第06話 メイドによるちょっと(?)学園モノ
ちょっと
という言葉は便利ですねww
とりあえず、ちょっとなんですけど、これがどれくらい伸びるかなぁwww
あ、皆様、明けましておめでとうございます(遅っ!)
「フラン、ちょっといいか?」
妙な夢を見た気がしたあの日から数日経ち、もはやそんな夢を見ていた事すら記憶の彼方に飛んでいってしまった頃、フランが午前の仕事を終わらせ早めの昼食を取っているとグラントがやって来た。
「どうしたの、グラント」
一緒に食事をしていたメリスとクレアもグラントがやって来たのを見て食事の手を休めて顔をグラントに向ける。
「いや、大した事ではないんだが……、いややっぱり大した事か……、まあそんな事はどうでもいいんだ。フラン、1つ頼み事をされてくれないか?」
いつになく歯切れの悪いグラントは心底心苦しそうにフランを見つめている。
昼食の途中ではあるが、クレアのようにお喋りをしながら食べていたわけではないので食べ終わるのにそう時間はかかりそうにない。また午後もこれと言って重要な仕事があるわけでもないので、フランはそそくさと皿の上に残っていたサラダを口の中に放り込むとよく味わってから飲みこむ。
「んむ……、ご馳走様でした」
両手を合わせてそう言うとフランは立ち上がって服を軽く叩いてからグラントに向き直る。
「分かりました。それで頼み事とは?」
「すまんな、食事中だったのに」
グラントが謝ってくるのでフランは小さく首を横に振ってみせる。
「あたしに出来る事なら、なんでも言ってください、グラントさん」
そしてニッコリと笑みを浮かべてみせるとグラントも少しは気分が良くなったのか「本当にすまんな」と言いながらも手に持っていた小さな封筒をフランの前に差し出してきた。
「これは……?」
「お嬢様の忘れ物、だ。本来お嬢様の時間割に合わせて私が学生バッグに教科書を入れているのだが、どうも昨夜お嬢様はベッドの上で宿題をなされたようでな。枕とベッドの隙間に挟まっているのを先ほど見つけたんだ」
フランが中身を見ると、眠気に負けつつも必死に問題を解いていたのだろうノートが入っていた。途中から文字と判別するのが難しくなっている部分もあるが、最後まで解くだけの執念がその字に滲み出ている。
「幸い、この宿題が出された授業は今日の午後、急げば昼休み中にお嬢様に届ける事が出来るはずなんだが……」
そこでグラントが言いよどむ。
「すまないんだが今日は妻と約束があって、午前で切り上げなければならんのだ。私の尻拭いをさせてしまうわけなんだが、お嬢様に届けてくれるか?」
なるほど、とフランは内心で納得していた。
本来こういうミスは自分で取り返さなければならない。基本的に自分の行動に責任を持たなければ社会人として生きていくことは難しい。
今回も、グラントのミスであるから、レティアのノートを届けるのもグラントがやってしかるべきことだ。
おまけに、届けに行けない理由が私事とあっては、グラントも頼むに頼みづらい思いがあって当然なのだろう。
「確か、お嬢様の学園はグラントさんの家の正反対だったものね」
メリスが天井を見上げながら「これはちょっと無理かしらねぇ」と呟いている。
「分かりました。その頼みはあたしが引き受けますから、グラントさんは奥さんの所に行ってください」
フランは考える間もなくそう言う。
グラントには言っても言い尽くせないだけの恩がある。これくらいの頼みを引き受けられないほどフランは心の狭い人間でも、恩知らずな人間でもない。
フランが躊躇いなくそう言うとグラントの表情が途端に明るくなる。おそらくは奥さんとの約束を破ってでも仕事を優先させる覚悟であったのだろう。愛妻家で知られるグラントにしてみれば、それはあまりにも酷な仕打ちだ。
「フラン、お前のような部下を持てて私は嬉しいぞ!」
