第62話 狂気の主
トリアが立ち上がり、身体を捻ってストレッチのようなことをしていると、突然足元が大きく揺れて轟音が辺り一面に響き渡る。
しかし、トリアは全く気に留めることなく、ただただ鋭い眼差しで空を見上げていた。
「これは……っ」
「ここも崩壊が始まったんだ。1年と少し、よく持った方だ……」
「おかげで、あたしはまた兄さんに会えた」
フランがトリアの横に並ぶように立ち、その手をそっと握るとトリアはわずかに笑みを零す。
これでお別れになるかもしれない、とは考えない。
ここから生きて帰り、また家族のように暮らしたい、それがフランの願いだからだ。サナトス云々は後で考えることにして、今はとにかくここからの脱出方法を見つける必要がある。
単純に考えれば、ここは深い海底に出来た空洞のような場所に例えられる。あのどす黒い空は海、そしてフランが最初に立っていた場所が海面だ。海面まで出られればフランとトリアの勝ち、沈めば狂気の勝ちというわけだ。精神というものがそれほど単純かは別として、フランの思いつく解決策と言えば、それくらいなものだった。
「それで、どうやって?」
「ここは僕の精神世界。少なくとも僕自身が正気である以上、ここは僕の世界だ。境目まではどうにかなるが、あの外はそうじゃない。あそこは僕を狂わそうとする悪意と狂気で満ち溢れている。僕が生き残れるかは、エネア、君次第だ」
「あたし、次第?」
トリアは小さく頷く。
そして手を差し伸べてくる。
「君が僕の道標だ。悪あがきをするから、道を示してくれ」
そう言って差し伸ばされたトリアの手を握り返す事を一瞬フランは迷った。
だが、すぐに意を決してフランはトリアの手を握る。その瞬間、体がフワリと浮かび上がり、トリアと共に空に舞い上がっていた。
「わ……わっ!?」
「落ち着いて、このまま行くよ」
まるで上からロープで引っ張り上げられるかのように急激に高度を上げていく。
あっという間にさっきまでいた木が小さくなり、そして地面から噴水のように吹き出した黒い液体の中に呑みこまれていった。
頭上の空にひびが入り、その隙間から粘度の高い黒い液体がなだれ込んでくる。ここを出るにはあの隙間を通らねばならないが、あの濁流に呑まれてはあっという間に下まで押し戻されてしまいそうだ。
「待って、兄さん。あたしがやる」
意を決して黒い濁流に飛び込もうとしていたトリアを制し、フランはホルスターからアフェシアスを抜く。
この世界でどれだけの意味があるかは分からないが、ここにあるのなら問題ない。弾が入っている事を確認して銃を濁流の溢れ出す切れ目に向ける。
「兄さん、撃つと同時に突っ込もう。あとは、あたしが」
「ああ、頼むよ」
トリアが短くそう言い、頷く。
それを見てフランも頷き返し、頭上に視線を戻す。絶え間なく溢れ出す黒い液体の近くまで来ると頭を壊そうとするあの恐ろしい声が聞こえてくる。覚悟を決め、狙いを定めて魔力を最大限まで溜めこむと引き金を引く。
「今!」
グンッと身体が引っ張られるような感覚に襲われるが、決して狙いを外すようなことはしない。
銃口から弾丸が飛び出すと同時にその弾を追う様にフランとトリアの体も切れ目目掛けて突進する。魔力を纏った弾丸は黒い液体を裂き、その隙間にフランとトリアは身体を滑り込ます。人1人がやっと通れるような狭い隙間をトリアがフランを引っ張る様に進んでいく。
しかし、濁流の前に弾丸の勢いはあっという間に奪われていき、フランはすぐさま次の1発を撃つ。再び道が作り出され、トリアはそこを縫うように進んでいく。水しぶきのように黒い液体が顔にかかり、それを拭うと頭の中にガンガンと痛みがこみ上げてくる。トリアも顔を強張らせており、同様の痛みに襲われていると察するのに時間はかからなかった。
