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地上10センチから世界を征する 剛腕の左のアンダースロー  作者: 伊藤ライリー
Returned to the Dodgers!!!伝説の男が戻ってきた!
241/260

第241話:ワールドシリーズ前

ワールドシリーズ進出が決まった日。

「おーい、またしても大活躍。MVPおめでとう」と弟の橘壮太郎から電話。

「老いたよ。休みながらなのに、疲れた」


「しっかし、ちょっと油断したら、目立つことするよねー。昔から(笑)

 ワールドシリーズでも活躍するんだろうなあ」

「どうだろう。そうなるといいけどね。3年前にヤンキースで大怪我

 したと思うと、とにかくラッキーだよ」

「ピッチャーでもまだ出るの?」

「それは内緒さ(笑)」

弟からのラフな電話で、気分が楽になった。


幸いなことに、ワールドシリーズもドジャースの本拠地からはじまるので、

10日近く移動無しなので、助かっている。


対戦相手は、ボストン・レッドソックスだ。

今年のレッドソックスには日本人選手が2人在籍している。


ワールドシリーズ2日前。

高井「身体の疲労はだいぶ取れた感じだな」

橘周「そうですね、おかげで楽になりました」

高井「ワールドシリーズ、慣れたもんだろ?」

橘周「いやあ。野手中心では初出場なんで(笑)。まずは守備でミスしない

   よう集中力高めないと。後は明日の先発の大岩彰吾がやっかいで」

大岩は昨シーズンに西部ライオンズから移籍した大型右腕。

好不調の波があるが、13勝9敗とエース級の活躍をした。

高井「たしかにいいピッチャーだな。調子が良い日は特にね」


前日には、外野手5人とコーチで、守備の連係プレー等を確認した。

ブルペンに入ると、30球の投球と、リリーフ陣やコーチと打合せ。

そして盗塁練習とバッティング練習。

ライダー・ゴールド、ジャックス・ハーランの主力とは、様々な

確認を行う。


「ああ、忙しい。ああ、充実してる」と心の中でつぶやく。


そして当日。当然ながら超満員。

橘周は、2番センターで先発だ。


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