「はいはい、分かりましたから頭を撫でないでください」
カチューシャごとワシャワシャと撫でられるのでフランの髪の毛が乱舞しようとしている。ついでに言うと地毛を隠すための茶髪のウィッグが取れそうになるので必死に頭を手で押さえる。
「ふぅ、これで安心して家に帰る事が出来る……」
グラントがそう言いながらネクタイを外そうとすると、フランが急に表情を硬くする。
そして「しまった」という心の声が遠くからも分かるほど分かりやすく顔を手で押さえて俯いてしまう。
「どうしたの、フラン?」
メリスがフランの顔を覗き込むとフランが大きなため息をついたのがその場にいた全員の耳に聞こえてきた。
「グラントさん……」
「ど、どうした、フラン」
先ほどとは打って変わってトーンの低い声にグラントが動揺している。
「あたし……」
フランはそこで大きく間を取る。
「道を知りません」
グラントの安心感は地平線の向こう側に吹き飛ばされてしまった。
「はぁ、迂闊、とはまさにこの事を言うのでしょうね」
小さくため息をつきながらフランは町の通りを歩いている。
手にはグラントから手渡されたレティアの宿題ノートが入った封筒と、小さなメモ用紙がある。メモ用紙にはグラントが即席で書いた屋敷から学園までの簡単な地図と、レティアの学年、クラス、その他諸々の重要事項が書かれている。
また、フランが生徒の関係者である事を証明するための手紙をメリスが書いてくれたため、呼び止められるような事があっても問題はないはずだ。
とはいえ、フランが目立つのは致し方のない事だ。
「うぅ、悪意はないとはいえ、こうジロジロと見られては……」
フランのテンションが右下がりな事この上ないのにはこの理由が大きい。
この町、ヘラは王都グラディウスのベッドタウンのような位置関係にあるため、政府関係者などこの国の中枢を担うような人々の家が数多く立ち並んでいる。そういった大きな屋敷を中心に徐々に町が大きくなり、今では商業の町としても有名になっている。
そういう訳であるから、この町の人々も大きな屋敷やそこに仕えているメイドや執事にも見慣れている。メリスやグラントも外へ良く出かけるため、すれ違いざまに挨拶を交わしたり、主婦の井戸端会議に参加している事だろう。
クレアは姉の眼を盗んで休日近くの通りで主婦たちに癒しを提供しているようだが、それでいいのか、という疑問はある事は否定できない。
デックスにしても、近くの市場には毎日のように出入りしているし、時には市場の威勢のいい男性と飲み比べまでしているというのだから驚きだ。あの寡黙なデックスがその時ばかりは声を張り上げるそうだが、あいにくフランはその現場を見たことがない。
だが、フランは彼らと比べると外に出る機会が多くない。
基本的にフラン自身積極的に外へ出ていく事もなければ、外に出ていかなければならないような事態にもならなかった。
そのため、今回の件はある意味自分にとって社会見学の意味もあるのではないか、とフランは思っていた。
「ですがこれは予想外です……」
気にしなければいい、と言われればそれで終いなのだが、フランは周囲から自分に注がれる視線が気になってしまって落ち着かない心境だった。
人の視線を集める事は致し方のない事だが、その大半がフランの顔の左半分を大きく覆っている眼帯に注がれているのがあまり心地よいものではなかった。
つい、視線を向けている者たちが内心で何を考えているのか勘ぐってしまうのだ。
グラントが歯切れを悪くしたのは、こういう事も想像していたからなのかもしれないが、もはや手遅れ、フランは諦めて視線をへし折るような早歩きで人通りの多い通りを突き進むことにした。
(しかしお昼時、とあって随分と賑わってますね……)
時折、進行方向が人ごみで見えなくなることすらあるほど、人の往来が激しい。ベッドタウンなどではなく、商業の町、の方がしっくりくる光景だ。
