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地上10センチから世界を征する 剛腕の左のアンダースロー  作者: 伊藤ライリー
Returned to the Dodgers!!!伝説の男が戻ってきた!
202/216

第202話:橘周2世の新進気鋭が、メジャー昇格!!

サウスポーのピッチャーが不足していたドジャースに朗報だ。

橘周2世ミッキー・シュナイダーのメジャー昇格だ。


なんと速球派の左のアンダースローである。

シュナイダーは22歳の若手だが、小さい頃から橘周に憧れていた。

でもアンダースローにしたのは、マネをしただけではなく、腕を下げた方がフィットしたから。

最初は2年前までの橘周のような、地を這うように投げるフォームを試したが、肉体的に無理だったので、あまり倒れ込まず、地上30~40cm程度の位置から投げている。


だから今現在の橘周のフォームの方が似ているのだ。


春のキャンプでは、短期間だが、その憧れの橘周に会うことができたのだった。その時橘周は、3日間に渡り、シュナイダーのピッチングを見ながらアドバイスをした。

そもそも左のアンダースローに明確なアドバイスを送れるコーチもいない。


その時は、ストレートのキレを増す方法、コントロールを安定させる方法と球種ごとのアドバイスをした。橘周のようなライジングストレート(=浮き上がるストレート)は無理でも、ライジングスカッターは投げられると感じて、コツを伝授した。

後は、はやり右バッターに通用する変化球として、シンカーの精度アップについて、一緒に考えながらアドバイスをしたのだった。


またシュナイダーの体格は、182cm93キロと橘周に非常に近く、そういう意味でも2世と呼ばれる所以でもある。橘周が、現在183cm90キロである。


橘周「ついに、上がって来たな!おめでとう」

シュナイダー「教えてもらったライジングカッターが使えるようになったよ。 

       それとフォーシーム(ストレート)もシンカーも良くなった」

橘周「それは楽しみ。中継ぎエース目指して頑張れよ」


実は、ドジャース首脳陣はサウスポー不足から、橘周にしばらくの間中継ぎピッチャー専任をさせられないか考えていた。しかし先日のサヨナラランニングホームランの活躍で、そうもいかなくなったのだ。野手陣が戦力ダウンになるだけでなく、ファンが黙っていないだろう。


そこに、ちょうど調子を上げてきた、ミッキー・シュナイダーのメジャー昇格を決断した。監督から橘周に対し「1日10分でいいから、シュナイダーを見てやってくれないか?」と依頼され、もちろんOKした。


クイックモーションはじめ、教えたいことは沢山あるけど、橘周ほどの器用さは持ち合わせていないので、じっくりと指導するつもりだ。まずは試合への準備、心構え、バッターの情報等を伝えて、安心してマウンドに立てるように支援していく。


毎日のスケジュールがまた1つ増えたが、何よりやりがいを感じる。シュナイダーは22歳だから、まだまだ球速が増す可能性もあるし、大化けして、凄い先発ピッチャーやクローザーに慣れるかもしれない。


自分自身も老いにあがなって、シーズン通して野手で大活躍することを目指すのだ。


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