第148話:シーズン開幕を順調にスタート!だったのだが・・・
メジャー10年目のシーズンを迎えた、左のアンダースロー橘周。そして開幕戦先発は、弟の橘壮太郎が務める。昨年大型契約を結び、貫禄が出て来た。
橘壮太郎は、6回1失点の好投。9回は橘周がクローザーを務め、チームは勝利。勝ち星は壮太郎で、セーブは周と兄弟で開幕戦で数字を稼いだ。
続いて開幕2戦目も橘周は、セーブを上げた。
確かに、ストレートのスピードには若干陰りがみられて、今シーズンの最速は
145キロだ。それでもアンダースローからの浮き上がるストレートは、他のピッチャーの160キロレベルの打ちにくさがある。
開幕3戦目はいきなりの3連投を避けるため、野手としてベンチに入った。7回変則左腕のピッチャーに対して、橘周が代打で登場し、大歓声だ。
今年右打席の練習を多目にして、レベルアップを図ってきたのだが、いきなり成果が表れた。うまく流して右中間へのスリーベースヒット!
その後浅目の外野フライでも余裕でホームベースを陥れた。
これまで右打席では引っ張ること中心で、実践での流し打ちはあまり出なかったのだが、シーズン前の練習で改善できていたのだ。これでまた一つ苦手が少なくなった。開幕3戦目で好打と超俊足で魅せることができ、大満足だ。
結局ヤンキースは開幕3連勝で、橘周は全ての試合で貢献でき、最高のスタートを切った。
がしかし、38歳を向かえる身体は、そう簡単では無かった。その後の3連戦で1度登板した後、故障に見舞われた。
5年振りの腰痛だ。万全の体調管理と高井をはじめとしたトレーナー陣のケアで、試合に出られないほどの腰痛を防ぐことができていたが、ここでついにぶり返した。
腰痛なので、野手としても試合に出ることはできない。15日間の故障者リスト入りだ。5年振りのことでショックではあるが、まあ仕方ないと諦めた。
高井「5年振りの腰痛による故障者リストだな」
橘周「そうすね。やっぱ年かなあ。治療お願いしますね」
高井「もちろん、壮太郎の通訳はほぼいらなくなったし、腰痛のケアに全力
を上げるよ」
若干不安なシーズン序盤となってしまった。




