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地上10センチから世界を征する 剛腕の左のアンダースロー  作者: 伊藤ライリー
ニューヨーク・ヤンキース編
114/117

第114話:橘壮太郎、橘周、そしてチームも順調にスタート

左のアンダースロー橘周と弟の橘壮太郎は、ニューヨーク・ヤンキースの2年目シーズンを迎えた。


去年とは本当に大きな違いだ。


昨シーズンは2人ともヤンキースの1年目であり、橘周はクローザーの1年目で、橘壮太郎はメジャーリーグ1年目であったために、不慣れな点が多くあった。橘周はメジャリーガーとしてもリリーフとしても慣れてはいたが、弟の橘壮太郎がうまく適用できるよう見守る役割もあったため、実は落ち着かない日々が多かったのだ。


今年は2年目で慣れたことと、オフやキャンプに昨年より遥かにいい準備ができていた。しかもチーム全体として守備力も打力も向上しているし、全体のモチベーションが高い。開幕戦、ヤンキース順当に勝利。


橘壮太郎は、開幕2戦目の先発だが、今年新たな武器ナックルカーブが加わり、首脳陣の信頼が増していた。


橘壮太郎は、スライダーがさほど得意ではなく普通なので、もう一つ速く鋭く曲がる球種が欲しかったが、その解決策がナックルカーブだ。従来の遅めの大きなカーブも投げる。それ以外にカットボール、2種類のチェンジアップ、ツーシームもあり、若くしてスピード、球種の数、コントロールともに一流だ。


この試合、先発の橘壮太郎は6回を投げ、3安打1失点12奪三振と無双した。ナックルカーブを加えたことと、ストレートやツーシーム等の威力が増したことで、捉えることが非常に難しいメジャーリーグ全体でも一握りのエースに成長した。


最後は兄の橘周が9回を2三振に抑えたが、こちらもストレートとカットボールの2種類のライジングボールと、鋭く沈むシュートとツーシームを武器に、昨年を上回る威力を見せ、全く打たれそうにない完璧投球だ。


開幕を順調にスタートしたヤンキースは、そのまま波に乗って勝ち続け、12連勝を成し遂げた。その間、いきなり橘周は7セーブ、橘壮太郎は3勝とチームも橘兄弟も最高のスタートを切った。


他チームを圧倒するチーム力を見せつけ、このまま独走といくのか?


ちなみに橘周の今年の登場曲は、これも80年代の名曲で、史上初めて本格的にヒップホップ・ラップとロックがコラボした曲『Walk This Way』を使っている。Run–D.M.C.とエアロスミスの大物通しのコラボである。


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