第237話:カブスとのディビジョンシリーズ
カブスとの第1戦。橘周は、1番センターで先発。
第1打席、サウスポーのサミー・ヘリクソンとの対戦。
真ん中低目の高速スライダー、外角低めへのシンカーの後、外角ギリギリの
ストレートを売って、セカンドコロ。
その後ドジャースのバッター達は、ヘリクソンに抑えられていく。
主砲のライダー・ゴールドもヘリクソンを苦手にしている。
2点先制を許した後の、橘周は2打席目。
2種類のスライダー(スイーパー、高速スライダー)で翻弄されて三振。
その後もドジャースはヒットが出ない。ノーヒットのまま5点リードされて回が進む。
6回橘周の第3打席。フォアボールのランナーを1塁に置いている。
もしこのままずるずる試合が進み、完封負けするのはまずい。橘周は問題無いにしてもチーム内に、「あれっ昨日行けると思ったのに、俺たち以外に弱い?」という疑念が生まれる。
「よし、高速スライダーを狙って捉える!」と気合を入れた。
初球ツーシーム、2球目スイーパーで1-1となった3球目。
インコース寄りの低目に高速スライダーを、コンパクトなスイングで捉える。
完璧だ!レフトスタンド上段へ、130mの特大ホームラン!!
橘周も、チームも、ファンもスカッとする当たりだった。
これで、ノーヒットノーランも完封も逃れた。
ライダー・ゴールド「シュウの読みの凄さ、とメンタルの強さで雰囲気を変えたな。俺もまだまだだ。シュウ先輩を上回る冷静さと熱さが必要だな」
橘周2世のリリーフ投手ミッキー・シュナイダーはブルペンで興奮していた。
「12年前に26勝400奪三振を記録したピッチャーが、おじさんになってもバッターでこんなヒーローになるなんて!信じられない。よーし俺もやるぞ」
監督のバークシャーも「これがシュウの力だ。よし、このシリーズ勝つぞ」と
ホッとするとともに、気分が高揚した。
試合は3-6で敗戦したが、それほど嫌な感じのしない敗戦となった。
橘周「なんとか俺の役割は果たせたかな?」
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第2戦は、宮脇修二が先発。
初回には主砲ライダー・ゴールドの一発が飛び出して、ドジャース先制。
その後も橘周のスリーベース等で加点し、7-2で快勝。
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勢いが出て来たドジャースは、結局3連勝で、カブスを下した。
1戦目の橘周の目の覚めるような特大ホームランから、気合入りまくりの
ドジャースは、このまま突っ走れるのか?
その後、リーグチャンピオンシップシリーズは、ニューヨーク・メッツが
対戦相手に決まった。