「兄さん、大丈夫!?」
「う、うむ、なかなか厳しいな……」
どうにかして道を作り続けたいが、この状況では弾を装填することは出来ない。
そのため6発目を撃ったところで手詰まりになり、フランとトリアは視線を合わせる。
ついにこのどす黒い液体の中に飛び込むと気が来たのだ。お互いの手を握る手により力を入れ、決して離さないようにする。
弾丸が切り開いていた道が徐々に細くなり、体に黒い液体が降りかかってくる。ここまで来れば引き返すことは叶わない。ただ、前に向かって突き進み続けるしかない。
そう思った次の瞬間、道が途切れてフランとトリアは黒い液体の中に突っ込んでいた。
狂気。
圧倒的な狂気だ。
あらゆるものを呑みこみ、何も逃がさない。全てを殺し、狂わせ、壊していく狂気に思考が無理やり吹き飛ばされそうになる。その中でフランはもがき続ける。泳ぎは得意だがこの状況でまともに身体を動かす事も、考える事も出来ない。ただただ苦しみから逃れるためにもがき続ける。
混濁する意識の中でもただ1つその混濁に侵されないのはフランとトリアを繋ぐ手の感触。お互いが力強く握りしめている事でお互いの無事を確認することが出来る。
フランはこの空間を一度通過してきている。意識こそ失ったがここがどういう場所だったか身を以て知っている。そのため、ある程度どういう目に合うかの覚悟は出来ていた。
しかし、その覚悟があってもやはりこの空間の狂気は尋常ではない。いくらもがけど光は見えず、代わりに自らを奈落に落とそうとする狂気だけが思考を殺しにきている。頭が割れるというよりは、体全体が引き裂かれそうな激痛に襲われ、まともな思考をしようとしてもやはり出来ない。
一瞬、フランの握るトリアの手から力が抜けたのを感じた。ハッとなってトリアがいるはずの方向に顔を向けるが、闇の奔流の中でトリアを確認することは出来ない。決して手放すまいと手に力を入れ、ひたすら上を目指す。
(これじゃ、呑みこまれるっ)
上を目指そうとしても体をねじ切られそうな強烈な力が全身を襲っているのだ。
いつの間にかどちらが上でどちらが下なのかも分からなくなってしまっている事に気が付き、フランは痛みに耐えながらもがくのを少し止め、トリアの手を力いっぱい引っ張る。闇の中にわずかにトリアの姿が浮かび上がるが、その姿に先ほどまでの生気は感じられない。狂気に体力を削られて動くことすらままならなくなっているようだ。
「兄さん、しっかりして!」
トリアの身体を力強く抱きしめ、ひたすらそう呼びかける。
僅かにトリアの身体に力が入るのを感じて顔を上げると、今にも閉じてしまいそうなほどではあるがほんの少しだけトリアが目を開ける。
「きついな……、ここは」
「大丈夫なの!?」
「正直に言えば、大丈夫じゃない。ここは僕の精神の中だ、この身体自体も精神への負荷を最小限にしようとしているようだ……」
「それって……」
まさか、と思った事に対して、トリアはフランの考えた事が分かったのか小さく頷く。
そしてそっと握っていない腕をフランの前に出すと、それを見たフランは絶句してしまう。
「そう、この身体ここに融け込む事を望んでいる。僕という存在がここにいれるのも時間の問題だ……」
トリアの腕は闇に溶け始めていた。
まるで黒い霧になるかのように霧散し始めていて、霧は闇の奔流の中に呑みこまれていく。このままではトリアがこの狂気に全て呑みこまれてしまう。一刻の猶予もない。
「そんなこと、あたしが許さない!」
フランに何か確信があったわけではない。
しかし、今現在トリアの身体を支配する意識が存在するはずだと言う考えが生まれたのだ。そしてその意識が存在するとしたら、ここ以外にはないはずだ。フランは喉を傷める事も厭わず声を張り上げる。
