☆~8~☆
お久しぶりです。遅くなってすみませんm(_ _)m
誤字、脱字があった場合報告してくださると嬉しいです。
少し作風も変えてみました。
銀色に近い白い髪を持つ少女が周りに動物に囲まれて、森の小川で顔を洗っていた。やっと朝日が顔を出し、森の生き物が活動し始める時間だった。
少女は顔を洗い終えるとフードを深くかぶり、少女の顔と髪は口と鼻の先以外が隠れてしまった。
「えぇー、エルト何でそんな綺麗な顔を隠しちゃうの?」
まるで木々の間にこだまするような、少しいじけた声が辺りに響いた。
「誉めても何にも出ないよ、ルル。」
エルトと呼ばれた少女がまるで子供を宥めるように、優しさしく諭す。
「お世辞じゃないのにぃー。」
プンすかと言う擬音か似合いそうな態度で森の妖精が呟く。
周りの動物達はその光景を暖かく見守りながら、思い思いに自分達の好きなように過ごしていた。
エルトはルルと話しながらも、その現在の状況に幸せを感じいた。
そんな時だった。
動物達の中でも耳が良い鹿のような動物が聞き耳を立てたと思ったら、一目散に森の奥へと駆けていく。
そして、それに従うように周りの動物達も足早々と森の奥へと消えていった。
エルトとルルは動物達がいきなり消えてしまった事に驚いたが、互いに聞こえてくる音に原因があるとわかり、顔を見合わせた。
「ルル、あの音が原因だよね?」
「ええ、間違い無いはずよ。って、まさかエルトそっちに行くつもりじゃないよね!?」
「そのまさかだよ。大丈夫。追い払って、もう二度とここの森に来ないようにするだけだから。」
「いや、エルトの大丈夫は大丈夫じゃないのよぉ!!………はぁ、仕方ないなぁ。ルルは一応周りに逃げ遅れた子がいないか確認してくる。後から、合流するよ!」
「了解。じゃあ、また後で。」
「後で~。」
エルトは、ルルと別れると一目散に音がする場所に向かう。
「やっと見えた…。あっ!!と、止まれない!?」
急ぎすぎて飛ばし過ぎたためか急には止まれず、何とか止まれたが、止まったのは原因の奴らーーグレイウルフーーの前だった。
グレイウルフ達は急に現れたことに驚きつつ、エルトに牙を剥く。
「あっ、やっちゃた。」
まるでコンビニ行ってきたみたいなのりであった。
そんなのんきなエルトに、グレイウルフたちが襲いかかってきた。エルトはそれを前方に転がる事で避けながら、魔法を展開する。
「我が魔力よ、我に力を!氷の刃」
まだ、魔力の調節が上手くいかないので言葉にして、魔法を操る。
エルトによって造られた複数の氷の刃が、グレイウルフ達に向かって物凄い勢いで飛んでいく。
グレイウルフ達はそれに気づき避けよくとしたが、避けきる前にグレイウルフ達の頭を刈り取り、辺りを血の海にした。
一瞬、その光景に呼吸が止まりそうになるが、何とか落ち着くが、震えが止まらない。
「大丈夫、大丈夫。」
エルトは自分を抱きしめながら呪文のように呟く。
すると、周りにあった背が低い木が揺れる。エルトは何事がと身構える。すると、1人の人間の男が出てきた。
「ありがとう。助けてくれて!死ぬかと思ったよ。僕の名前はロイ!良かったら君の名前も聞いていいかな?!」
男は言いたいことだけ言って、エルトに名前を聞いてきた。
エルトは人間ということに気づき憎悪に包まれるが、口から漏れたのはたった一言の
「はぁ…?」
だった。
読んで下さってありがとうございます。