1話 初めて見つけた存在
母さん?
見てないのなら
そのニュース番組
テレビ消してもいい?
母 アリィ
アリィ「なんで?」
メッセ「ニュースって
人が憎くなる作りをしてるんだよ?
メッセ「昔から
そうだろ?」
テレビを消した
翌朝 ラトゥ高校
教室
「あの政治家の話を聞いた?」
「被災地にかけるお金を
ケチってたらしいね」
「・・・さいてー」
メッセ「(やはりか
昔から
ニュース番組って
そうだし)
メッセ「(俺は
”人を憎いと思う心を
育てたくない”
メッセだろ?
メッセ「(・・・この人間は
ビリアと言ったか)
メッセ「何の用?」
ビリア「仲良くなりたいと思って」
メッセ「なぜ?」
ビリア「・・・なぜって」
少し目が泳いだ
メッセ「(・・・なるほど)」
俺は
違和感と不自然と矛盾を
拾える力が強いらしい
メッセ「(たしかビリア
成績がやばいらしいな
)
記憶力もいい
他愛のない事も
なぜか覚えている
その
見抜く力が告げている
メッセ「俺と関わって
成績を上げたいの?
ビリア「なっ!?」
なぜ そんなに
狼狽えるのだろうか
メッセ「(なんの冗談?くらいで
済みそうな物を)
俺は
この見抜く力で
先生の
性格とクセが見えるので
それを考慮すれば
どんなテスト問題を出すかくらい
普通に わかる
メッセ「だから
俺に関わりたいの?
ビリア「・・・・・」
メッセ「やめてよね?
そんな
クソみたいな理由で
友達を作ろうとするの
メッセ「友達って
利用するためではなく
仲良くなりたいから
するものでしょ?
ビリア「・・・・・・・・・」
帰宅
アリィ「・・・・・ごめんね?
・・・家事ばかり
・・・手伝わせて
メッセ「大丈夫だよ?
楽にしてろよ?
身体が悪いのだから」
アリィ「・・・でも高校生なのに
・・・お前だけ友達とも遊べないで」
メッセ「心配しないで?
この世界は
クソみたいな人間しか
居ないから
メッセ「欲しい友達なんて居ない」
アリィ「・・・・・・」
そう
この世界は
メッセ「・・・・・本当に
・・・クソヤローしか
・・・居ない
翌日 登校中
メッセ「(・・・あれ?
迷子かな?)
泣いている
小学校低学年だと思われる
女の子を見る
メッセ「・・・・・
(・・・できること
・・・ないかな)
メッセ「どうしたの?」
テクス「道に迷ったあああああ」
メッセ「家族とかに
連絡できる手段とかは?」
テクス「ないいいいいいいい」
メッセ「さっきまで
誰と一緒だったの?」
テクス「お姉ちゃんんんんん」
メッセ「・・・・・・・
どこで
はぐれたか教えて?
泣いているテクスに寄り添いながら
その悲しみをなんとかしたくて
あらゆる言葉を探しては
元気づけて
テクスの話から
推理した場所に行く
ユーラ公園
テクス!?
姉らしき人が
テクスを見つけるなり
大声をあげた
メッセ「この子の
お姉さんですか?」
テクス「お姉ちゃんんんんんん;;」
どうやら
そうらしい
「あなたが
見つけてくれたのですか!?」
その
姉らしき人は
アライヴと名乗った
アライヴ「ありがとうございます!
妹を見つけてくれて!!」
メッセ「泣いてたので
放っておけなかっただけです」
アライヴ「・・・でも
・・・あなたは」
メッセ「それは
お互い様でしょ?」
アライヴ「私と
あなたとでは!?」
メッセ「まあ
好きでやったことです
高校
担任 ハルマ
ハルマ「遅刻とは
いい身分だな?」
メッセ「(この担任は
人の話を聞かない)
メッセ「(理解しようとも
だから
この返しがお似合いだ)
メッセ「春風の気持ち良い
陽気に誘われて
学校を忘れて
散歩していましたので
ハルマ「・・・・・ふざけてるのか?」
メッセ「(あなたが過去に
生徒の言い分
聞いてくれた姿
一度も見てないのですから)
メッセ「(どんな言葉を並べても
ムダでしょ?)
ハルマ「・・・・・放課後
・・・職員室に来い?
放課後 夕暮れ時
メッセ「それで
雑用を押し付けられると
メッセ「空き教室の荷物の整理
それが罰らしいが
メッセ「都合のいい存在にしたいだけだろう」
その
空き教室に入る
「あなたは!?」
メッセ「あ~
同じ高校だったんだ?
アライヴ「・・・今朝は
・・・ありがとうございました」
メッセ「遅刻した言い訳も聞いてくれず
雑用でも押し付けられたの?」
アライヴ「なんで!
わかるのですか!?」
メッセ「なんとなく
エスパーだから?」
アライヴ「・・・もしかして
・・・あなたも」
(ここで
”遅刻したから”なんて言ったら
責任を感じさせてしまう)
メッセ「じゃあ
一緒に頑張ろうか?
一緒に
整理していくが
メッセ「(・・・この子
・・・頑張り過ぎじゃない?)
メッセ「(まるで俺に
負担かけたくないと
思ってるの?)
仕事のスピードを上げた
アライヴ「・・・あの?」
メッセ「なんか
ひとりだけに
頑張らせるの
ちがくない?
メッセ「一緒に背負うから」
アライヴ「・・・・・はい」
それによって
仕事は早く終わった
帰り道
メッセ「妹さんは
もう泣いてない?」
アライヴ「それどころか
あなたに逢いたいと
駄々をこねてます」
メッセ「俺なんかで良ければ
いつでもと言っておいて?」
アライヴ「・・・・・
・・・”なんか”ですか?
アライヴ「・・・少なくとも
・・・テクスにとっても
私にとっても!!
アライヴ「あなたは!
”なんか”ではありません!!
アライヴ「・・・だって
・・・遅刻してまで
・・・妹を励ましてくれたのですから
メッセ「バレちゃったか」
アライヴ「・・・・・あの
・・・名前を
・・・聞いても
・・・いいですか?
メッセ「メッセ・ラーナだよ?」
アライヴ「私は
アライヴ・トーテル
メッセ「なんかアライヴさん
感じの良い人ですね
アライヴ「メッセさんほどではないと
思いますが?」
メッセ「なんで?」
アライヴ「メッセさんと居ると
穏やかな
気持ちになれますから
メッセ「俺って
いつの間に
そんなことができたの?」
アライヴ「いつでしょうねw?」
二人は笑い合う
メッセ「(・・・いつもは
・・・一瞬で
・・・人が理解できるのに)
メッセ「(・・・アライヴさんは
・・・わからないや)
メッセ「(・・・わからないからだろうか)」
無邪気に笑うアライヴ
メッセ「(・・・アライヴさんが
・・・気になる)