大きな荷物を抱えている行商人や、旅姿で歩いている人も良く見かける。王都に近いだけあって、そこを目指す者、逆にそこから地方へ向かう者がヘラの町を通過しているのだろう。
「よう、そこのメイドさん、ご主人に良い野菜を提供しないかい?」
威勢のいい男性がフランに向かって大きな大根を見せつける。
地元の人たちはメイドや執事を見かければこういう言葉を使って自分の所の商品を買ってもらおうとするのが慣例らしい。とはいえ、ファルケン家では食材の調達場所、原産地は全てデックスが管理しているのでデックスに頼まれでもしない限り食材の調達はほとんどしない事にしている。
フランは男性に「また今度」と穏やかな笑みを浮かべて丁寧に断りを入れると八百屋の前を通過していく。
「はぁ、遠い……ってあれ?」
しばらく歩いていると、ふとフランは足を止めた。
そして辺りを見渡しては手元のメモ紙と風景を見比べる。
「…………」
地図に書かれている「市場」の文字を見て、フランは後ろを振り返り先ほど通り過ぎた八百屋の反対側にある市場を確認する。
「あそこが、ここだから、……こっちか」
位置関係を修正して地図を横にして自分が歩いている方向と地図の道を一致させてみる。そうしてようやく自分の居場所を確認すると、再び歩き出す。
周囲に気を取られ過ぎて自分がどこを歩いているのか分からなくなっていたのだ。
「こちらの方は商業区、とでも言うべき場所ですね……」
ファルケン家の屋敷がある一帯は今フランが歩いている場所ほど賑やかな場所ではない。ベッドタウンというだけはあり、閑静な住宅街と屋敷が立ち並んでいる。ヘラの町を二分するとなると、商業区と住宅街に分ける事が出来そうだ。地図上だと、レティアが通う学園は商業区の端の方、ヘラの町自体の端に位置している。学園という性質柄、広大な土地を必要とする以上、町の中心には作りづらかったのだろうか。
商業区を歩いていると、どこからともなく香ばしい匂いが漂ってくる。
レストランや喫茶店、露店や屋台が軒を連ねる一帯にはまだ幼い子供を連れた親が昼食を外で取ろうと行き交っている。子供がしきりに何かをせがんでいるのを母親が困ったような表情であやしているのが微笑ましい。
「ふむ、今度中を覗いてみましょうか」
香ばしい匂いの正体が気になったフランはメモ帳を取り出して忘れないように今日の日付、場所、要項を慣れた手つきで書き込んでいく。メリスやデックスに聞けばおそらく匂いの正体は分かるだろう。
「……よし。っとこんなことをしている場合ではなかった」
ポケットから懐中時計を出して時間を確認すると、丁度正午になろうとしていた。
そしてそれほど遠くない場所から正午を伝えるチャイムが聞こえてくるのがフランの耳に入ってくる。
「午前の授業終了を伝えるチャイムですね。確かお嬢様の学園は1時に午後の授業が始まるはず、少し急がなくては……」
メモ帳をポケットにしまうと、フランは少し歩く速度を上げて通りを歩くことにした。
「ここですね……」
目の前には巨大なレンガ造りの建造物がそびえ立っている。
4階建ての建物は横に長く、それだけでもこの学園の大きさを窺い知る事が出来る。
正門から敷地内に入ると、すぐに「事務室」と書かれた看板を見つけ、次に「外来者受付」と書かれた矢印の看板も発見する。
フランはそれに従って敷地内を進んでいく。
校舎と正門の間には大きな噴水があり、冬が過ぎてまだ肌寒いはずなのに、見ている人にその噴水は温もりを与えてくれている気がした。
しばらく道なりに進んでいくと、小さな詰所のような建物が視界に入った。警備員と思われる制服を着ている男性が2人、外で談笑しながら煙草を吸っている。
フランはそれを見つけると足早に2人に近づく。実は午後の授業が始まるまであまり時間がないのだ。曲がり角の度に地図を確認していたら思いのほか時間がかかってしまった。