「出てきなさい! あたしと兄さんを呑みこもうと思っても無駄よ! あんたみたいな奴にあたしは、負けない!」
声が闇の中に響き渡る。
「…………」
しばらく様子を見ても何かが変わる様子はない。
相変わらず身体を蝕む激痛があるだけで、視界が変化するわけでもない。徒労に終わったかと思われたその時、今までのものとは比較にならない激烈な痛みがフランの頭を襲い、フランは頭を押さえる。
「っっ!?」
「どう、した……っ?!」
フランの様子にトリアがその肩を抱こうとするが、その手が強張るのをフランは感じた。
痛みに堪えながら顔を上げると、目の前の闇の中に巨大なトリアの顔が浮かび上がっていた。だがその顔は狂気に歪んでおり、闇に溶け込んでいる。どうやらこれがこの狂気を支配している意識のようだ。
「あんた、が……兄さん、をっ!」
頭を押さえながらアフェシアスの銃口をその眉間に向けるが、腕を引きちぎられるかのような痛みが襲って狙いをつけるどころではなくなってしまう。
『我が狂気から逃れる事は不可能。だがお前たちの足掻く姿見ていて面白い事を思いついた。条件付きで助けてやろう』
一言一言発せられる度に腹の底から重い痛みが突き上げてくる。
「条件ですって……? そんなもの、飲むはずないじゃない!」
『まあ、聞け。どちらか1人がここに留まり、永遠にその精神を我が玩具とするのなら、もう1人は助けてやろう。どのみち、このまま何もしないのならば2人とも消滅するのだ、よい条件だと思うが?』
到底、飲めるはずのない条件だ。
それでは何のためにここまで来たのか分からなくなってしまう。どちらか一方が犠牲になるのではなく、2人で帰る事が唯一絶対の目的なのだ。それ以外は決して認める事など出来ない。
だが、トリアは違った。
「絶対に、助けるんだな……?」
「兄、さん……?」
「ここまで命がけで来てもらった事は嬉しかったが、やはりここを抜けるまでこの身は持ちそうにない。ならばエネア、お前だけでも生きて帰れ。お前には待ってくれている者がいるんだろう?」
トリアは自分と引き換えにフランを生きてこの場所から帰そうとしていた。
フランは必死に首を横に振ってそれを拒絶する。握るその手にさらに力を入れて、決して振りほどかれないようにする。
「駄目、だよ、兄さん!! そんなの、ないよ!」
「だが、他に方法があるか?」
そう言われて、フランに言い返すことは出来なかった。
だが、そうは言われても納得など出来るはずがなかった。トリアが前に出ようとするのを見てその背中に抱き付き、絶対に離れまいときつく腕を回す。
「エネア……」
「やだ、絶対に……やだ……」
せっかく会えたのに。
もっともっと、話がしたい。
もっともっと、幸せを分け合いたい。
心の底から大切に想う人をこんな形で失う事などもう二度とご免だった。
「さあ、もう大丈夫よ」
そう言われてそっと目を開けると彼女の優しい顔が目の前にあった。
しかし彼女の顔は泥や血で汚れており、いつも汚れ一つなかった白衣はボロボロになっている。
「母さん、ここは?」
周囲を見渡すと、今まで見た事もない風景が広がっている。
無機質な灰色の壁ではなく、無数の樹木が生い茂る森の中に立っている。空を見上げると無数の星が光り輝いている。その光景に目を奪われるが、彼女の咳き込むような声にハッとなって顔を戻すと、彼女は口から血を流していた。
「母さん!?」
「ごめんね、あとから必ず、必ず追いかけるから……。あなたは先に行きなさい。遊んだ後は、後片付けをしなければいけないからね。だからその前に……」
彼女は額に指を当てる。
指先から淡い金色の光が頭の中に吸い込まれていき、その瞬間少女の身体が一度ピクンと跳ね上がり、そして意識を失ったのか地面に倒れ込んでいく。それを彼女は抱き留めると、そっとその頭を撫でた。
