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どうぞお付き合い下さいm(_ _)m
“暖かい……??”
そう呟いた瞬間、私の意識は覚醒した。そして、酷く驚いた。
“私、死ななかった?死んだよね?なんでここに、私がいるの?”
発狂しそうになったが、落ち着きながら情報を集めることにした。
まず、目を開いた。が、何も写らなかった。目がまだ、機能していないといった方が正しいののかもしれない。時間をかけて待っていると、段々視界が回復してきた。すると、私の周りが白い壁のようなもので囲まれている事に気がついた。
“嫌ぁぁぁあぁぁぁあぁ!!!!誰かぁぁぁぁあぁぁあ”
いきなりだが私には嫌いなモノと事がある。1つ目は、狭い叉は密室空間。2つ目は、暗闇。(なぜか、死ぬ時は怖くなかったけど。)3つ目は、人間。この3つが死ぬ程嫌いだ!!発狂しそうになるぐらい。
今の状況は、1つ目である。
必死になって落ち着いていたのに、プツンと糸が切れるように感情が溢れ出す。
嫌、嫌、嫌、嫌、嫌、嫌、嫌、嫌、嫌、嫌、嫌、嫌、嫌、嫌、嫌、嫌、嫌、嫌、嫌、嫌、嫌、嫌、嫌。
私は、白い壁を壊そうと手を伸ばす。視界に現れたのは人間の手では無く、鱗に覆われたトカゲのような手であった。一瞬不思議に思ったが、速くここから抜け出したいため、気にはならなかった。
強い力で押していると、『ピキッ』と高い音がなった。そちらの方に視線を向けてみると、少しであるがひびが入っていた。
抜けられる!!!!
それがわかると否、私は更に強い力で白い壁を押す。
『ピキッ!!ピキィィィィイィ!!!!』
ひびは一周しており、抜け出せそうだった。ひび割れ隙間からは光がもれてくる。私は思い切って外に抜け出す。
「ピイィィィィイィィイィ!!!(やったぁぁあぁぁぁあ!!!)」
私は密室からでれた喜びで思い切り鳴いた………ん?鳴いた?はい?えぇ?はいぃぃいぃ??そういえばさっき手がおかしかったようなぁ………。恐る恐る自分の身体を見てみると、なぁ!!ド、ド、ド、ドラゴン!!な、なんで!!
私がうろたえていると、突然………
[まぁ、叫んだりオロオロして可愛いことぉ。あたし達の天使ちゃん。私はあなたのママよ。]
[嗚呼!!狡いよ!僕だって!!僕達の天使!僕がパパでちゅよー。]
私はびっくりして声(?)をかけられた方を振り返えると、2体の竜がいた。西洋風で…あ!私も西洋風だった。あは(笑) じゃ、じゃなくて!!えぇぇぇえ????
「ピイィィィィイィ!!!ピイィィ?!!(えぇぇぇえ!!!ママ•パパだとぉぉぉぉおぉ?!!)」
[ねぇ!!あなた聞いた!!!さっきの絶対にあたしの事呼んだわぁ!!もぉ~、可愛いすぎる!!]
そう言って“ママ”が私を抱きかかえた。
[う~ん。僕の事を呼んだと思うけど…。でも、可愛いいからいっか。本当に可愛いね僕達の天使…。]
そう言った“パパ”は抱きかかえられた私のほっぺをつついてきた。
こうして、私は第2の人生…いや、ドラゴン生かな?を送る事になった。
読んでくださってありがとうございます(ノ^^)ノ