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地上10センチから世界を征する 剛腕の左のアンダースロー  作者: 伊藤ライリー
Returned to the Dodgers!!!伝説の男が戻ってきた!
207/216

第207話:橘兄弟の対決 第2ラウンド

橘兄弟対決の2打席目。1打席目は橘周は三振に打ち取られたというか、

弟に捻られた。


ストレート、ナックルカーブ、シンカーの軌道を1打席目に経験できた。

がしかし、まだカッター、ツーシーム、チェンジアップは見ていない。


2人とも過去に無い、ヒリヒリ感を味わっていた。

楽しいの極地のような・・・


===

■2打席目

初球 :外角ツーシーム 157キロ。ストライク。

    周「速くて鋭い曲がり。外角に曲がる球種がツーシーム、シンカー、

      シュートの3種類あるから、右打者もやっかいだ」

    壮太郎が、一昨年28勝、昨年25勝と、とてつもない活躍ができたの

    は、右打者の封じ込めに成功したことが大きい。その秘訣が右打者

    から逃げる球種の充実だった。


2球目:チェンジアップ 138キロ。ボール。

    周「チェンジアップも俺のよりいいなあ。やるなあ。」と感心。


3球目:インローへのストレート。ここで初めてのインコース。

    162キロの速球に橘周が反応する。腕をたたんでレフトスタンドへ

運ぶイメージで振り切る。

    しかし、若干差し込まれてバットが折れる。

    それでも三塁手の頭を超えてレフト前にポトリと落ちた。


バットは折られたが、手首や握力の強さとボールの内側を捉える技術でどうにかレフトの前に落した感じだ。


1塁ベースに立った橘周は、弟の橘壮太郎に「手がしびれたぞ」とジェスチャーでアピールした。


心の中で

橘周「クソ、ホームラン行ったかと思ったけど、思ったより食い込まれた。

さすが壮だ」

橘壮太郎「詰まらせたけど、技術と気合でレフト前か!クソー!でも仕方

ない」


壮太郎は、ショックを引きずることなく、ライダー・ゴールド等後続の強打者を抑えた。4回まで打たれたヒットは兄の1本のみである。


===

4回裏には、ヤンキースが先制したが、2点目を狙ったランナーを橘周のバックホームで刺してアウト。

次の5回表は、壮太郎がドジャース打線を三者三振。なにか一昨年、去年のキレキレの橘壮太郎が戻ってきた感じだ。


こうして、兄弟が互いに見せ場を作っていく。


橘壮太郎「2点目を阻止されるとは。おっさんなのに、頑張り過ぎだよ」

橘周「なんかエンジンかかってきた感じ。逆転するために壮をどうやって

   打ち崩すか?難易度高いなあ」

とお互いの健闘を心の中で称え合った。


そうして、今シーズン最後の直接対決3打席目がやってくる。


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