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~学校・仲間・戦闘・修行?!~

ずっばああぁぁんんっ!!!





「・・・・・・・ぬがっ!!!」


後頭部に何か硬いものがぶち当たったような感覚がはしる。

急いで垂れ下がった頭を跳ね上げた。


「・・・・・ははっ・・・どうも『大石』先生・・・・。」


視線の先にはいかつい顔をした男がこちらを見下ろす形で立っていた。

例えるなら図体がちょっと小さくなったラオuゲフンゲフンっ!!


「寝るんじゃない・・・・・。」


「はいっ!わっかりましたあっ!!」


後頭部をさすりながら若干引きつった顔で返事をする。

大石先生はああ見えて国語の先生である。

・・・・・ったくクッソいてえ。なぜにわざわざ六法全書持ち出して来るんだよ・・・・。


周りの連中も笑いやがってからにぃ・・・・。

・・・・昨日、『ムシカゴ』をやりすぎたのが原因だろうか。




~~~~~~~~~~




『ムシカゴ』には【特訓モード】なるものがあり、その名の通り、対戦形式ではなく、単独で『ムシ』を鍛え上げるモードである。


本来、『ムシ』は戦闘を重ねることにとってステータスの数値が上昇する。

『戦闘』は、原則として、二人以上のプレイヤー同士がデバイスを通信させる事によってバトルをおこなう。


しかし特訓モードは、バトルの模擬戦を行なうようなものであり、単独でも『ムシ』を鍛え上げる事が出来る。が、その分、パロメータの上昇数値は、『戦闘』に劣る、といったデメリットがある。

昨日はそれを深夜3時まで行なっていた。


・・・・・・間違いなくそれじゃねえか。


しかしな、まさかパロメータがあんだけやって『3』しか上昇しねえとはどういうことだってばよ。↓




《カブトムシ(ヤマトカブト)》

カブト・クワガタ タイプ

突撃力:58

甲殻力:58

回避力:23




・・・・まあ、よくよく考えると、そうホイホイとレベルを上げられちゃあ困るわな。




~~~~~~~~~~






現在、時刻は1時05分、昼休み真っ最中である。


「あ~あ、ひでえ目にあった・・・・・。」


「自業自得じゃない。」


「早く強くなりたいというのは分かりますが、睡眠時間はちゃんと確保しましょうや。」



俺の机をはさむような形で、2人、人が立っている。



この、少し強気な短髪の女子が、幼馴染の『枝崎 涼子』。

クラスの姐御あねご的存在。


そして、その隣に立っている、メガネをかけただるそうな男が、

『葉瀬 海』。通称≪博士≫。かなりの優等生。




2人とも、『ムシカゴ』仲間である。


「そんなこと言われたってよ~~。」


実を言うと、俺はこいつらに一度も『ムシカゴ』で勝てた事がない。

早く倒してやる、と、負けず嫌いの性格の俺は、特訓モードをやりまくったのである。


「俺だって少しは強くなったんだからなっ!!」


早速宣戦布告を仕掛ける。


「いいじゃない!やってやろうじゃん!」


早速、好戦的な涼子が臨戦態勢になった。

お前はどこのダン○ーガだよ。


博士が隣で苦笑しているのが妙にシャクにさわるがな。




~~~~~~~~~~




・・・・てな訳で、場所を移動する。

さすがに、教室のど真ん中でバトルをする気にはなれない。


・・・・ゲームを学校に持ち込んでいる事自体結構ヤバイ気がするが。





「つきましたよ~。お二人さん。」


博士が声を上げる。



俺たちが、隠れて『ムシカゴ』をプレイするときはいつも校舎の裏側を利用している。結構無茶な道を通るのであまり知っているやからは少ない。


・・・・おい優等生(博士)。



「それじゃあ早速始めましょうか!」


そういうと涼子は、鞄の中からデバイスを取り出した。


「よし、休み時間が終わる前にとっととやろうぜ!」


俺もデバイスを手に取った。

通信ボタンON・・・・・。



いくぞっ!



「「バトル・スタートっ!!」」




その掛け声でムシが浮き出てくる。


~~~~~~~~~~




【カブトムシ(ヤマトカブト)VSニホンミツバチ】


響→響      涼子→涼




博士「2人とも~。頑張って下さいね~。」



どうやら博士は見学らしい。助かった・・。だってはかs



涼「ホラホラッ!!ぼっとしてると痛い目見るよ!!」


響「あぶねえっ!」



涼子のミツバチが高速で突っ込んでくる!