「次に目が覚めたら、あなたはもう何も覚えてはいないわ。深層部にここから一刻も早く逃げるよう暗示をかけておくから、もう大丈夫よ」
そう言った直後、森の奥の方から地鳴りのような音が響き渡ってくる。
木々の隙間から空を見上げると夜空が僅かに赤みがかっており、森の中に住む動物たちが慌ただしく動き始める気配が感じられる。
「あなたたち全員を助けたかった。でも、結局逃げてこれたのはあなたとデュオだけ。トリアは、上手く逃げ出せていると良いのだけれど……」
彼女は泣いていた。
嗚咽に言葉を詰まらせながら、とめどなく涙を流していた。
森の中の自然の存在が立てる音以外の甲高い笛のような音が遠くから聞こえてくる。その音に彼女は顔を上げ、唇をキュッと閉じると涙を泥と共に拭って少女の身体を抱き起こす。
太い木の根の隙間に少女の小さな身体を慎重に押し込むと上から枯葉を少しかけておく。外から見ればそこに少女がいるとは気づかれないだろう。
「生きて、私の愛しい娘。血は繋がっていなくとも、あなたたちは確かに私の娘だったわ。おやすみ、そしてさよなら」
僅かに枯葉の間から彼女の姿がボンヤリと少女の目に映る。
「これは、あなた自身といつかあなたに守るものが出来た時のために渡しておくわ。力なくして、何もできないから……」
そっと少女の腕の中に無骨な銃を置く。
何かを言おうとするが、何が言いたいのかも分からない。どう言葉にすればいいのかも、それどころか、目の前の存在が一体何なのかも、分からない。ただ、これ以上になく愛おしく、大切な、そんな存在だということは分かる。
薄れていく意識の中で必死に離れていくその背中に手を伸ばそうとするが、その姿はオレンジと赤の混ざった背景の中に溶け込んでいき、そして見えなくなった。
「……絶対に、絶対に認めない……」
そう呟いたフランの身体からはいつの間にか一切の痛みが抜けきっていた。
代わりにあるのは、大切な人を守りたいという思いだけだ。トリアを押しのけて前に出るとアフェシアスの引き金を引いて魔力刃を作り出す。
しかし、それで終わらせない。
もう一度、さらにもう一度、引き金を何度も、何度も何度も引いて魔力を込め続ける。
引き金を引く指の感覚がなくなりそうになる頃、ようやくフランは引き金を引くのを止めるが、その時には魔力刃は優にフランの身長すら超え、目の前の巨大な狂気の顔に届きそうなほどの大きさとなっていた。青白い魔力刃が闇を照らし、淡い光の空間を作り出している。
『……よもや、覚醒したか』
「あなたもまた、あの人の子供、ならばその苦しみはあたしたちと同じ。その苦しみ、今ここで終わらせる」
切っ先を狂気に向け、フランは駆け出す。
先ほどまでもがいていたはずの場所にいつの間にか固い床でも出来たかのように、しっかりと踏みしめることが出来る。止まる事など考えず、力を緩める事など念頭にも置かず、ただ一閃、彼を眠らせるために走り出す。
「うああああああああああああああああっ!!」
一閃。
斜めから斬り下ろされた魔力刃は狂気を切り裂き、その姿を真っ二つに両断する。
その瞬間、空間全体が悲鳴を上げ始める。
死への恐怖、本来彼らが他者に与えるはずのそれがそっくり自分たちに跳ね返ってきたのだ。空間全体が恐怖し、逃げ惑い、助けを乞いながら崩壊していく。
足元が崩壊を始め、フランは慌ててトリアの元に帰るとその手を握って上を目指す。言葉はいらない、トリアのフランの手を握るその手に込められた力ではっきりとその無事を確認することが出来る。
フランが引っ張る必要もなく、隣にいる。
闇の中に一点、白い光が漏れている場所を見つける。