「あの、すみません」
「ん、なんだい?」
2人組の男性のうち、若い方の男性がこちらに振り返り、フランを確認すると背後にいた初老の男性警備員とほぼ同じタイミングで煙草の火を消してくれた。
やはり未成年の多い学園ではそういった気配りも必要なのだろう。
「実はお嬢様の忘れ物を届けに来たのですが、どこに行けばいけばいいのか分からないのですが……」
「ああ、学生の関係者の方ね。学生の名前は?」
「レティア・ファルケン」
「ほっ、ファルケンってあのファルケンかい? 赤男爵の?」
初老の警備員が驚いたような表情をしてフランに聞き返してくる。
「それが大臣である旦那様の事を意味しているのなら、それで間違いないかと。何か問題でも?」
「いやいや、そんなものあるわけない。あの方は教育現場の言葉も聞いてくれるし、環境改善に精力的に活動してくれているんでね。我々からしてみれば神様みたいな人だよ」
初老の警備員が笑顔でそんな事を教えてくれている間に若い警備員がどこかに連絡を取って戻ってきた。
「レティア・ファルケンは4年C組で間違いないね? この校舎を通り抜けて、校庭に面した校舎の3階だよ。あとこれ、入校許可証、これを首から下げてれば何か言われる事もない。帰る時にここに立ち寄って返却してくれ」
「分かりました、ありがとうございます」
懇切丁寧な2人の警備員に一礼してフランはその場を後にする。少し進んでふと後ろを振り返ってみると、初老の警備員が「その先」と指で校舎の方を指差しながら手を振っている。
「ふふ、良い方たちです」
フランはつい頬を緩めてしまった。
普通の人とは違い、2人は一度もフランの眼帯を気にするそぶりを見せなかった。フラン自身、この眼帯はコンプレックスでもなんでもないし、むしろ大切にしている物なのだ。
とはいえ通りであったように好奇の目で見られるのが楽しいという趣味も持ち合わせていない。そういう点では、あの2人はフランにとって好感の持てる人間性を持ち合わせているようだ。
「さて、この校舎を抜けて校庭に面した校舎の3階、でしたよね」
忘れる前にメモ帳に書き込み、校舎の正面玄関から建物の中に入る。
下駄箱が無数に並んでおり、廊下の方からは楽しげな笑い声や廊下を走る足音が聞こえてくる。昼休み、という事で学生たちが昼食を取っているのだろう。
下駄箱の列を抜けると、廊下に出る。しかし、この建物に用があるのではないのでそのまま真っ直ぐ進んで校庭に繋がる通路を進んでいく。
「ここが校庭ですよね」
真っ直ぐ進むと下駄箱のあった玄関の反対側の出口に出る。そこからは広い校庭が一望でき、その周りに立ち並ぶ校舎も見渡すことが出来る。
そう、その周りに立ち並ぶ校舎を見渡すことが出来るのだ。
「……どれですか」
苦笑いしか出なかった。
校舎の屋上に設置されている時計で時間を確認するも、全ての校舎の3階を1つひとつ確認しているほどの時間はなさそうだ。
「ど、どうしましょう……」
「くぁ~、眠い……」
長身の男が辺りをはばからず大きな欠伸を1つしながらこの学園、グローリア魔法学園校舎の廊下をぶらぶらと歩いている。
脇には「出席簿」と書かれた冊子を抱え、その手にはどす黒いコーヒーの入ったマグカップを持っている。
「ええと、午後の授業は何だったかな、……あ~、数学か、宿題出してたな」
面倒臭そうに頭を掻き、「回収面倒だな……」などとおよそ教師とは思えないような暴言を呟きつつ重い足取りで歩いている。
「はぁ、夜勤で教師はキツイな……うん?」
ふと顔を上げて前を見ると、廊下の途中で右往左往している見慣れない姿の少女を見つけた。
メイド服を着ているところを見るとこの学園に通う学生の家に仕えている者なのだろうか、と見当をつける。
(とすると、迷ったのか? ……っ!)
