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地上10センチから世界を征する 剛腕の左のアンダースロー  作者: 伊藤ライリー
ニューヨーク・ヤンキース編
148/222

第148話:シーズン開幕を順調にスタート!だったのだが・・・

メジャー10年目のシーズンを迎えた、左のアンダースロー橘周。そして開幕戦先発は、弟の橘壮太郎が務める。昨年大型契約を結び、貫禄が出て来た。


橘壮太郎は、6回1失点の好投。9回は橘周がクローザーを務め、チームは勝利。勝ち星は壮太郎で、セーブは周と兄弟で開幕戦で数字を稼いだ。


続いて開幕2戦目も橘周は、セーブを上げた。


確かに、ストレートのスピードには若干陰りがみられて、今シーズンの最速は

145キロだ。それでもアンダースローからの浮き上がるストレートは、他のピッチャーの160キロレベルの打ちにくさがある。


開幕3戦目はいきなりの3連投を避けるため、野手としてベンチに入った。7回変則左腕のピッチャーに対して、橘周が代打で登場し、大歓声だ。


今年右打席の練習を多目にして、レベルアップを図ってきたのだが、いきなり成果が表れた。うまく流して右中間へのスリーベースヒット!


その後浅目の外野フライでも余裕でホームベースを陥れた。


これまで右打席では引っ張ること中心で、実践での流し打ちはあまり出なかったのだが、シーズン前の練習で改善できていたのだ。これでまた一つ苦手が少なくなった。開幕3戦目で好打と超俊足で魅せることができ、大満足だ。


結局ヤンキースは開幕3連勝で、橘周は全ての試合で貢献でき、最高のスタートを切った。


がしかし、38歳を向かえる身体は、そう簡単では無かった。その後の3連戦で1度登板した後、故障に見舞われた。


5年振りの腰痛だ。万全の体調管理と高井をはじめとしたトレーナー陣のケアで、試合に出られないほどの腰痛を防ぐことができていたが、ここでついにぶり返した。


腰痛なので、野手としても試合に出ることはできない。15日間の故障者リスト入りだ。5年振りのことでショックではあるが、まあ仕方ないと諦めた。

高井「5年振りの腰痛による故障者リストだな」

橘周「そうすね。やっぱ年かなあ。治療お願いしますね」

高井「もちろん、壮太郎の通訳はほぼいらなくなったし、腰痛のケアに全力

   を上げるよ」

若干不安なシーズン序盤となってしまった。








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