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地上10センチから世界を征する 剛腕の左のアンダースロー  作者: 伊藤ライリー
Returned to the Dodgers!!!伝説の男が戻ってきた!
237/260

第237話:カブスとのディビジョンシリーズ

カブスとの第1戦。橘周は、1番センターで先発。


第1打席、サウスポーのサミー・ヘリクソンとの対戦。

真ん中低目の高速スライダー、外角低めへのシンカーの後、外角ギリギリの

ストレートを売って、セカンドコロ。


その後ドジャースのバッター達は、ヘリクソンに抑えられていく。

主砲のライダー・ゴールドもヘリクソンを苦手にしている。


2点先制を許した後の、橘周は2打席目。

2種類のスライダー(スイーパー、高速スライダー)で翻弄されて三振。


その後もドジャースはヒットが出ない。ノーヒットのまま5点リードされて回が進む。


6回橘周の第3打席。フォアボールのランナーを1塁に置いている。

もしこのままずるずる試合が進み、完封負けするのはまずい。橘周は問題無いにしてもチーム内に、「あれっ昨日行けると思ったのに、俺たち以外に弱い?」という疑念が生まれる。

「よし、高速スライダーを狙って捉える!」と気合を入れた。

初球ツーシーム、2球目スイーパーで1-1となった3球目。

インコース寄りの低目に高速スライダーを、コンパクトなスイングで捉える。

完璧だ!レフトスタンド上段へ、130mの特大ホームラン!!

橘周も、チームも、ファンもスカッとする当たりだった。


これで、ノーヒットノーランも完封も逃れた。


ライダー・ゴールド「シュウの読みの凄さ、とメンタルの強さで雰囲気を変えたな。俺もまだまだだ。シュウ先輩を上回る冷静さと熱さが必要だな」


橘周2世のリリーフ投手ミッキー・シュナイダーはブルペンで興奮していた。

「12年前に26勝400奪三振を記録したピッチャーが、おじさんになってもバッターでこんなヒーローになるなんて!信じられない。よーし俺もやるぞ」


監督のバークシャーも「これがシュウの力だ。よし、このシリーズ勝つぞ」と

ホッとするとともに、気分が高揚した。


試合は3-6で敗戦したが、それほど嫌な感じのしない敗戦となった。

橘周「なんとか俺の役割は果たせたかな?」


===

第2戦は、宮脇修二が先発。

初回には主砲ライダー・ゴールドの一発が飛び出して、ドジャース先制。

その後も橘周のスリーベース等で加点し、7-2で快勝。


===

勢いが出て来たドジャースは、結局3連勝で、カブスを下した。

1戦目の橘周の目の覚めるような特大ホームランから、気合入りまくりの

ドジャースは、このまま突っ走れるのか?


その後、リーグチャンピオンシップシリーズは、ニューヨーク・メッツが

対戦相手に決まった。


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