間一髪、体軸をそらしてかわす。


涼「まだまだあっ!!」



大きな羽音を立てながら弧を描いて再突撃してきた。



響「くっそ!Uターンしてきやがった!!」



カブトムシのスーピードではかわせない、ならっ!!



響「≪特殊能力スペシャル・アビリティ≫発動ッ!

硬化デュロ】ッ!!」


カブトの体が鋼色に変化する。

これでもう、その攻撃は通らない!!



涼「少しは学習したじゃない!けどねっ!」



そのまま、ミツバチは突っ込んでくる。

このままカウンターで叩き落せば・・・・!



涼「≪特殊能力スペシャル・アビリティ≫発動よ!

加速アクセル】!!」


大きく角が空振りする。



響「んにゃにいっ(何いっ)!」



しまった!カウンターを避けられた!



涼「後ろ、取ったよっ!」



ドゴゴゴゴゴッ!!



響「くっそ!!」


胴体に取り付き、高速で針を胴体の隙間狙って打ってくる。

甲殻と甲殻の間はカブトムシ最大の弱点だ。

だがもう手の内は知れてる!



響「飛べえっ!」


その掛け声でカブトの羽が開く。

これで振り落とす!!



涼「きゃあっ?!」



ミツバチが空中バランスを崩した!


響「っしゃあ!いけえっ!」



カブトの四肢でがっしりとミツバチを抱え込む。

このまま全体重で押しつぶして・・・!


涼「残念でしたっ!

  ≪特殊能力スペシャル・アビリティ発動≫っ!

 【毒針ポイズン】!!」



グサッ



響「ああっ!!!」


カブトが地面に倒れこむ。

麻痺効果の毒針をくらった!



涼「そのままフィニッシュよっ!!」



仰向けになり、がら空きの腹目指して針を突き立てる。

しまった?!麻痺状態だから【底力】は発動できない!




響「やべえっ!?」



涼「ニードルッ・ストライクッ!!」




パキイィィンッ




【バトルを終了します】





~~~~~~~~~~(帰り道)





「ちくしょう・・・・!

 なんんで勝てないんだようっ!!」


「そんな事ありませんよ。一昔前に比べたら全然うまいです。」


博士がフォローをいれてくれた。

ありがてえようなくやしいような・・・・。


「ふふんっ!これで4勝目よ!」


得意そうにニヤついている涼子がうらめしいよ。


あ~あ、どこかないかなー強くなれるところ。




「そうです!こんなの、どうですか?」


「ふぇ?」


博士が鞄からなにか取り出して、俺の前に広げた。


「何々?《『ムシカゴ』修行開催中・・・各公認店舗にて登録すれば、バトルで対戦しあえる・・・・?」


「つまりです、ここにいけば、『ムシカゴ』を持っている人と対戦し放題なわけですよ。『ムシ』を鍛えるなら、他人とバトルするのが一番ですし、どうです?」



・・・・・おいしい提案じゃないか。

しかも、一度登録すれば好きな日に来ていいってんだからこれは便利だ。

感謝する、博士!


「OK!じゃあ次の休日に近場に行ってみるよ。」


「あ。じゃあ私、いいとこ知ってるわよっ!」


涼子が横から話しに割り込んできた。


「いや、でも一人で・・・・。」


「そうと決まったら決定ね!次の日曜にあんたの家の前で集合。

 案内してあげる!」


「いや、だから本当に・・・・。」


「いいからついてくる!」


「お2人は仲がいいですねえ。」


いや、違う博士、俺がこいつに振り回されてるだけだ!



「それじゃ、待ってるわね!!」





そういうと全速力で駆け出す。

・・・・・・いっちまったよ。



どうなんの、俺?

図鑑:ニホンミツバチ

響君の幼馴染、涼子さんの『ムシ』。

回復薬グ○ートに欠かせない『蜂蜜』を作ってくれる。

西洋ミツバチとは別物。

じつはすげえ得意技があるけど、いまは秘密な。



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