椎茸とかエノキとかマイタケとかシメジはないんだな。
豆腐、はもちろんありませんでした。まあそうですよね。
魚、ないぞ。あ、サーモンっぽい切り身が真空パックになってるのが少しだけあります。……これだけ?
そして。
シーフードミックスが見当たらない!
普通あるでしょ。小ちゃいエビがイカと冷凍になったやつ。日本じゃ小さなスーパーでも絶対にあるぞ。
……見つかりませんでした。驚愕です。
なんと、これじゃアヒージョが出来ねえ!(ドイツに来て初めてのショックはこれ)
「こっちは魚介類を食べる習慣がないんだよね。北ドイツの海に近いところならあるかもしれないけど。魚の缶詰は少しだけあったりするんだけどさ。なんか変な魚だし、美味しくもなさそうだから私は買ったことがない」
と、D先生。
今話題の鯖の水煮缶もありません。
本当に肉とチーズとヨーグルトだけなのか!
肉とチーズとヨーグルトなんですが、それぞれのコーナーが独立して広い場所を陣取ってます。
例えば日本ならジュース、牛乳、チーズ、ヨーグルト、スイーツが一緒になってるような棚がありますよね。
ドイツだとその棚全てがヨーグルト。種類多すぎ。
食文化の違いを見せつけられた初スーパーでありました。