そこが出口だと認識するよりも早くフランの身体はそこに吸い上げられていた。まるで身体にロープを縛り付けられて強引に引っ張り上げられているかのような感じだ。トリアも同様なのか、少し戸惑ったような表情をしている。あまりに強引な引っ張り上げ方のせいか、意識が飛びそうになるが、徐々に大きくなる光を見てフランは意識を手放すまいと気を引き締める。
そして聞こえてきたのは、慣れ親しんだ彼女の声だった。
「フランの一本釣りじゃあああああっ!」
真っ赤な空がお出迎えをしてくれる。
まるで石か何かのように凝り固まった身体に顔を歪ませていると視界にその顔を覗き込んでくる顔が2つ現れた。
「おお、フラン、無事で何よりじゃぞ!」
「無事だったか。何もできずに待ってるだけというのも暇だったんだ」
「テト、とジョブさん? なんでここにいるんですか?」
ここにいるはずのないジョブの姿にフランは首を傾げようとしたが、あいにく身体が動かしにくいためそれが出来ない。
「……テト、この身体、どういう事なんですか……?」
「まあ、なんじゃ……、半分死んでいたようなものじゃから、その、死後硬直みたいなものじゃないかのう?」
「冗談じゃない……」
確かに三途の川の中州くらいまでは行ってしまった気がするが、死んだわけではないのだからとんでもない話だ。
少しずつ体をほぐしていると、ある事を思い出したハッと顔を上げる。
「兄さんは!?」
その言葉にテトはフランの隣を指差す。
そこにはまだ目を覚ましていないトリアの身体がある。フランは地面を這いながらトリアの顔を覗き込むと肩を揺さぶってトリアに呼びかける。
「兄さん、起きて? あたしが戻って来てるんだから、兄さんだってもう起きてるんでしょう?」
しかし、返事はない。
呼吸はしているが、起きる気配が感じられない。
その姿にフランの頭の中にジワリと絶望が広がってくる。それを振り払おうとフランは必死にトリアに向かって呼びかける。終いにはトリアの頬を軽く叩いて強引に起こそうとする。
「起きて! 兄さん!」
「…………うるさいな、いろんな意味で寝起きなんだ、頭と体の整理をさせてくれ……」
力のない、疲れ切った声が耳に届く。
トリアの顔を見るとわずかに目を開けたトリアが手を持ち上げようとしていた。その手をフランは握り返して、その手に力があるのを感じてホッとため息をつく。
「兄さん……」
「まったく、なんだこの身体は……。1年間何をやらかしてくれたんだ……」
ボロボロになった自分の姿に苦笑しながらトリアは上半身を起こし、フランの方を向く。
「ただいま、かな」
「うん、お帰り、兄さん」
2人はそう言って、抱擁を交わした。
いやはや、もうあと数日で2012年が終わりますね。
今年も一年、物凄く早かったように感じられます。いつの間にかこのとととモノも投稿し始めて一年越え、しかし投稿ペースは前作の半分くらいという始末です。
まあ、前は2日に一回投稿していましたからねw あれがおかしかったわけでありまして……。
今年はいろいろ忙しかったですし、おそらく来年もそうでしょうから週一以上時間をかける投稿ペースはこのまま続きそうです。裏で絵も描いてますからねw
さてさて、とととモノのお話に戻りましょうか。
はい、サナトスの本体(?)的なモノを一刀両断しました。ここのイメージはアレです。ハガ〇ンのあの人inあの人の風景に似てます。分かる人だけ分かって下されば問題ないです、はい。
そういうわけでトリアの救出に成功したフラン、次回からは新たにトリアが加わり物語は進んでいきます。
次回は多分早くて年末、遅くて年明けです。お酒飲んでいたら多分投稿できません(´・ω・`)
では、また次回。
誤字脱字報告、ご感想などお待ちしております。
そしてこんな駄作者にお付き合いしてくださっている読者の皆様、良いお年を。