右往左往していた少女の顔を見て男は息を呑んだ。
整ったその容姿の左半分を黒い眼帯で覆っているのだ。何をしたらあんな事になるのか、という疑問も浮かんだ。
(とはいえ、放っておくわけのも、いかんわなぁ……)
男は小さくため息をつくとその少女に近寄って声をかける事に決めた。
(厄介事にはならないで欲しいんだが、なぁ)
「おい、そこのメイド、誰かに用かい?」
「ひゃわっ!?」
至極丁寧に言ったつもりだったのだが、少女はビクリと肩を震わせた。
(そこまで驚かなくても……)
男は地味にショックを受けたりもしていた。
「おい、そこのメイド、誰かに用かい?」
「ひゃわっ!?」
不意に背後から声をかけられ、飛び上がりそうになった身体を必死に抑え込んだが、身体が震えたのはおそらく気づかれただろう。
フランが振り向くとそこにはフランのウィッグと同じ茶髪の男性が若干苦笑いしながらこちらに向いて立っていた。おそらく予想以上に驚かれてショックだったのだろう。
「あ、あの……、この学園の教師の人、ですか?」
勘を頼りに入った1つ目の校舎がハズレで、職員棟と特別教室棟が1つになったものだと分かって動揺を隠しきれていなかったフランは若干潤んだ目でその男性を見つめる。
「あ、ああ、そうだが、どうしたんだ?」
「これを、お嬢様にお届けにあがったのですが、お嬢様の教室が分からなくて、でも時間がなくて……」
「主の忘れ物、と言ったところかい?」
男性の言葉にフランは小さく頷く。
すると男性は「学生の名前は?」と聞いてきたのでフランは先ほど警備員に伝えた時と同じようにレティアの名前を出す。
すると男性は一度目を見開き、笑い出した。
「す、すまん、君がおかしくて、とかで笑っているんじゃないんだ。くくっ、だが君は運が良い。あの健康優良児のクラスの担任は俺だ。ついて来い、案内しよう」
「ほ、本当ですか!?」
フランが表情を明るくして男性にそう聞くと、男性は脇に挟んでいた出席簿をフランに見せた。
そこには「4年C組出席簿」と黒く太い字ではっきりと書かれていた。
「俺はジョブ・メルケン。よろしくな、ファルケン家の、ええと……」
「あ、フランと申します。以後お見知りおきを」
丁寧に頭を下げると、ジョブのくぐもった笑い声が再び聞こえてくる。
不審に思って顔を上げると、マグカップの中のコーヒーが零れないように必死に腕の震えを抑えるジョブの姿が目に入る。
「そ、そういう堅苦しいのは苦手でな。もっとフランクにいこう。よろしくな、フラン」
ジョブはそう言うと気を取り直して「こっちだ」と廊下を歩きだした。
(可笑しな人だ……)
レティアの担任、ジョブに対するフランの第一印象はそのようなものだった。
はい、そういうわけで、学園モノ?っぽい事が始まりました。
まあ、主人公がズカズカ入るような感じにはしない予定なので「ちょっと」をつけさせていただきましたが、今後たびたび舞台が学園になるのは多分不可避かなw
だってネタに事欠きませんからw
そういえば、活動報告にも書いたんですが、ちょっと愚かな事を模索中です。
なので更新スピードはまったりゆったりになると思います。とはいっても根が真面目なハモニカですから(自分で言うか!w)5日も1週間も空けることはないですw
まあ、気長にやりますわ(遠い目)
ていうかもはや時すでに遅し?(おいっ!!)
誤字脱字報告、ご感想お待ちしております。