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第16話:本編休んで高校時代編①

高校時代のエピソード

ストッパーとしても先発としても実力を示したプロ野球1年目を終えた左のアンダースロー橘周。


遡ること7年の高校時代の話。


中学校で少し野球が嫌になり、野球部の無い高校に進学し、高校ではダンスに明け暮れていた。1年の時そのダンスや体育の授業等で、とてつもない身体能力と球技センスを披露したことで、学校内で噂が広がった。


大半の運動部からスカウトの話があったのだが、ダンス部に所属しているので2つの運動部を両立は難しいことから助っ人として時々所属することになった。


その頃の橘周は、既に垂直飛び90㎝以上、幅跳び7mを超えていたし、記録は無いが100m走なら10秒代、野球の遠投をしたら115m以上記録していたと考えられる。


助っ人として試合に出場したのは、まずはバレーボール。経験が少ないため、バックアタックの名手としての出場だった。誰よりも高く前へ飛び、重要な戦力とはなったものの、ネット際の攻防や守備では長い経験を必要とすることで、数試合にとどまった。


そんな中で最もハマった球技は、ハンドボールだ。


ハンドボールは、日本人にはサッカーの足が手に変えて、地味目なスポーツと思われがちだが、実際は、激しく、スピーディで迫力のある球技である。橘周のスピード、ジャンプ力。強肩、球技センスがハンドボールには全てフィットした。なんせ、走ると誰も付いてこれないし、助走をつけてジャンプすると、1mを優に超えるしで、経験が少ない橘周でも守る側からしたら非常にやっかいな相手になった。


ハンドボールのシュートはバスケットボール以上に、様々なパターンがある。空中でターンしたり、身体の後ろから投げたり・・橘周は、高く距離を飛べるし、強肩を活かしたロングシュートも可能なので、あっという間に攻撃のエース的存在になってしまった。


しかも変化球(ハンドボールの場合は、バウンドの際に変化を付ける)もなんなくこなした。強豪校に負けるまで、連勝のヒーローになり、ハンドボール部への完全移籍を熱心に誘われたが、あくまでも助っ人としての参加のつもりだったので、断った。そのまま続けていたら、ひょっとしたら全日本代表選手からの欧州で活躍の可能性があった。


2年の夏休みには、アメリカでバイトしながらストリートダンス大会荒らしの計画があったのも大きな理由である。


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