第254話:来シーズンに向けて休む時
数々の伝説的なプレーをしてきた橘周であるが、
今までのピッチャー中心から、野手中心の二刀流に
代わり、成績こそ圧倒的ではないものの、印象度では
過去のあらゆる選手と比較しても、伝説度No1の
シーズンになった。
■シーズン成績
野手
・打率 0.321 *規定打数に未到達
・ホームラン 26本
・打点 79
・得点 95
・盗塁 42 *盗塁王
・三塁打 12
★タイトル 盗塁王、ゴールドグラブ賞
投手
・1勝 2セーブ
・防御率 1.74
・奪三振 42
シーズンMVPは当然逃したが。最終候補に残り最終的
に得票数第2位であった。規定打数には足りないものの、
数々の奇跡的なプレーで魅了したためでもある。3位には
チームメイトのライダー・ゴールドが選ばれた。
■ポストシーズン
・リーグチャンピオンシップシリーズMVP
・ワールドシリーズMVP
ポストシーズンでMVP×2もかなり異例である。
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さて、シーズンオフに突入したが、今年は以前とは異なる。
妻のレイラ・ストームが身重であり、日本の温泉地への
凱旋は無い。なので、ほぼロスの自宅で長いシーズンの
疲れを取ることにしたのだ。
それにしても今年は忙しかった。
バッティング、ピッチング、守備、走塁と全てのプレー
の準備と練習を繰り返してきた。身体も脳も疲れた。
暫くは、疲れを取ること、傷んだ身体のケアをすること
を優先にして生活していく。
実は、橘周本人も球団上層部も迷っていることがある。
それは42歳シーズンになる橘周と来シーズンどのような
契約をすべきか?ということ。つまり今年に近い活躍が
できるのか否かという見極めが非常に難しいということ。
宣伝広告効果としては非常に高いし、今年のような活躍が
期待できるなら、高額オファーもできるが、体力の限界か
ら、常時出場が無理になる可能性が高い。
そこで、疲れを取り、少し鍛え直した年明けの状態見て、
契約内容を相談することとなった。
今年は史上最高の便利屋として、大活躍だったが、
来年は一気に老害になってしまう可能性があるため、
勢いやハッタリで契約はできない・・・
と橘周は、考えていた。
これは、ある意味還暦を迎えたサラリーマンが、延長
して会社に残って、バリバリ働いているし、充分な
戦力にもなっているが、来年も同じように働けるかは
五分五分の確率である・・・的な状態である。
ベテランの悲哀でもあり、後を考えずに思い切りプレー
できる気楽さもある。
果たして橘周も球団も、どういった決断をするか??




