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幸せを。  作者: 白虎
幸せ探しの始め。
4/13

☆~3~☆

誤字、脱字があったら教えて下さい!!

感想も待っています!!

後、今回は、中途半端に切れますし、血などの残酷表示があります!


 「お母さん!早く早く!!」

 「そんなに急ぐと転んでしまうわよぉ。」

 

 私、エルトは今一面満開の花畑にきております。なぜなら、もうすぐで兄さんの誕生日があって、誕生日プレゼントに兄さんが好きなララと言う真白な小さな花を私の魔力で雫型に包んで、ネックレスにしてあげるのです!!今はまだ1人で外に出ては行けないので、お母さんと一緒に来ております。兄さん喜んでくれるかなぁ?喜んでくれると嬉しいなぁ…。そんなことを考えていると、お母さんが両方のほっぺを引っ張ってきた。


 「ふぁにふるの!!(何するの!!)」

 「だぁって~、急にぃ黙りさんになったらと思ったら、ニタニタしだしたからよぉ~。」

 「ふぁみで?!(まじで?!)」

 お母さんの話しが事実なら、私相当痛いじゃん!!

 「お母さん、エルトがぁ何言ってんのかわかんなぃ。」

 いや、それはお母さんかほっべつねってるからでしよ!!


 そんな漫才のようなことをやっていると、急にお母さんが真面目な表情になり、周りの様子をうかがい始めた。


 「お母さん?どうした、ぶごっ!!」

 不思議になり、お母さんに聞こうとしたら途中で手で口を塞がれてた。

 「しっ!!静かにしなさい!!まさか…、そんな……。でも、なんでこんなところに…。エルト!こっちよ!!」

 そう言うと私の口から手を離し、変わりに私の腕を掴んで森の奥へと向かった。


 「エルト。良く聞きなさい!!今からあたしが魔法陣を作るから、其処に入って喋らずに小さく丸くなってなさい!!そして、絶対にそこらでないこと!!いい?!これは、お遊びじゃない!!あたしの言ったことを守りなさい!!」

 いつもでは有り得ないほど、お母さんが焦っている。一体、なんだっていうの?


 すると、私の下に淡く光る魔法陣が出現した。瞬間的に透明な壁に覆われる。

 

 私はよく分からず、お母さんの方に駆け寄ろうとした。けど、

 「っっっ!!!」

 先ほど覆われた透明な壁に頭をぶつける。余りの痛さに頭を抱え、丸くなる。


 「そのまま、喋らずにいるのよ!!」

 お母さんはそう言い残して走り去ってしまった。


 「ま、待って!!!」

 お母さんを呼び止めるため声を荒げる。しかし、返事が返ってくることはなかった。


 すると、急に孤独を感じ、物凄い勢いで恐怖という名の波がおそってくる。体が耐えきれず、震えだす。もの凄く嫌な予感がする。大丈夫、大丈夫。と自分に強く言い聞かせる。


 どの位だったのだろう?たったの数10分だけだった筈なのに、ひどく長く感じた。

 ようやく体の震えは止まり、色々なことを考えられるようになった時だった。


 『ドッカッッッーーーン』


 それは、まるで、私がトラックに引かれた時の音のような爆音が辺り一体に響きわたる。


 恐る恐る、音がした方を見上げるとみんなの家がある方角で、煙りがモクモクと立ちあがっていた。

 

 「っっつ!!」

 頭に強い衝撃を受ける。心臓がまるで、生き物に暴れ出す。呼吸が浅くなり、十分な酸素が肺に届かずにむせる。


 ふと、地面に目を向けると私の下に有った筈の魔法陣が消えいた。私は音にならない悲鳴を上げた。何故なら、魔法を解くには2つの方法しかなく、1つ目は、魔法をかけた本人が解く場合。そして、2つ目は、魔法をかけた本人が、瀕死叉死亡する場合。お母さんは、魔法を解きに来ていない。つまり、2つ目の、瀕死叉は死亡しか、有り得ないのだ。


 「お母さん!!!みんな!!!」

 

 私は家がある方向に向かって、走り出した。


 「はぁっ、はぁっ、はぁっ!!!痛っ!!」


 普段どんなに走っても息切れしないはずが、恐怖と不安、焦りから息が乱れるし、何もないところで、何回も転ぶ。

 当然膝は擦り切れ、血が溢れ出てくるのだが痛みが全く感じられない。それは、膝の痛みより、恐怖などの方が大きかった為である。


 みんなの血によく似た匂いが風に乗ってきた。嫌な考えが頭の中で溢れだす。頭を降って追い出そうとするが、余計に不安が募るだけだった。

 

 家が見えてくる。いや、家だった物という表現が正しいと感じる程、原形を留めていない。

 さらに、進んでいくと、其処には………。


 




















 赤、赤、赤、赤、赤、赤、赤、赤、赤、赤、赤、赤、赤、赤、赤、赤、赤、赤、赤、赤、赤、赤、赤、赤、赤、赤、赤、赤、赤、赤、赤、赤、赤、赤、赤、赤、赤、赤一色の真っ赤な真っ赤な血の海だった。

 そして、其処に身を沈める4体のドラゴンと、悠々と立っている数十人の人間達だった。


 最初に脚が震えだし、それが全身に伝わり立つ事もままらなくなり、その場に座り込む。口の中がカラカラに乾き、喉が燃えるようにあつかった。そして、目尻には涙が溜まり始めた。


 「何故こんな所に人の子が……。」


 人間が私を見ながら呟いた。


 違う!!私は人間なんかじゃ無い!!と、叫ぼうとしたが喉に音が引っかかり、ただ口から空気が漏れるだけだった。

 その様子を何十人のも人間が舐めように見てくる。ただ、それだけの事なのに体の震えが、さらに強くなる。


 すると、周りの人間より少し背が低いが、誰よりも豪華な鎧を着た人間が私の方に寄ってくる。

 逃げようとするが、脚がいうことを聞かず、お尻を地面につけて後ずさりしか出来なかった。

 しかし、直ぐに捕まり、力任せに顔を上げされられる。そして、相手の息がかかりそうなぐらい近くに人間の顔があった。私達程ではないが十分に整った顔立ちをしていた。しかし、それは嫌なものにしか感じられなかった。


 「嫌!!!離して!!!」


 必死になって声をだし、人間の手を払って、自分の脚を使って後ろへと逃げる。

 すると、その人間が静かに、


 「どうやらそいつも、神竜族のようだよ。」


 それを聞いた他の人間達は、武器を手にとり、私を殺さんとばかりに殺気を立てる。


 「あなた達はなんなの!!!」

 初めて人から向けられる殺気に恐れながら、手を握り締め、絞るような声で聞いた。

読んでくださってありがとうございます(*^-^*)

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