表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
地上10センチから世界を征する 剛腕の左のアンダースロー  作者: 伊藤ライリー
アンダースロー卒業後の橘周
179/216

第179話:今度は松山市の坊ちゃんスタジアムに凱旋!

名古屋でドラゴンズと試合をした後、東京ドームで6連戦。この6連戦での橘周は、出たり休んだりで、無理しないモードだった。スランプではないが、11打数2安打とおとなしめの成績だ。

でも守備では、外野とファーストで好プレーを連発した。


その後、ヤクルトスワローズとの2連戦が、あの『坊ちゃんスタジアム』で行われる。ヤクルトスワローズの第2の本拠地と言える場所であり、6月中旬まで橘周の主戦場だった松山市の球場でもある。


愛媛マンダリンパイレーツからジャイアンツに電撃加入して、活躍している橘周を人目見ようと、すぐにチケットは完売していた。もちろんスワローズファンも、いつもより燃えている。


1戦目は、2番ライトで先発した。


第2打席で凄いプレーが飛び出した。ライト線のクッションボールが転がる間に、スピードに乗った橘周は、どんどん加速しそのまま本塁に戻って来た。


ランニングホームラン!!

橘周では、ある意味見慣れた光景ではあるけれど、俊足の部類に入る1塁ランナーを追い越すほどの勢いで駆け抜けて、球場全体が騒然となったのだ。


その後3-3で迎えた8回裏。1アウト2,3塁のピンチで橘周がマウンドに上がる。想定外のピンチで、3番4番の左バッターが続くとはいえ、ついにこんな最も痺れる展開でもマウンドに上がった。


予定外だけど、愛媛にちなんだ登場曲を用意していた。

Superfly 『タマシイレボリューション』!ボーカル越智 志帆さんの出身が愛媛県今治市。


さて、一昨年まで悩まされた腰の負担を減らすため、腰を曲げない、でも腰を落したサイドスローに変えたわけだが、ようやくそれがFITし始めていたし、ピッチングが腰痛につながる心配も無さそうだ。


そこで、ついにリミッター解除するのが今日なのだ。

40歳にして、サイドスローで最速155キロを計測!縦割れシュートと真横にギュンと曲がるパワーカーブも有効だ。前回使ったチェンジアップを使わずに、ヤクルトスワローズの3番4番を連続空振り三振に斬ってとった。


当然のように、スタンディングオベーションだ!!


9回表には、チャンスを広げるヒットも放ち、試合は4-3で接戦を制した。


試合後には、愛媛マンダリンパイレーツの選手・首脳陣と対面を果たした。

監督からは「活躍するとは思ってたけど、まさか本当に大活躍して、プロ野球でまたピッチャーとしても戦力になるなんて、やっぱり凄い」とありがたい言葉をもらった。


その後松山市一番町の有名ホテルのラウンジで、愛媛マンダリンパイレーツ、ジャイアンツ合同で、食事会が開催された。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