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散ってしまった花びらに寄せて

作者: 武田道子
掲載日:2017/06/24

散ってしまった花びらに寄せて


どんなに美しく咲いた花でも

散ってしまった花びらを

元の花に戻すことはできない


一まい一まいていねいに

指先で拾い集め

好きな本のページの間に挟んで

とっておくのは愚かなことなのだろうか


セピア色に変わってしまった花びらは

甘く切ない香りがする

思い出だけが色鮮やかに

瞼の裏をぬらす



散ってしまった花びらを

拾い上げる勇気がなく

靴の先で踏みつける

土に滲んだ色がまだ鮮やかで

私は呆然と立ち尽くす


まるで胸の痛みのようで

目を背けると

花びらと同じ色の空が

明日を輝かせていた


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